無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(59)

ジャングル黒べえ

 タイトル画面の上にわざわざ「原作 藤子不二雄」と出ます。

 つまりこれは、本当は原作は藤子不二雄というわけではないよという事です(笑)。

 元々は宮崎駿がコロボックルの話で描きたかったようですが、当時まだ無名だったために局側が難色を示し、著名作家の藤子不二雄の名前で番組化に漕ぎ着けたものです。*1

 藤子Fの方に東京ムービー側が頭を下げた際に、藤子F側で設定を少しいじり、ジャングルからやって来たズッコケ魔法使いの話となりました。

 

 音盤としましては、日本コロムビアのレコードと、朝日ソノラマのパンチシートという、いつもの組合せ。

 歌手は大杉久美子が『アタックNo.1』以来4年ぶりのテレビまんが主題歌を担当し、これ以後の暫く、コロムビアを主として活躍するアニソン女王の一人となります。

 

 あまり注目された番組ではありませんでしたが、平成になってすぐの頃に黒人差別を糾弾する風潮の中で、差別的な描写は無いにも関わらず扱われづらい作品となってしまいましたが、東映の裏方面への強さを借りる形で、無事にDVD化となりました。 

 

 

ドラえもん

 今にまで続いているものとは別で、昭和48年に日本テレビ系にて、日本テレビ動画の制作で放送されていたものです。

 ワタクシ などはテレビ化の話が小学館学習雑誌に出てからというもの、放送前でも今か今かと待ち倦ねていた番組でしたが、世間的には話題にならず、普通に2クール(26本)で終わってしまいました。

 6年後にテレビ朝日シンエイ動画の制作でまたテレビ化されましたが、そちらの方は大当たりとなり、第二のサザエさんと呼ぶべき国民的漫画となりました。

 

 音盤としましては、日本テレビという局とは関係性が低めだったコロムビアが、ここにも食い込んできました。制作プロが新規の所だったのが関係しているかもしれません。

 歌手の内藤はるみは、例によって『ちびっこのどじまん』出身者です。

 先ず4曲入りのEP盤が出て、次に超縦長のSCS500番台で開始・終了の両主題歌二曲で発売されました。

 まったく注目されない番組だったのに、何故2種の音盤が出されたのか、かなりの謎です。

 

 

ワンサくん

 三和銀行のマスコットとして企画されたので、名前が「三和」を逆読みしたものとなっています。「三和のワンサ」として、暫くの間、親しまれました。

 『てづかマガジンれお』という虫プロ発行の子供向け雑誌に連載された後、 テレビまんが化されたのですが、西崎義展が仕切ったために『海のトリトン』と共に、手塚アニメとしての扱いとしては独特な位置に有る作品です。

 物凄く端折って書けば、手塚の版権を西崎がパクったという事のようですが、詳細が語られる事は今後も難しいでしょう。

 

 しかし、西崎という人物は作品に懸けるものも確かに有ったようで、このすぐ後には『宇宙戦艦ヤマト』を興しますし、『海のトリトン』も、所謂アニメマニアの先駆けを産みました。

 『ヤマト』もそうですが、この『ワンサくん』でも金に糸目を付けぬ潤沢な制作ぶりだったようで、およそそれまでのテレビまんがでは有り得なかったミュージカル路線を実現させました。

 但しその資金には、手塚が手塩に掛けたキャラクターたちの版権をパクったものが使われていたと思われます。*2

 音盤としましては、コロムビアが正副主題歌の盤と挿入歌の盤を出しており、主題歌二曲は ソノラマもパピイシリーズで出しています。

 

昭和唱和ショー「日本初のリモコン付きテレビ」

Gさん(仮名)「今回は初のリモコン付きテレビですか。これ、知ってますよ。サンヨーズバコンですよね。

  あれって昭和50年頃ですよねえ。ここの記事にしては内容が新しくありませんか(笑)」

ごいんきょ「ズバコンは衝撃的だったもんなあ、テレビCMが。♪ サンヨー ズバーコンっ ていうジングルもいまだに歌えるよ。

  ただ、あれは久々のリモコン式テレビではあったが、実はもっと以前に製品化されていたんだ」

 

