無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

昭和テレビ特別寄稿

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(30)

先日、本連載の主たるネタ本の著者である橋本一郎氏に直接お話を伺う機会を得たのですが、かなりの長時間、それも細々した話まで全く厭わずに快くお答えを頂けて、非常に有り難い事でした その記事は、もう少ししてから拙作ブログの一つであります『昭和テレ…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(29)

『ジャングル大帝 進めレオ!』は、『ジャングル大帝』の第二部がそのまま続いたと言えるもので、レオが成長し、その子のルネとルッキオが登場するものでした。 主題歌にはハッピー・ビーンズが歌う歌が使われましたが、これは『ジャングル大帝』の時に書き…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(28)

昭和41年開始テレビまんがの話に戻ります。 『ハリスの旋風』はピープロ作品で、朝日ソノプレスの独占となりました。 橋本一郎の著作にはこの作品の話が出て来ないので、別の者が担当したのでしょう。 そもそもピープロ第一作の『〇戦はやと』の時には、ソノ…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(27)

『ウルトラQ』が社会的な怪獣ブームを現出させたのに続き、TBSは半年後にはカラー化して巨大超人を主役とした『ウルトラマン』を放送。 これまた社会的な番組となって、テレビ史に新たな1ページを加えたのです。 しかし、初の巨大ヒーロー、初のカラー…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(26)

昭和41年1月2日、大人たちがお屠蘇気分の中、子供達には衝撃が走っていました。 『月光仮面』『隠密剣士』など、日曜夜7時に子供のみならず社会的ヒットと言えるような人気番組を輩出していた武田薬品提供枠で、『ウルトラQ』が始まったのでした。 あのゴ…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(25)

昭和41年放送開始テレビまんが音盤の話に戻りましょう。 『レインボー戦隊ロビン』は東映動画制作で、これまでであれば朝日ソノプレスの独占販売となっていたはずです。 しかも企画したスタジオゼロは、朝日ソノプレス独占の虫プロ・手塚治虫を崇拝する漫画…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(24)

オバQ音頭は空前の売れ行きを記録しました。 その背景は幾つか有ります。先ずは、安価な小型プレーヤーが普及し、ソノシートを再生できる家庭、子供が爆発的に増えた事。 勿論、番組やQ太郎の人気がべらぼうに高かった事は非常に大きいです。 提供会社の不…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(23)

昭和41年より放送開始となったテレビまんが主題歌を見て参りましょう。 おそ松くん レインボー戦隊ロビン 海賊王子 ハリスの旋風 遊星仮面 ロボタン ジャングル大帝 進めレオ! がんばれ!マリンキッド とびだせ!バッチリ 魔法使いサリー まず、『おそ松く…

特別昭和テレビ特別寄稿「大橋巨泉を通して振り返るテレビの黄金時代」

我が勝手師匠の一人、大橋巨泉師の死去が報じられた。 個人的な思いは幾つか有るが、それを書いても詮無いので、ひたすら故人の来し方を振り返ってみよう。 いつもの通り、通常の報道ではまず流されないような事を中心としていきたい。 従って、余所で幾らで…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(22)

昭和40年から放送が始まった『ジャングル大帝』『オバケのQ太郎』は、テレビまんが音盤の流れを大きく変える作品となりました。 オバQについては、翌41年にも大きな出来事が有るのですが置いておきまして、残る40年組の作品を見てみましょう。 『ハッスル…

特別昭和テレビ特別寄稿「永六輔を通してテレビの黄金時代を振り返る」

今日は本来なら、先の日曜に行ったウルトラマン50周年の催しを報告する予定でしたが、昭和テレビの巨人逝くという事で、昭和テレビ特別寄稿は本来なら明日なのですが、明日は通常の寄稿をしたいというのも有り、本日、特別特別寄稿とします。何を言っている…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(21)

新興の朝日ソノプレス、朝日ソノラマがテレビまんがの主題歌を独占しまくり、一躍業界のトップに躍り出た事は、少なくとも現場の人間には苦々しい事だったかと思われます。 特に、ソノラマが席巻するまではテレビ主題歌で精力的に動いていた、キングレコード…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(20)

