無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

平成二十八年度競馬実績

Gさん(仮名)「とうとう博士噺にまで対談形式が波及してしまいましたか」

ごいんきょ「ま、どうでもいい話題はさっさと飛ばそうや(笑)」

 

G「そうですね。この爆死噺は、ほとんど誰も読んでいないこのブログの中でも、特に誰も読んでいない企画ですし(笑)」

ご「こら! ”爆死話”ではないぞ。博士話だから。音は同じだが、字が違うと意味がまるで変わるだろうが」

 

G「今回は、昨年の競馬成績を振り返るという、或る意味で自虐的な企画なわけなんですよ。文字通りの”爆死噺”になってなければ良いですが」

ご「そうそう。実のとこ、今これを書いている時点でも全く成績がわからないんだよな。じゃあ順番に列記してみようか」

 

 投資53200 ⇒ 収穫59590

 

 

G「へぇ~、凄い。去年はプラスじゃないですか」

ご「凄いったって6000円くらい(苦笑)」

 

G「いやいや。殆ど毎週やっててプラスってだけでも結構なもんですよ。掛け金を多く出来れば一財産築けるんじゃないですか(笑)」

ご「そう考えて掛け金を十倍にしたって、一年かけて60000プラスじゃあなあ。それで、上手くいかなきゃあ50万の損だろ。嫌だよ、そんなの(苦笑)。やはり、あくまで遊びとして無欲でやるから勝てるんだよ」

 

G「いやあ、しかし、伊達にギャンブラー気取りじゃないですね。今年も、この調子でお願いしますよ」

ご「一年の最初の方はわからない馬が出るレースが続くから外れ続きだけど、最後の最後、有馬記念で取ったのが大きかったなあ。ま、こうして振り返ると、改めて攻め方、効率的な戦略みたいなのを再確認できて良かったわ」

 

G「あなたの知り合いの方も、去年は調子が良くて、完全にプラスだったみたいですね」

ご「そっちは面倒だから計算してないが(笑)、本人が言うにはそのようだからそうなんだろう(笑)。わしは彼からも都度、ご祝儀が一万とか入るからな。去年の競馬では5万以上は入ったって事だ。

  今年も二人揃って勝てれば最高だが、少なくともわしの目標は、去年を上回る収支だよ」

 

 

挿しす世相史「欧州共同市場発足」

 昭和33年1月1日(水)=現地、午前0時をもって欧州経済共同体と欧州原子力共同体に関する条約が、正式に発効しました。

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 これは後のECやEUに繋がっていくもので、二度に渡る戦争に厭戦気運の盛り上がったヨーロッパで、もう戦争を起こさないような統一的な仕組みを模索した事が元となっているようです。

 ですから、ドイツ(当時は東西分裂のため西ドイツ)とイタリアが加わっているという事が非常に大事な点です。

 

 しかし、これにフランスやイギリスといった戦勝国が加わってくるにつれ、段々と揉め事も増えてきます。

 フランスとイギリスの間でも駆け引きが有り、アメリカと繋がりが深いイギリスは、特に警戒されました。

 欧州共同体とは、すなわち、第二次大戦後に異様に発言力を増したアメリカに対抗する欧州の知恵であるとも言えるでしょう。

 

 そして1990年の東西ドイツ統一により、一気に全ヨーロッパ統一の機運が盛り上がり、1993年に、ついにEUとして積年の理念が結実しました。

 しかし、それも昨年、イギリスの離脱が国民投票によって可決されるなど、急速に国境を策定し直す事の難しさが露呈した形となり、前途が非常に危ぶまれるものとなっています。

 

*1:昭和33年1月3日付読売新聞

恥痴呆談「平成二十八年を振り返る」

 

八月八日勅語

Gさん(仮名)「暮れも暮れ、選りに選って大晦日が恥痴呆談なんですよ」

ごいんきょ「丁度いいじゃないか。今年を振り返ってみよう」

 

G「先ず、内政では8月8日の勅語ですよね」

ご「うん。一昨日の29日にも、小林よしのりと野田前首相のネット動画が有ったんだけどな。物凄くつまらないものだったな」

 