G「ああ。ズバコンは超音波式のワイヤレスが売りでしたけど、その少し前に線が繋がれたワイヤードリモコンは有りましたね」

ご「いやいや。勿論ワイヤレスで。しかも光線式」

 

G「へ? そんな話、聞いたこと無いですよ。今ウイキペディアとか調べてみましたけど、確かにアメリカでは有ったらしいですが、日本では、やはり70年代始めのサンヨーズバコンだと書いてあります」

リモコン - Wikipedia

ご「ふふふ。何を隠そう、あの日本放送協会、NHKですら把握できていないらしいんだな」

テレビは進化する —日本放送技術発達小史

 

G「ワイヤードのものが1960年で、ワイヤレスはやはり72年以降ってなってますねえ。これ、違ってるんですか、NHKが?」

ご「多分、間違ってると思うんだよな。確かにズバコンはテレビCMでよく知られたし、久々のワイヤレスリモコンだったから、初めて見た人が多かっただろうしね。

  だが、実は昭和34年に、あのビクターが既に光線式のワイヤレスリモコンテレビを発売しているんだ」

 

G「へ? 昭和34年というと、ワイヤードリモコン式が発売されたという昭和35年より前じゃないですか。そんな話は初耳です」

ご「NHKが書いていないくらいだから、ま、新再発見なんだろうな。論より証拠、これを見たまえ」

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G「あらー、本当だ。しかもピストル型のリモコンっていいですねえ(笑)」

ご「ちゃんとズバコン同様に、ガチャガチャ式のチャンネルが回ったようだな、丸く矢印が入っているし」

 

G「う~ん… 新聞広告までされているのに、なんで今までまったく評価されなかったんでしょう」

ご「やはり、当時はまだテレビを持っている家庭そのものがそんなに多くなかったから、リモコンって言ってもどんなものか実感が無かったんだと思うよ。

  また、この当時の日本人ってよく言えば勤勉、悪く言えばクソ真面目。テレビのチャンネルくらい手で回せって批判も有ったと思う」

 

G「そう言えばウチの親なんか、食洗機すら否定的でしたからね。こんなものまで機械に洗わせるなんて物臭だねえって(笑)」

ご「そんな感じだったのよ。テレビリモコンも。だから開発者には忌まわしい記憶になっちゃったんじゃないの(笑)」

 

G「それで誰にも振り返られず、今まで誰からも評価されてなかったんですか。しかし、流石は高柳健次郎氏のビクター、ここでも技術は先んじていたんですね」

ご「ま、こんな徒花ブログで記事を書いても、真の再評価まではかなり時間がかかると思うがな(笑)」

 

 

*1:昭和34年4月10日付読売新聞

ブレンダーズスピリット再発売

 前回、かなりの絶讃の中でアッと言う間に売り切れてしまったブラックニッカブレンダーズスピリットが、昨日から再発売されている。 

 

 ブラックニッカ60年記念という事で、1956年の余市モルト!を含めて、ブラックニッカの歴史を刻んできた原酒の数々を鏤めているという売りが利き、勿論、実際の美味さもあって大好評だった限定発売品である。

 ワタクシは平素からのハイニッカ・ブラックニッカ党であるから、そんなに馬鹿騒ぎする程か、通常売っているブラックニッカスペシャルだって十二分に美味いし、価格が倍なんだからと思ったのだが、 更にその倍でも売れるという評価も散見される程に激賞されていた。

 

 少し前に販売された「復刻」シリーズが、わりと焦らずとも悠々売れ残っていたのを見ていたから、一応は2本買っておいて、後はまた必要に応じて買えばいいだろうなんて思っていたら、あれよあれよと売り切れてしまった。

 そんな好評に応えての、再びの限定再発売中。前回、もし買い逃した方が居るなら、ぜひご賞味を。

 

 さて、今回また2本買い増した事でもあるし、前回買った一本目がワンショット分だけ残してあったので、この機会に一本目を空けてしまおう。

 鼻を近づけると、木の香りの中に微かにヨード香が漂う。

 生(き)のままに口付けると、ディープブレンドよりは柔らかな口当たり。価格差を考えれば、これは或る意味で当然。

 実売価格でスーパーニッカよりもやや高いので、やはり比較対象はスーパーニッカだろう。

 

