博士話「雀球」
オークス
今回はそんなに難しくなかったので、安いのは承知で、少しでも増やせれば良いやと開き直って、固い買いを網羅した。
で、案の定 当たったが、案の定 安かった。
仕方無いね。掛け金さえ豊富に有れば、これでも10000円が20000円とかになっているわけだが、その辺は仕方無い。
元々が公営ギャンブル嫌いだったワタクシだから、競馬なんて、実は周りの人間との話の種になれば良いという関わり方である。
パチンコだって、あれは元から好きだったが、今の職場ではけっこう話の種になってくれた面も有る。あれとは、もう縁は切っているが。
底辺の職場だと、酒も飲まない博打もやらない女も行かないなんて奴は話題に事欠く。
尤も、「飲む・打つ・買う」なんて言葉もすっかり昭和語だ。
そうだ。次の昭和唱和ショーはコイツで行こうか。
パチンコ回顧「雀球」
仕方無いので、よその画像を見て戴くしかない。
いやあ懐かしい。
これもコインでやる遊びで、コインを入れると玉が14発出てくる。
上の台の下方緑の部分は、実は牌文字が書かれていて、マンズとピンズの1~9、それから東南西北白発中、そして1ソと9ソが有る。
最初の14発で麻雀のように1雀頭4面子を作れれば天和だが、勿論そんな事は出来るものではなく、雀球でも役満だった。
役満を揃えたら最高枚数10枚が出てくる。他の役満も、ソーズが1と9しか無いので緑一色は無かったが、それ以外は殆ど有った。
で、普通は和がっていないので、どれか一つ牌を消して、もう一発打つという事を繰り返す。どのくらい打ち直せたかな。10回くらいだろうか。
上の台で言うと、最下部の黄色いボタンを押すと、その列の牌の絵がまた緑に裏返るというわけだ。
上がり役はほとんど実際のままで、役牌は1翻ついたか忘れたが、タンヤオだのホンイツだのの役は現実通り。
という事で、雀球の手っ取り早い攻略法は、チンイツ狙いだった。
左側にマンズの1~9が並んでいるから、そこら辺をめがけて乱打する。すると、単発では入りづらくなっている所も、他の玉の弾きで入ったりする。この辺はアレンジ攻略法とも共通している。
雀球の場合、チンイツ狙いの利点はもう一つある。待ち数が増えやすくなるのだ。
こうなると、攻略法と言うよりは、チンイツを狙う遊びとまで言える。当時雀球をやっていた人間で、チンイツ狙い以外をやっていた人はいないのではないか。
なにしろソーズが1と9しか無いから、三色は狙えない。もし出来たとしてもたった二枚だ。
チンイツは、実際には6飜だが、さすがに雀球では出来やすいので、3点役くらいだった気がする。ホンイツで2点くらいだったろう。
しかし、そのような乱れ打ちでのチンイツ・ホンイツだから、イッツーだのイーペーコーだの、何かしら付帯役が付くのが当たり前で、和がれば5点以上になるのはザラだった。
こう書くと、なんだ、それじゃ店が大変だろうとなるが、実際にはそう簡単には和がれなかった。
リーチまではわりと簡単にいくのだが、和がり牌を残りの球数でしっかり入れるのが、そう簡単にいかない。
上手くチンイツでテンパれば待ち数も増えたりするが、入りやすい穴は決まっているから、同じ穴に何発も入ったりする。
勿論、一つの牌で4枚しか表示できないから、それ以上その穴に入っても無駄玉になってしまうのだ。
てな訳で、ワタクシはアレンジはけっこう得意だったが、雀球で勝った記憶は無い。
この雀球にもそのうちデジタル化の波が押し寄せ、液晶画面のものとなって、ワタクシは幻滅した。
あの、実際の絵柄がパラパラめくれる感じが好きだったのに。
コイツが、コインを入れると ♪ ピーピロ ピロッ と電子音を奏でて玉が出てくる。
一発一発打ったり、牌の位置とか、あらかたは変わらなかった。ただ液晶表示になっただけだったと思う。
で、最後の玉を打ち終わると ♪ タラララ タラララ ター と、いかにも「ご苦労さん」ってな感じの電子音で終わった。
ちなみに、1と9だけソーズが有るのは、もちろん国士無双を揃えるため。国士も当然、役満だった。
ただ、牌の配置が完全にバラバラで、しかもまた特別な位置に有る1ソ9ソにも入れる必要が有ったのだから、字牌系の役満よりも格段に難しかったと思う。やった人はいるのだろうか?