G「面白い、つまらないの問題なんですか」

ご「いや、目新しい事は何一つ無かったから。民進党の立場も、小林の言う事も、ああいうものを見たがる人は、みんな知ってた事ばかりなわけよ」

 

G「どうすれば良かったんです?」

ご「わしが司会をやれば、もっと面白く出来たな」

 

G(………)

ご「どうした? 口を合唱隊みたいに大きく開いて」

 

G「開いた口がふさがらないんですよ。あなたが司会したら小林叩きで終わるでしょうに(苦笑)」

ご「そんな事は無いよ。わしは女系派の論点でも、考えるべき点は有ると思っている。逆に男系派の論点でも、おかしいと思う点は多々ある。わしは何物にも依拠していない立場だから、何を語っても偏向する事は無いつもりだよ」

 

G(………)

ご「まだ塞がってないな、口が。まあいい。とにかく、あの放送は負け犬の遠吠えだけに終わっていたな。かと言って、まったくわからない人にわかりやすい内容だったかというと、そうでもない。何が目的だったかというと、小林一派と民進党が力を合わせますよという示威行為なんだろう」

 

G「小林のブログを見ると、『ニコニコにはコメント書き込み機能がなかったが、AbemaTVチャンネルにはその機能があって、我々真の尊皇派が、男系フェチネトウヨを圧倒していたという。みんな、戦ってくれてるんだな』と書いてありますが」

ご(………)

 

G「どうしました? 昭和の軽演劇みたいに顎が外れたみたいな顔をして」

ご「開いた口が塞がらないんだよ。あのなあ。あれって、小林一派が小汚い言葉で所謂男系派を罵倒していただけだぞ? それがアイツらの戦いとは、本当に底が知れているな。結局、道場主の小林がああいう姿勢だから門下生がそうなる。普通に見ている人間は、嫌気が差すだけだよ」

 

G「なんか、匿名掲示板での『論破!』みたいですね。一方的勝利宣言。池野めだか状態ですねえ(笑)」

ご「韓国資本のBLOGOSが、他人を『馬鹿』だの『チンカス』だの、一般民衆を『愚民』だのと一方的に蔑む小林のブログを金賞に選んでいたけどな。『日本死ね』といい、日本の言論、特にWeb言論は死んでいる。

  だが、天皇を語る場では、我々は絶対に居住まいを崩してはならない。そんな事は、心の中に天皇がおはせば、そうと言わずして自然とそうなるのだ。

  昔の長州藩しかり、『尊皇』なんて言葉をワザワザ仰々しく騙る連中は、みな偽者だよ。街宣右翼を見てればわかるだろう。『尊皇』をワザワザ公言している連中は、むしろ天皇と民衆の間を隔たらせようとしているんだよ。意識してか、せずかはともかく」

 

G「そう言えば小林も、”切腹しろ!”だの”誰それは逆賊”だのと、街宣右翼と言っている事が同じですね。天皇制は怖いと植え付けたいんでしょうか(苦笑)。

  ところで有識者会議は、特例法で一致という事らしいですが。

  あなた、この報道を読んだ時に少し目を拭ってましたよね」

ご「陛下が8月8日に仰った『天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした』という言葉が胸を去来したのだよ。

  陛下は、畏れ多くも我々に『深い信頼』を寄せて下さっていると仰って、事を我々に預けられた。その結果が”特例法”となったら、我々は、その『深い信頼』を裏切る事になるのだぞ。こう言う今も涙が湧いてくるわ。

  わしは子供の頃から、人の気持ちを踏みにじる者は許す事ができないのだよ。まして天皇陛下だぞ。文字通りに全身全霊でお務めを果たされている尊き方が、ここまでの言葉を尽くして我々に預けて下さっている事だぞ。

  もし来年、安倍晋三が”特例法”で決めようとしたら、ここは猛烈な、日刊ゲンダイなんか生温いくらいの反安倍ブログになるからな(笑)」

 

G「じゃあ、小林みたいに民進党を応援しますか?」

ご「するわけないだろう、国籍不明の党首を担ぐ連中を!