 いや。美味いよ、勿論。

 でも、ワタクシはブラックニッカ党だから、スペシャルやディープブレンドでも充分に美味いと思うのよ。

 千円の価格差を考えると、あまりに入れ込むのも危険かなと。

 確かに奥深くにタップリとしたコクは感じられるが、そこまで静かにウヰスキーを嗜む人って少ないだろうし。

 

 そのコクに辿り着くまで時間的に、心理的に少し余裕が必要で、そこまで味わえる人なら、千円程度の価格差をどうこうは思わないだろうけど、普通の人は通常のブラックニッカスペシャルで充分。

 で、スーパーニッカに比べると、スーパーニッカの美味さは非常に判り易い分、やはり同じ程度の金を出すなら、普通の人はスーパーニッカの方が良さそうな気がする。

 結論として、安くて美味いブラックニッカスペシャルをもっと飲みなさいと。そういう人こそが、この限定版を楽しみなさいと。 

 ま、限定版という事で注目したミーハーさんでも、これを機会にニッカ党になってくれればそれはそれで良いし、転売屋の買い占めでないなら歓迎なんだけど。 

 

 なお、引き続き5月23日には、クロスオーバーという限定品も発売されるという。 

ブラックニッカ クロスオーバー 瓶 700ml

ブラックニッカ クロスオーバー 瓶 700ml

 

 ブラックニッカ党としては、ニッカのやる気が嬉しい。

 昨今、ウヰスキーの売り上げが伸びているというし、どんどん販売量を伸ばして、屈辱のビール屋の笠の下から、いつか独立して欲しいものだ(非常に遠望な夢…)。

 

 

漫画投句「プレイボール」(ちばあきお)

Gさん(仮名)「さて、『キャプテン』に続いて『プレイボール』の方なんですが」

ごいんきょ「実は、わしは『プレイボール』から先に読み始めているんだよね。週刊ジャンプの方は毎週読んでいて、新連載になった第一回から読んでるんだけど」

 

G「これは、別冊ジャンプの『キャプテン』の主役だった谷口タカオの高校での話ですね」

ご「うん。で、連載開始の時に、扉の煽り文がなんか有ったんだよね。内容は忘れたけど、要は、その主人公、谷口だな、の事は知っている読者もいるって感じだったんだよ。わしは意味がわからなかったんだけど。ずっと後になって、知り合いのお兄さんから『キャプテン』の1~3巻を読ませてもらって解ったんだけど」

 

G「週刊連載の当初は、谷口くんは野球が出来なかったんですよね」

ご「そう。青葉中学との試合で指を痛めてしまい、曲がってしまったままなのでボールをまともに投げられなくなってたんだな」

 

G「それで、野球部の練習をずっと外から見学してて」

ご「そのうちサッカー部の主将が見かねて、サッカーを勧めるんだよ」

 

G「で、谷口くんの頑張りは、サッカーでもレギュラー選手も音を上げるくらいの活躍をするようになっちゃって」

ご「ところが、どうしても野球への未練を断ち切れないから、主将がポカスカ鉄拳制裁をしちゃうんだな。それで表向きはサッカーに集中していたかと思いきや、子供達の草野球で審判をやってるところを主将に見つかっちゃって」

 

G「流石に主将も、谷口の野球への愛情の深さを知って、野球部への渡りを付けてあげるんでしたね」

ご「野球編が始まるまで結構あったけど、まったく間延びしないというか、ああいう人物描写の巧みさって、秘訣はなんなんだろうと考えるよ。水島新司の『ドカベン』も、野球編に入る前の柔道編も面白かったからなあ」

 

G「やっぱり、登場人物の一人一人に吸引力が有るんですね」

ご「うん。水島新司の場合は、個性豊かな登場人物が活躍するからわかりやすいんだけど、ちばあきおの場合は、谷口にしたってサッカー部主将にしたって、野球部主将の田所にしたって、みんな当たり前の人間なのにああも吸引力が有るっていうのが、余計に凄い。

