無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

漫画投句「大ぼら一代」(本宮ひろ志)

【喧嘩稼業仕合予想】 桜井裕章 対 川口夢斗 を語ってみる

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Gさん(仮名)「さて今回からは、あくまでもこのブログでの予想に従っての二回戦予想という事になります。先ずは桜井対川口の対決という予想なんですが、どう展開しますかね」

ごいんきょ「川口ってのは、どんな意図を持って参戦しているかわかるかね」

 

G「たしか、進道塾に含む所が有るんですよね。青木でもいいぞとか、橋口でもいいぞとか、そして上杉均でもいいぞってやってました」

ご「そう。彼の育ての親である川口拳治が山本陸と兄弟弟子で、何か因縁が有るんだろうな」

 

G「二人の師匠が名護夕間というのは明らかにされました。しかも、桜井裕章は名護夕間の最後の弟子なんですよね」

ご「川口拳治は桜井裕章の事を知らない。山本陸もな。

  川口拳治、山本陸、そして佐川睦夫・徳夫兄弟の親父・佐川雅夫は名護夕間の兄弟弟子で、名護夕間が寸止めに移行したのに見切りを付けて袂を分かったと考えられる。桜井はその後の弟子だから」

 

G「なんで佐川雅夫や川口拳治は、息子に託してまで山本陸を狙うんですかね」

ご「そこがまだ明らかにされていない大きな謎の一つなんだが、とにかく知らずとは言え、御殿手の後継だった桜井と拳を交えるわけだ、川口親子は」

 

G「山本陸が再登場するのは、ここでしょうか」

ご「可能性は非常に高いと思うな。

  片目でも田島を倒せる手段を見つけるために山本陸が訪れるのは、御殿手、名護夕間のところ以外には有り得ない。

  名護から桜井と田島の存在を知らされた陸は、川口拳治にそれを伝えるだろう」

 

G「だから川口夢斗は、進道塾とは対決できませんけど、その大元である御殿手の後継者との決闘に赴く事になる訳ですね」

ご「その通り。そして、その結末だが、もちろん桜井が勝つ」

 

G「防御不能とされる夢斗の蹴りに、桜井はどう対処するのですかね」

ご「喰らわなきゃいいわけだろ(笑)。ローで来たら跳び蹴り系で対処して、ハイで来たら屈んで軸足を狙えばいいだけだよ。凡人では夢斗の蹴りを躱すのは至難だろうが、後の先の桜井なら対処できる」

 

G「すると、夢斗のハイキックに合わせて軸足を攻撃し、続行不能にするという感じですか」

ご「そんな感じだろうな」

 

 

大ぼら一代(本宮ひろ志

G「今日は豪華二本立てですね」

ご「ああ。豪華二本立てだ」

 

G「いいんですか、豪華二本立てで」

ご「ああ豪華二本立てだ。天皇誕生日も近いからな」

 

G(クリスマスと言わないところが流石ネトキョクウだな…)

 「これは『男一匹ガキ大将』の本宮ひろ志の作品ですね」

ご「そう。そして、勢いだけで描いていた『男一匹』の反省点を盛り込んで描いたと思われる作品だ」

 

G「と言うと、計算され尽くしていたと」

ご「尽くしていたかはともかく、これは連載開始前に或る程度は話を練っていたよな。大番長の五代っていう奴の扱いとか見ても、その辺は伺える」

 

G「でも、最後はアレでしたよね」

ご「そう。恐らく漫画史上初だったんじゃないか、主人公が最終回の前に死ぬというのは」

 

G「それがやりたかっただけなんじゃないかという……」

ご「いや、最初の頃はかなり期待させてくれたんだよ。大ぼら同盟とか。でも、人気を獲得できなかったんだろうな。途中で主人公の母親が死んでしまうあたりから、話が暴走気味になる(笑)」

 

G「妾だった母親と堂々と一緒に暮らせるくらいの大物になるというのが、主人公の、物語の鍵でしたからねえ。あれは途中打ち切りを告げられたからなんですか」

ご「間違い無いと思うよ。それで丹波家は脇役みたいになって、あげくに最終回の前に自決してしまうというね(苦笑)。当時ジャンプで読んでいて、来週の最終回はどう描くのと思ったもんな(笑)」

 

G「前に、大ぼら一代でクイズが有ったという記事を書きましたよね」 

ご「そうそう。クイズを出して、正解者全員にサイン色紙をくれるっていうものだったと思うけど」

 

G「今じゃとても考えられませんね」

ご「上の記事でも書いたけど、その頃のジャンプはそんな読者サービスやってたんだよな。わしは柳沢きみおには出したけど、本宮には結局、出さなかった」

 

G「記事でも書いてましたね。どんなクイズだったんですか」

ご「たしか、脇の柱に書いてあったんだと思うけど。丹波太郎字に大ぼら同盟の結成を呼びかける間源太郎っていうのが出て来て、彼が太郎字を説得するために、大渦の海にある陸地に、どんな手段で辿り着くかという問題だったんだよ」

 

G「そんなの、わかるわけないでしょう」

ご「だからさ、答はちゃんと書いてあるわけ。ジャンプって、必ず最終ページの下段に、その漫画の次回予告が書いてあったろ」

 

G「ああ、はいはい。『来週は何々の巻』ってやつですね」

ご「そこで、来週は『人力飛行機飛ぶの巻』って書いてあったのさ(笑)」

 

G「え!?(苦笑) それじゃ、誰でもわかるじゃないですか(笑)」

ご「きっと編集部や本宮は、脇の柱とか下段の予告まで、余さず見ている読者は限られていると思ったんじゃないか。正解者全員にサイン色紙ってなってたぞ」

 

G「ジャンプの欄外って、意外とみんな読んでましたよね」

ご「『◯◯先生の漫画が読めるのはジャンプだけ』って言葉は、ジャンプを読んでいるほぼ全員にネタとして通じたからな。予告も然りだ。

  だから正解者も多かったと思うよ。後に本宮が悲鳴を上げてたのを覚えてるよ(笑)」

 

G「あなたは送らなかったんですよね」

ご「うん。その頃は、まだ『男一匹ガキ大将』を読んでいないし、本宮 も『大ぼら一代』も、特に好きではなかったからな。

  でも、やはり全員に返事を出すと書いていた『女だらけ』の柳沢きみおには、当時は漫画も本人も特に好きでもなかったのに年賀状を出して、後年、人生で最も嵌まった作家となったからな。この辺は、縁としか言い様が無い。柳沢きみおも、後で悲鳴あげてたけどな(笑)」

 

G「柳沢きみお本宮ひろ志も、現在まで第一線で活躍してますね」

ご「たまたまなのだろうが、そうして苦労してまでファンサービスをしていた作家が残っているというのは、納得できるものが有るな、漫画ファンとしても」