  わしは先にも言ったように、何物にも依拠しない。民進党だろうと自民党だろうと、政権党だろうと野党だろうと、男系派だろうと女系派だろうと、良い点は認めるし、駄目な事は認めないよ。

  但し、特例法潰しという事に関してだけは、一致している。これは駄目だ。大体、次代の天皇がお年を召されたら、また特例法にするのかよ。そりゃ特例じゃないだろう、そもそも(笑)」

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安倍外交

G「次に外交を振り返りましょう。特に年末、ロシアとの交渉と真珠湾訪問が続きました」

ご「北方領土は引き分け以下と産経すら書いていたがな。産経が考える”引き分け”って、そもそもなんなのかね」

 

G「さあ。二島返還でしょうか?」

ご「二島返還なら、交渉に乗ったばかりだよな」

 

G「でも、プーチンは主権を渡すかどうかは決めていないとか言い出しましたよ」

ご「それは、向こうの国内も有るからな。香港だって、返還されたらすぐに中国の主権が丸々敷けたわけではない。事実上の一国二制度で返還され、それが今でも内乱寸前に近い状態を生んでいたりする」

 

G「ああ。プーチンは香港のような返還を目論んでいるんでしょうか」

ご「もし返還を考えているのだとすれば、有るんじゃないかな。いきなり完全返還というのは、日本とロシアの希薄な関係と、今のロシア内情とを考えると、かなり難しいだろう」

 

G「そもそもプーチンは、返還する気は有るんでしょうか」

ご「彼個人には有るんじゃないか。彼が日本に一定の敬意を示すのは一貫しているよな。ただ、国対国の話だから、いかにプーチンと言えども『ダー』の一言では決められないだろう。『プーチンは日本のスパイだ』とか言い出す馬鹿は、必ず一定数以上いるだろうから」

 

G「今回の日露交渉の結果を良しとする世論が多い事を、快く思わない人間もいますね」

ご「戦前もそんな感じで、政府の”弱腰外交”を責める奴がいて、国民がどんどん戦争への道筋を作ったんだよな。

  今、現実にロシアに蹂躙されている土地を生きているうちに再び踏みたいとか、漁獲量が著しく減っているので漁場を広げて欲しいとか切実に願っている人々が現地にいるわけよ。どうも、漁場という実利的な問題が一番大きいようだけど。

  北朝鮮政策と準えて”食い逃げ”と批判している人間も多いし、実際にそうなっているわけだけれど、どちらも当事者の叫びはどうするんだという問題が有る。大多数の国民のために泣いて諦めろと切るという考えも有るわけだが、そう考える人間は、きちんとそう書かないといけない。でなければ卑怯者だよ」

 

G「真珠湾訪問についてはどうですか」

ご「あれを叩く人間は卑しい野郎だなと思うね。大体はオバマの広島訪問を叩いていた奴で、本当に1割いるかどうかっていう、おかしな奴だろ。純粋な日本国籍じゃないんじゃないか(笑)」

 

G「中国との二重国籍とか(笑)。あなたの大好きな小林よしのりとその一派が、どちらも叩いてますね」

ご「だから、彼は民進党とくっついちゃったから。大体、表舞台にいる人間は、わしみたく完全に自由にはならないよな。必ず柵みが出来るから。卑しい野郎だとは言ったが、そもそも人間なんて卑しいものなんだから、それはそれで仕方無い。

  それは仕方無いのだが、愚民なら愚民と扱いを一貫しろと思うね。8割以上がオバマ広島訪問や安倍真珠湾訪問に好感を持つのを嘆いたかと思えば、その”愚民”の8割が天皇退位を認めるのを嬉しがったりして、本当に節操の無い連中だと思うよ。卑しい連中の中でも、一際卑しい連中だな」

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トランプ大統領

G「国外に目を向けると、やはりイギリスのEU離脱とトランプ大統領ですか。反グローバリズムの動きなんですかね」

ご「どちらも民衆の意識はそうなのかもしれんが、実際の”動き”が反グローバリズムになるかどうか、けっこう怪しいんじゃないか」

 