  兄貴のちばてつやにしてもそうなんだが、あの秘密が解明できない」

 

G「一言で表現すれば、”才能”っていう事になるんでしょうけどね」

ご「それで、野球編になって暫くしてから、次回は巻頭オールカラーって予告が出たのよ」

 

G「よく覚えてますね」

ご「だってさ、ジャンプは毎週、巻頭カラーの漫画が有ったんだけど、カラーの部分は4ページくらいなの。凄く綺麗なんだけど、たった4ページなんだよね。

  それがオールカラーってなってるんだもん。こりゃ凄いやと楽しみだったのよ」

 

G「やはり綺麗だったわけでしょ、オールカラーは」

ご「それがさあ、いつも通りのカラーは4ページくらいで変わらなかったの。で、その巻頭カラーの部分が終わってアンケートページを挟むんだけど、そこから妙に赤っぽい色だけ着いてたのね」

 

G「所謂2色カラーってやつですか」

ご「そうそう。そんな事は後から知るんだけど、それまで巻頭カラーで綺麗だったのは4色カラーと言って、それが本当の意味でのカラーで、また別に2色カラーっていう赤系の色だけ着ける方法も有ったんだね。

  人物の肌色なんか、薄めの赤っぽい色でさ。青系とか黄色系とかは着いてないんだけど、人物に肌色っぽい色を付けるだけでも、わりとカラーっぽい感じにはなるのね。ガッカリしたけど(笑)」

 

G「その後、ジャンプでは巻頭4ページ4色・他2色でのオールカラーというのが定着しますが、一番最初は『プレイボール』だったんですね」

ご「わしの記憶が確かであればな」

 

G「アンケートページって、あれですよね。なんとか大懸賞っていう」

ご「そうそう。切手を貼る葉書用紙が挟まってて、そこにアンケートを書き込むわけ。あれがジャンプ躍進の秘密だったのよ」

 

G「でも、大昔から漫画雑誌って読者アンケートで人気を調べてたでしょ?」

ご「だから、切手が必要とは言え用紙を用意していたのと、カラーで賞品を紹介する大懸賞という形でやっていたのが利いたんだよ。いつも賞品が欲しくて堪らなかったもの」

 

G「ああ。けっこう送ってたんですか」

ご「送ってたなんてもんじゃないね。よく、ジャンプ躍進の合い言葉が”友情・努力・勝利”だったと言われるだろ。実はあれこそが、『キャプテン』『プレイボール』の人気の秘密だったのよ」

 

G「はあはあ。たしかに3要素が見事に使われてますね」

ご「そんな一般的な意味じゃなくて、そのアンケート用紙でたしか最初の質問が、好きな漫画を3つ選んで下さいって設問で、次が、何十かある語句の中から、どんな事が描かれている漫画が好きか3つの言葉を選んで下さいって設問だったのよ」

 

G「よく覚えてますね(苦笑)」

ご「凄くよく覚えてる。だって、正に『プレイボール』を思い描きながら選んだから。それで友情・努力・勝利の3つを選んだのよ」

 

G「え? あなたがですか?」

ご「そう。わしが(笑)。わしが決めたのよ、ジャンプの合い言葉(笑)」

 

G「ははは(笑)。まあ、その言葉を選んだ人が多かったって事ですね」

ご「という事は、『プレイボール』こそがジャンプを代表する漫画だったわけ。当時はテレビ化もされなかったけど、それは間違い無くそうなの。

  だって、あの当時のジャンプの人気漫画で、その3要素が入った漫画って他に無いよ。『包丁人味平』には友情って友情は関係無いし、『アストロ球団』は超人だから、努力しなくても凄いわけ。延々試合をやってて、勝利の場面も滅多に無いしね(笑)」

 

G「それ以前ですと、『父の魂』『男一匹ガキ大将』『荒野の少年イサム』『侍ジャイアンツ』なんていうのが有りましたが、どれも確かに、その3要素で描かれた漫画ではないですね」