G「トランプは、選挙前とは打って変わってウォール街べったりみたいになってますね」

ご「彼が当選した直後に、わしは指摘していたがな。 

  わしがトランプ政権について、”ほぼ”断言している事は、減税政策を実行するであろうという事。これは九分九厘実行されるとみている。

  そして断言している事は、在日米軍が撤退するとか、日本の核兵器所有を認めるとかいう事は絶対に無いという事。

  もう一点、もし減税政策が実行されれば、世界的な歪みは更に強まり、それは世界的な不幸に繋がっていくという事。

  つまり要約すると、恐らくトランプ政権は、世界に災厄をもたらすだろうな(苦笑)。但し、それが必ずしも彼の在任中に症状が出るとは限らない。レーガンによる愚行も、世界中を覆うまでに二十年以上かかっているからな。だから愚か者は、いまだにレーガンを称えていたりする。何も見えてないんだよ。

  尤もトランプの場合は、即効的に世界に災厄をもたらす可能性も結構あるが(苦笑)」

 

G「EUはどうです?」

ご「あれ、本当に離脱する気あるの? 安倍晋三の”憲法改正”と同じで、ただ言ってみただけなんじゃないの?(笑)」

 

G「いやー、そのうちきっと形にするはずですよ。多分ですが(笑)」

ご「まあ、これから他の国がどう選択していくかにも拠るだろうな。流れとしては、反グローバリズムは今年も続くはずで。よほど”連中”が上手くやらない限り」

 

G「連中とは?」

ご「トランプがペコペコしだした連中だよ。わかってるくせに(笑)」

 

G「いやー、マルコポーロみたいになりたくないですよぉ(笑)」

 

 

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(46)

昆虫物語みなしごハッチ

 これは『ムーミン』が当たったのに味を占めたフジテレビが、今一度「母と子のフジテレビ」への路線回帰を目指した擬人化ファンタジーまんがでした。

 ただ『ムーミン』と違うのは、「ほろりと泣かせます」を売り文句にした、母恋物だった事です。

 子供向けテレビまんがでお涙頂戴の作品は例が無く、それも有って提供会社を探すのは難儀したようで、一見およそ子供番組の提供に相応しくないサッポロビールの提供となりました。

 

 サッポロは、初代『ゲゲゲの鬼太郎』がテレビまんが初の妖怪もので、やはりどこも尻込みしていたのを提供しており、フジテレビのテレビまんがに、隠された貢献をしている会社です。

 ビール会社ではありますが、リボンシトロンという清涼飲料を販売していたので、子供向け番組ではもっぱら、リボンシトロンなどの宣伝が流れました。

 

 当初は10%台半ばと、『ムーミン』同様の落ち着いた出だしでしたが、徐々に大人も巻き込んで話題を呼び、人気番組となりました。

 母恋物の内容とした企画の勝利と言え、この後、子供番組に雨後の筍の如く母恋物が溢れていく事となります。

 11月17日放送分からは、番組終了後に視聴者の子供がハッチ(声:栗葉子)と電話で話をするという試みも行われました。

 

 音盤としましては、レコードのコロムビアにシートのソノラマという黄金コンビ。

 コロムビアは『ちびっこのどじまん』出身の女の子たちを育てていく路線を続け、この番組の主題歌は、嶋崎由理が担当しました。

 フジテレビ、タツノコプロ日本コロムビアという三角体制が、この辺りから破竹の勢いを見せ始めていく事となります。

 

 そして、コロムビアは番組の人気を見て、翌46年にLPレコードも発売しました。

 テレビまんがのLP盤というのは、クラウンが『鉄腕アトム』のドラマ版を出した事は有り、『ハッチ』と近い時期に東芝が『サザエさん』の挿入歌含めた4曲とドラマを組み合わせたものを出していますが、音楽中心の物は、やはりコロムビアが初めて本格的にテレビまんがの音盤と取り組んだ『ジャングル大帝』で実現させて以来でしょう。

 これもまた大当たりしたようで、テレビまんがのLP盤も普通に企画されるようになっていくのですが、コロムビアタツノコプロの関係が非常に強固なものとなっていったのも、直接的にはこのLPが大きな契機となったのではないでしょうか。

 

 

赤き血のイレブン

 この年に始まった梶原一騎原作まんがの一つで、これは高校サッカーを描いたものです。

 いま見ると随分トンデモな内容も有りますが、なにしろこの頃はサッカーものなんてほとんど皆無だったので、初のサッカーテレビまんがを単純に喜んで見ていたサッカー好きは多かったようです。

 

 提供は森永の他に、プリマハム積水ハウス。やはり製菓会社だけでは製作を賄いきれないため、子供番組とは関わりの薄かった会社との相乗りとなっています。

 これには、同じ梶原原作の『巨人の星』が社会的ヒットとなった事が貢献している事は疑いが無いでしょう。

 

 これも『あしたのジョー』同様に多社が音盤化しており、シートはソノラマから(後にソノラマレコードでも出す)、レコードはコロムビア、ビクター、キング、テイチク、東芝、エルムという顔触れです。

 流石に『ジョー』程は売れなかった感じですが、この作品も一年続いてわりと好評だったので、全体としてはそこそこの枚数が出ている印象です。

 

 

男どアホウ!甲子園

 劇作家として飛ぶ鳥を落とす勢いだった佐々木守が原作を担当し、水島新司がほとんど初めて本格的に野球漫画に取り組んだものです。

 少年サンデー連載の漫画では、主人公の甲子園の幼少期から長嶋茂雄と対決するまでを描く長期ドラマでしたが、これは『男一匹ガキ大将』の後番組として、一日10分、週6日で一話完結という形だったため、例によって元の漫画の世界観からは遠いものとなりました。

 音盤としてはソノラマがシート(後に同じ内容でソノラマレコードで発売)を、レコードはキング、ビクター、テイチク、東芝が出しました。

 

 

キックの鬼

  これも、この年開始の梶原一騎原作テレビまんがで、TBSキックボクシングの大スター沢村忠を描いた漫画のテレビ化です。

 実際のキックボクシング人気に翳りが出ていたものが、この番組の人気で再び盛り返したという効果も有りました。*1

 

  主題歌も沢村忠が自ら歌ったのですが、この沢村がなかなかの美声で、東芝レコードの専属でした。

 そのため、レコードも東芝独占で、他には朝日ソノラマが音源借り受けに成功して、シートで 発売(後に同じ内容でソノラマレコードで発売)しました。

 

 日本コロムビアも久々にカバー盤を出していますが、ゆりかご会の女の子二人が歌うもので、テレビ版との違いが大きすぎました。

 沢村が所属した野口ジムの野口プロモーションは、翌年に五木ひろしの「よこはま・たそがれ」を手掛けて大成功し、それがまた、キック人気後退とも絡み合って、キックボクシングは衰退してしまいました。

 

*1:TBS50年史

昭和唱和ショー「餅つき」

Gさん(仮名)「いよいよ年も押し詰まってきましたが、年の瀬企画の最後って感じですね」

ごいんきょ「臼と杵での餅つきも、かなり特殊な場所でないと見なくなったな」

 

G「これは、いつ頃まで有ったんでしょう」

ご「わしの記憶する限りでは、昭和50年代に入る頃に消えたな」

 

G「それまでは普通に見られましたかね?」

ご「幼稚園なんかでは、子供の教育がてらか、やっていた所は多かった気がする」

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G「この写真もそうですが、先生が杵をつく間に、子供たちが水に手を付けて、素早くこねるんですね」

ご「餅は蒸したてだからホカホカで熱くてな」

 

G「普通の家では、やってませんでしたかね」

ご「昭和30年代だと、そこいらで見られたのかもしれないが、昭和40年代も後半になると、けっこう大きな家でないとやらなかったと思うよ。わしは、親父の社長の家が毎年やっていたのに行っていたが」

 

G「搗き終わった後、出来たてホカホカのお餅が美味しかったですね」

ご「子供はやっぱり、餡ころ餅が楽しみだったよな。次にきなこ餅。餡子だって、各家できちんと手作りしていたんだから」

 

G「だって、出来上がった餡子なんて普通に売ってませんでしたからね」

ご「餅搗きの朝は小豆を煮るところから女たちの戦いは始まっていてな」

 

G「東京はともかく、田舎の方では昭和40年代なら普通にやってましたね、餅搗き」

ご「わしの田舎ではやっていたがな。東京の社長の家は、昭和40年代末にやらなくなった」

 