ご「で、『プレイボール』の後に人気になった漫画もそう。『キン肉マン』『リングにかけろ』『北斗の拳』なんてものからは、努力が無くなっていくの。みんな、その場その場の瞬発力で勝っちゃう」

 

G「確かに考えてみれば、その3要素でバッチリはまる漫画って、あまり思いつかないですね、その頃のジャンプで」

ご「だから、わざわざアンケートに答えるような熱意の有った読者には、『プレイボール』を意識して答えてた人が多かったって事なんじゃないかって、わしは思うのね。これって、意外とみんな気付いてないと思うのよ。わしはアンケートに答えた本人だから、物凄く意識して見ていた(笑)。

  で、暫くしてからコンタロウの『1・2のアッホ』だったか『ルーズルーズ』って漫画で、友情・努力・勝利がジャンプの合い言葉って内輪ネタが出て、みんながその言葉を知るようになったの」

 

G「恐怖の内輪ギャグですね(笑)」

ご「わしは物凄く好きだったんだけど、当時の日本人にはまだ早過ぎた。ひょうきん族を経て、とんねるずの登場で、今や内輪ギャグなんて当たり前になったけど」

 

G「いやあ、なかなか濃い話…と言うか、濃すぎる話で、けっこう貴重な話だと思うんですが、通じる人がかなり少なそうですね、今回(苦笑)」

ご「いいんだよ。そんな記事の宝庫なんだから、このブログ(笑)。

  わしは徒花を咲かすのが好きなんだ」

 

G「四方山話で長くなってしまったので(笑)、肝心のプレイボール本体に関しては、また次回に続きでやりましょう」

 

 

酒とバカラの日々「ジョニーウォーカー(赤)とホワイトホースのグラス付き」

競馬

第47回 高松宮記念

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 また長いトンネルに入ったなあ。そんなに難しい並びじゃなかったんだけど。 

 どうしても一発狙いに行っちゃうから仕方無いのだが。

 

 今更ジョニ赤やホワイトホースなんて、暫く飲む事は無いだろうと思っていたのだが、グラスが付いているとなれば話は別。

 なんと、同時にこの2つにグラスが付いていたので迷ってしまったのだが、もし買いそびれてしまうと入手困難となってしまうので、仕方無しに2本とも購入。

 酒を飲むのかグラスで飲むのかという話だが、どちらも楽しめれば猶良しではないか。

 特にホワイトホースのグラスは持ってなかったので是非欲しいところだし、今回のジョニ赤付属グラスは、非常に小ぶりで、しかも口すぼみの奴なので、これも絶対に欲しかった。

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ジョニーウォーカー(赤) 

  そんなこんなで久々にジョニ赤を飲む事となった訳だが、以前は、ストレート以外はとても飲む気にならなかった。

 割れば水っぽくなって飲めた代物ではないし、ロックでも、なんか味が薄まってその分ケムさだけが浮き上がってくる感じで、こらアカンとなったんだけれど。

 しかし、ハイニッカ復刻を飲んで、煙い安銘柄のロックも美味いと感じるようになったので、多分、今はロックで美味く感じるだろうと試してみたのだが。

 これが大当たり。美味くて美味くて進んでしまい、ついつい4ショット程も一気に飲んでしまった。 

 

 

ホワイトホース 
ホワイトホース ファインオールド 700ml

ホワイトホース ファインオールド 700ml

 

  ジョニ赤はストレートでもなかなか飲める銘柄だが、ホワイトホースは甘みが強くて、ワタクシはちょっと敬遠しがちになっていた。 

 しかし、これもロックなら存外イケるのではないかと、その翌日の今回はロックにしてみたのだが。

 まあジョニ赤ほどではなかったものの、そこそこ飲めるようになり、ついついこちらも一気に4ショットほど飲んでしまった。 

 ロックも銘柄によっては悪くないけど、飲み口が良くなってつい進んでしまうのが中間搾取業者の思う壺だな。

 

挿しす世相史「ナンシー梅木がアカデミー助演女優賞を受賞」

 昭和33年3月26日(水=現地時間)、アメリカはハリウッドのアカデミー賞に於いて、ナンシー梅木が日本人の演技者として初めての受賞となる、助演女優賞に選出されました。