G「やはり面倒だからですかね」

ご「それ以前に、自動餅つき器が登場したんだよ」

 

G「ああ。あれ、使っていた家が本当に有るんですか」

ご「餅搗きやっていた家で導入した所は多いんじゃないか」

 

G「見た目とか味は杵搗きと変わらないんですか?」

ご「いやあ、全然違ったな。先ず、キメが細かすぎて。それ故に妙にノビが良かった気がするし。なんだか同じ餅とは思えなかったよ」

 

G「手で杵搗きした餅は、粒っぽい感じが有りましたね」

ご「そう。それが全く無くてさ。いま売ってる切り餅を柔らかくした感じか」

 

G「やはり手での杵搗きが美味いですかねえ」

ご「好みだろうけどな。わしは昔の、あの感じの餅をもう一度食べてみたいよ。でも、手でこねたものは、なんか嫌だな、今(苦笑)」

 

G「ねえ。あの頃はなんとも思わなかったのに。日本人も妙に潔癖になったという事でしょうか。おにぎりも素手で握らなくなりましたよね」

ご「寿司は平気で食べるけどな。あれは酢をマメに付けてるからいいんだな。餅も酢を付けて捏ねれば食べられるかも」

 

G「酸っぱくなって不味いでしょうに」

ご「んじゃあ、ウヰスキーで捏ねてもいいや」

 

G「昔の西部劇で怪我した男が消毒する場面じゃないんだから。ウヰスキー中毒気味のあなたしか食べませんよ、そんなの」

 

 

*1:昭和36年12月1日付読売新聞

プレイリスト『1980年代テレビ音楽』 Amazonプライムミュージック

 Amazonプライムミュージックに、ワタクシのようなおっさんが聞きたくなる楽曲が増えてました。

 それにしても、折角プレイリストを作成しても、YouTubeみたく他者に公開できないんですね。

 お仕着せのプレイリストしか提示されず、後は各人でって事なんだけど、様々なリストの中に、あの曲が有るんだって見つけるって事は多いと思うのですが。

 

 ま、前置きはこのくらいにして、昭和3、40年代生まれのおっさん向けになるであろうワタクシのプレイリストを、これから何回かに分けて公開してみます。

 プライム会員の方でプライムミュージックを使っていない方、折角のサービスですから聞きたい曲を見つけてみて下さい。

 今回は、1980年代のテレビ番組で使われた歌を集めてみました。 

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  1. ビリーヴ(松本伊代
    TBSテレビドラマ『転校少女Y』終了主題歌
    高部知子の復帰作だったのよね。
  2. Dance Beat は夜明けまで(荻野目洋子
    TBSテレビドラマ『早春物語』開始主題歌
    原田知世主演映画のテレビ版。
  3. フレンズ(REBECCA
    日本テレビ系ドラマ『ハーフポテトな俺たち』終了主題歌
    開始曲がB面で終了曲がA面という珍しい音盤だった。
  4. Sugar Baby Love(Wink
    フジテレビドラマ『熱っぽいの!』開始主題歌
    南野陽子の看護婦ドラマ。Winkデビュー曲。
  5. 人生いろいろ(島倉千代子
    TBSドラマ『三どしま』開始主題歌
    花王愛の劇場ドラマの主題歌だったのです。
  6. 愛が止まらない(Wink
    フジテレビドラマ『追いかけたいの!』開始主題歌
    南野主演・Wink歌による『の!』シリーズ第二弾。
  7. 川の流れのように美空ひばり
    TBSドラマ『ああわが家』開始主題歌
    花王愛の劇場ドラマの主題歌だったのです。
  8. CAT'S EYE(杏里)
    日本テレビアニメ『CAT'S EYE』開始主題歌
    北条司原作の美女盗人三姉妹。アニソンヒット歌謡の元祖。
  9. 愛をとりもどせクリスタルキング
    フジテレビアニメ『北斗の拳』第一開始主題歌
    クリキン最後のヒット曲か。
  10. TOUGH BOYTOM★CAT
    フジテレビアニメ『北斗の拳2』開始主題歌
    TOM★CAT最後のヒット曲か。たっぽいたっぽい。
  11. タッチ(岩崎良美
    フジテレビアニメ『タッチ』第一開始主題歌
    岩崎良美日高のり子を再生させた番組。
  12. 悲しみよこんにちは斉藤由貴
    フジテレビアニメ『めぞん一刻』第一開始主題歌
    はね駒の衣装で紅白に出たっけ。
  13. 陽だまり(村下孝蔵
    フジテレビアニメ『めぞん一刻』第五開始主題歌
    番組などまったく関係無しに歌は最高です。
  14. 冒険野郎マクガイバー
    アメリカドラマ『冒険野郎マクガイバー』開始主題曲
    外国ドラマ低迷期に有って支持層の多い作品。
  15. 特攻野郎Aチームのテーマ
    アメリカドラマ『特攻野郎Aチーム』開始主題曲
    外国ドラマ低迷期に有って支持層の多い作品。

 

 正直、80年代はドラマをほとんど見ていなかったので、今回はあまり語れる事は無いのです。

 もしかしたら内容に間違いが有ったりするかもしれない。

 次回の60年代テレビ番組は、もう少しだけ得手なのですが。

 

【喧嘩稼業仕合予想】 芝原剛盛 対 関修一郎 を語ってみる

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Gさん(仮名)「本当に芝原と関の戦いになりますかね?」

ごいんきょ「なんだね、藪から棒に」

 

G「ちょっと…と言うか、かなり漫画にし辛いのではないかと」

ご「そんな事ァ無いよ。小林まことの『柔道部物語』なんか、地味な技の掛け合いを迫力出して表現していたではないか」

 

G「小林は柔道部だったんでしょうからねえ。木多は格闘孔明でしょう?」

ご「芝原と関、どちらも体重移動と重心を崩す事に関して神業の持ち主なのだろうからなあ。予想が難しすぎるが、とにかく関は、芝原を投げ飛ばす事に拘るだろう。そして、そこが芝原の狙い目となるはず」

 

G「芝原は陰と陽を行き来できますからね(笑)」

ご「そう。単純思考の陽側をあしらうのは得意だろう。と思わせて、実は関も、この大会の試合を見ていて陰側の思考も警戒するように進歩していると思うけどね」

 

G「文さんの、『関は甘いな』という言葉は引っかけだと」

ご「ああ。だって、よく考えてみろ。関は金田を瞬殺しているんだぞ」

 

G「それは、実力差がそれだけ有ったって事でしょ」

ご「あのなあ。金田が考える実力ってなんだ?」

 

G「え? ああ。そう言えば、金田は関に何も仕掛けなかったんですかね?」

ご「そんなわけないだろ。プロに入るのに、関を破っておけばそれだけ自分の価値も上がるんだから」

 

G「では、関は金田の仕掛けも撥ね除けた上で、あの試合に臨んでいたと」

ご「そのはずだよ。尤も、単に木多が深く考えてなかった可能性も高いが(笑)」

 

G「となると、芝原が関には容易に陰の戦い方が通じると考えているのは、逆を取られる可能性が有ると」

ご「文学が、関が陰の闘いに目覚めたら優勝候補とか言っていたけれど、実は関は、最初から優勝候補だったのだよ。尤も、木多が特に深く考えていない可能性も高いが(笑)」

 

G「では、関が芝原を投げて決まりますかね?」

ご「いや。山本陸、入江無一という伝説の強者と並び称されていた芝原だから、そんなに底は浅くない。関が裏をかいて投げを決めたと思った刹那、その力を逆用した芝原の合気が炸裂するだろう」

 

G「かなり抽象的ですが(笑)、なんとなくわかりました」

ご「関は腕を折られ、柔道家としての生命は終わる。だが、関の目は晴れ晴れとしているよ。合気道という新たな道を見つけたからな」

 

G「川上が日拳に弟子入りしたと思ったら、今度は関が合気道に弟子入りですか。金田は死んでるし、日本柔道の未来は真っ暗じゃないdeathか(苦笑)」

ご「大丈夫。カワタクがいるから」

 

G「あんまり説得力ねェえ~」