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 これより前のノミネートの段階では、作品賞受賞となる『戦場にかける橋』での演技で、早川雪洲助演男優賞にノミネートされており、日本人男女で助演賞独占の可能性も有った年でした。

 梅木が受賞したのは、映画『サヨナラ』での演技に拠るもので、助演男優賞も、同映画でのレッド・バトンズに与えられました。

 

 ナンシー梅木は本来ジャズ歌手で、北海道の米軍キャンプで歌い始めたのがこの道への入り口だったようです。

 本名・梅木美代志。当時28歳。北海道小樽に生まれ、小樽高女卒。

 昭和23年に上京し、昭和20年代後半は、ジャズ歌手として非常に目立った活動ぶりでした。

 

 昭和30年、招かれてハワイからアメリカに渡り、アーサー・ゴッドフレー・タレントスカウトというテレビ番組で優勝という逸材として活躍している中、ジョシュア・コーガン監督に見出されたものです。

 彼女以後も、演技者として受賞した日本人は出て来ておりません。

 

 

 

*1:昭和33年3月27日付読売新聞

恥痴呆談「安倍昭恵を断頭台に乗せようとする民主主義という大病」

Gさん(仮名)「木曜は籠池デーでしたね(苦笑)」

ごいんきょ「午前の部、午後の部、更に夜の部まで有ったんだからな(笑)」

 

G「夜の部とは、外国特派員協会での会見ですね」

ご「凄いよなあ、あの人。あれだけ緊張を強いられる場で、一日中、何時間も喋り続けてまったく変わらないんだから。超人だよ(笑)」

 

G「喋りは上手いですよね」

ご「詐欺師というのはそうなんだ(笑)。ま、天性の詐欺師なのかもしれんな(笑)。

  わしは実際の詐欺師と、知らん振りで何度も会話した事が有るが、ああいう人物っていうのは超腕利きの営業マンみたいなものなんだよ。外見も問題無いどころか、むしろ清潔感に溢れ、言葉は淀みなく、しかも不快感を与えない。だから世間知らずは、コロッと騙されるんだよな。その辺は腕利きの営業マンでも同じなんだろうが」

 

G「営業マンだって、一歩間違えれば詐欺師みたいな所ありますからね(笑)。確かに共通点は有るでしょう」

ご「 ま、籠池の場合は良く言えば一種の天才。悪く言えば脳味噌が少し特殊。あれだけの数の議員があれだけ雁首揃えている場で、日本中に中継されているのに、あんなに堂々と話す事が出来るというのは、独特の人間なんだな。そういう人間っているんだよ。阿呆な連中は、真実を語っているからと思い込んだみたいだが(笑)、天性の詐欺師っていうのは嘘を真実と思い込めるんだ。多分、籠池劇場に感動した人間って、小保方晴子の嘘も見抜けなかった間抜けだと思うよ(笑)」

 

G「凄いですよねえ。判明しているだけでも数々の嘘が露見しているのに、あれだけ臆せずと言うか、堂々と語れるのは、確かにまともではないですよね、常識で考えれば」

ご「まあなあ。あそこまで肝が据わってりゃ、幕末なら清河八郎みたいな位置になれたかもな。惜しい人材ではある」

 

G「清河八郎は幕府に殺されちゃうじゃないですか(苦笑)」

ご「だって、幕府を騙して裏切ったから。あれ?(笑)

  あまり適当な例えではなかったかな(笑)」

 

G「やはり最も注目されるのは、昭恵さんが『安倍晋三からです』と言って百万円を渡したってところですかね」

ご「だからさあ。仮にそうだとして、何が問題なのよ」

 

G「それだけ肩入れしてるんだから、口利きもしたんじゃないかと結びつけ易くなるって事ですかね」

ご「口利きに関しては、今回、籠池本人が明確に否定しているじゃないか。安倍昭恵関係者から無理だと言われたと」

 

G「なんですがねえ。何が何でも安倍さんを引き摺り下ろしたい人々は、安倍さんに都合が良い証言は無視して、攻められそうなとこだけ論うんですよね」

ご「安倍昭恵も、今回の事で少しは懲りただろう。善意という甘い甘い砂糖には、虫どもが際限無く寄ってくるんだ。骨までしゃぶろうとしてな。美味しい物は、無警戒に、無分別に与えるものではない。それをやったら、却って飢えを振りまくんだ」

 

G「善意を思慮分別無く振る舞うと、却って混乱を招くって事ですね」

ご「お嬢様には、なかなか理解できないだろうがなあ。世の多くは、非常に下衆で、さもしい連中なんだ」

 

G「口利きはともかく、籠池氏が言う”神風”は、どうして吹いたんですかね?」

ご「そりゃ、安倍昭恵、ひいては安倍晋三の名前の威力だろう。籠池のおっさんだもの、精一杯、二人の名前を利用して回ったと思うよ。

  安倍晋三の許可なく名前を使って寄付金集めをしたと、本人も証言しているじゃないか。なんで詐欺師同然の人物の言葉をそんなに重視するのか、どいつもこいつも正常な判断力が無くなっているな」

 

G「それにしても、これ、収束点は有るんですか?」

ご「さあなあ。とにかく、なんの物証も無いから籠池の言いたい放題だろ。で、反安倍の連中はその中から、安倍に都合が悪そうなとこだけ抜き出して騒いで。本当に時間の無駄だな。

  だって、仮に口利きしたからなんだって話なんだよ、わしに言わせれば」

 

G「あれ? そこまで開き直るんですか(苦笑)」

ご「開き直るとかではなくて、政治っていうのはそういうもので、実はみんなわかっている事だろ」

 

G「そりゃーわかってはいるんでしょうが、国費がどうこうとか」

ご「8億だっけ? あのなあ、日本の国家予算が幾らかわかるか?」

 

G「いきなり言われても(苦笑)」

ご「物凄く大雑把に言って、大体200兆くらいだろう。

  200兆の中の8億ってどのくらいの割合かわかるか?」

 

G「計算苦手なんですよ(苦笑)」

ご「わしだって苦手だよ(笑)。でも、こう例えると判り易い。

  仮に君の年収が200万円としようか。そうすると、その中の8円って事だ」

 

G「は?」

ご「だからあ。8億っていうのは、国家予算全体から見ると、君の年収で考えると8円ってこと」

 

G「えーっ!」

ご「言ってみれば、国全体で考えると些細な金額なんだよ。そんな事で、こんなにグダグダやっている国家損失と釣り合うか?

  こんな事を役人だけで判断しないとか吹聴している無責任な連中がいるが、そんな訳ないだろ、たかが8億。いちいち8億ぽっちの使い道をばんたび政治家に聞くかよ(苦笑)」

 

G「でも、8億は8億ですよね(苦笑)」

ご「そりゃー、敵国に利するような事とか、差別を助長する事とかに使うのはいけないけど、そうでもなけりゃ、一国の首相にそのくらいの金、使わせてやれよ(笑)。

  わしは最初から言っているけれど、今回の件で最大の瑕疵は、ああした丸丸な教育をしていた所だったという事なんだよ(笑)。もし、あそこがしっかりとした日本優先の教育をしていたなら、わしは断固として擁護論を張ったよ。安倍にも、籠池にも。

  わしは、日本優先に考える政治家が少しぐらい所謂汚職をしようが、その金を有効に使えよという立場だからな」

 

G「あそこは、むしろ日本、日本人の品位を誤解させてしまいましたからねえ(苦笑)」

ご「だから、わしに言わせれば、それを見抜けなかった事だけが安倍の叩かれるべき点なんだよ。きちんとした日本教育をする所を作るためなら、国有地なんてどんどん利用して欲しいね」

 

G「加計学園の事ですか?」

ご「そりゃまた別だな(笑)」

 

G「籠池さんも木曜、夜の部で言ってましたけど(笑)、彼こそ一介の私人ですからね。それを、こんな事で喚問するなんて前代未聞の事ですが、それだって、そういう事を論う人々が国会に呼べ!国会に呼べ!って騒いだからですもんね」

ご「正常な、常識的判断がまるで出来ず、とにかく生贄が無いと暴れ回るからな屑どもは。正に民主主義という病(笑)。お望み通りになったら、今度は女性を国会で詰問しろって言えるんだから、もう完全に狂っている。マリー・アントワネットを断頭台に乗せろと騒いだ連中と同じだよ」

 

G「当の判断をした役人たちを呼んだ方が早かったんじゃないですかね」

ご「それだって同じ事でさ。彼らにしてみれば8円の話なわけよ(笑)。そんな事で国会にまで呼んで詰問するなんて前例は、本来は作ってはいけなかったんだ。これが収賄・贈賄を伴っているなら、また変わって来るがな。安倍の懐に2億くらい流れていたっていうなら問題になるけど。

  わしはそれだって、日本のための活動費にするならアリだと考える立場だけどな、たかが数億。わしは特殊としても(笑)、言ってみれば陳情に応えたって話だからな。この問題は将来に禍根を残しかねないんだけど、おこどもには全くわからないだろうね」

 

G「それで、昨日は役人の方を呼んだようですけどね」

ご「そんなもん、呼んだって何も変わるわけ無いんだから。わざわざ自分が不利になるような事を言うはず無いんだから。

  それでも、呼べ!呼べ!って魔女狩りする連中が収まらないからそうなってしまった。また国会ショーを楽しみたいんだな。本当に低次元な連中だ。

  男はともかく、安倍昭恵をそんな屑どもの生贄にしたら日本人の恥だよ。それだけは、わしは絶対に認めないぞ。

  だって、万万が一、安倍昭恵の問い合わせで役人が忖度したとしようか。そんなの、明らかに役人が悪いじゃないか。

  役人は不可能と答えた。それでも安倍昭恵が、いや、それじゃ困るからなんとかして欲しいと執拗に食い下がったって話じゃないじゃないか。不可能という返答を籠池にしてるじゃないか。

  でも事態は動いた。それが安倍晋三の言いつけなら、これはまた話が変わってくる。安倍晋三の責任だ。だが、そうでないなら一切の責任は担当役人に有るだろ。なんで、なんの権限も無い安倍昭恵が国会でまで詰問されなきゃいけないんだよ。どいつもこいつも狂ってるよ」

 

G「この燎原を、安倍首相がどう鎮火していくのか、お手並み拝見ですね」

ご「今頃、彼も邯鄲の夢を見た思いになっているかもしれんな。任期を延長したばかりなのに。

  叡慮は全てをご照覧だったという事だな。ま、特例法などで押し切って陛下の顔に泥を塗った罰(ばち)と考えれば、まだ軽い方かもしれん。

  安倍昭恵を守り切ったら、わしだけは彼を男として認めるよ。そして、彼女を生贄に要求している屑どもは軽蔑するし、そんな連中がどんなにご大層な言説を広げていても、わしだけは絶対に認めない

 

G「昭恵さんも、今後は”公人”としての自覚が欲しいですね」

ご「ただの公人ではない。自分は力を持っているという意識を持っていたようだが、 ”力”というのは、有れば有るほど自制しなければいけないものなんだ。わしがよく使う例えなんだが、よく切れる刀を力任せに振り回していると、勢い余って自分自身まで斬りつけてしまうものなんだよ」

 

G「切れ味の良い刀というのは、やたらに振り回してはいけないという例えですよね」

 ご「彼女は、自分から振り回して切れ味に酔っていたようだからな。お嬢様だから、そういう力を悪用しようとする連中がワラワラ湧いてくるという警戒心も無いんだろう。まして、そういう有象無象に乗っかる、更なる悪意の連中が連鎖してくる事なんか、想像だにしなかったろうからな。

  世の中には、善意が仇になるって事が有る事を、辛い事だが理解しないとならないんだよ、お嬢様」

 

G「また来週もこの問題なんでしょうかねえ」

ご「国会ショーが見たくて堪らない下衆どもが多いからな。連日、正に反吐を見る思いだ。こんなたかが8円の話で擦った揉んだするくらいなら、むしろ東京五輪をほじくれよ」