初の国産テレビまんがである『鉄腕アトム』主題歌が馬鹿売れした事により、新興の朝日ソノラマが一躍、圧倒的業界一位となりました。 それまで子供番組を中心にテレビの歌を精力的に音盤化していた、キングレコードの長田暁二は、その著書で、次のように記し…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(19)

レコードという大量生産・長期保存可能な記録媒体の登場により、大衆の口ずさむ、所謂ヒット曲というものが、数多く生み出される事となりました。 そして大正末期にラジオという電波媒体が登場すると、この革命的な二つの媒体は、非常な親和性を発揮する事と…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(18)

引き続き昭和40年のテレビまんが音盤を見ていきます。 『ハッスルパンチ』は東映動画作品ですので、朝日ソノラマで独占済み。 そして最後、12月に始まったNTV系初の国産テレビまんが『戦え!オスパー』も、『ジャングル大帝』とはまた違った形で、テレビ…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(17)

50年も昔の回想ですから、橋本一郎の著書には、事実検証を行うと些か整合性の取れない部分が散見されます。これは仕方の無い事であり、確実な証拠が有る場合は、あくまでもそちらを基に、橋本の証言を解釈していく必要が有ります。 前回のオバQ副主題歌の話…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(16)

引き続き昭和40年のテレビまんが音盤を見ていきます。 『怪盗プライド』は、オープニングの形態が不明ながら、おそらく主題歌は無かったと思われます。ワタクシの記憶でも、いきなり本編から始まっていた事しか覚えていません。 『遊星少年パピイ』は、朝日…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(15)

引き続き昭和40年のテレビまんが音盤事情を見ていきます。 『宇宙パトロール ホッパ』は東映動画制作ですから、朝日ソノプレスが独占契約済み。 『ドルフィン王子』は主題歌が有ったのかも不明ですが、いずれにせよ全3回という短期放送でしたので、当時とし…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(14)

昭和40年のテレビまんが新作は、1月7日放映開始の『スーパージェッター』に始まりました。そして、この『スーパージェッター』の音盤から、朝日ソノプレスの独占体制が崩れる事になります。 正に昭和40年代の始まりが、テレビまんが音盤の新たな時代の幕開…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(13)

昭和40年までに制作された国産テレビまんがを放送開始順に挙げてみます。 昭和38年 鉄腕アトム 鉄人28号 エイトマン 狼少年ケン 昭和39年 〇戦はやと 少年忍者 風のフジ丸 ビッグX 昭和40年 スーパージェッター 宇宙パトロール ホッパ ドルフィン王子 宇宙…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(12)

鉄腕アトムがテレビまんがとして登場する事になった昭和38年。 そのテレビまんが元年に誕生した作品は、大人向けの『仙人部落』を除くと、アトム、鉄人28号、エイトマン、そして『狼少年ケン』の、わずか4作でした。 アトム音盤化で手塚との関係が構築され…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(11)

渡辺プロと東芝レコード 渡辺プロダクションは、日本の芸能界で数々の新しい商慣行を定着させた所でした。 そもそも芸能プロダクションとして老舗のような存在でありますが、「月給制」と呼ばれた、歌手の収入を一定額保障する制度によって、その地位を築い…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(10)

ともあれ、朝日ソノプレス(後の朝日ソノラマ)の橋本一郎は鉄腕アトムの音盤に関し、独占という形で虫プロと契約を交わす事に成功しました。 それから多少の難産は経験したものの無事に発売まで漕ぎ着け、発売日は11月15日でした(奥付は12月15日表記)。 …

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(9)

この連載の第一回でワタクシが提示した二つの謎のうち、第一の謎に関してなかなか有効な同時代資料を見つける事が出来たため、取り敢えずの結論を提示する事が出来ました。 第一の謎は、放送開始当初には曲のみで流されていたアトム主題曲に、詞が付いて歌わ…

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(8)

高井達雄は、昭和52年の『虫プロダクション資料集』(虫プロ発行の書店非売本)で、歌詞が出来た経緯を次のように紹介しました。 アメリカへサンプルを送ったら、英語の歌詞がついてきたので、あわてて谷川俊太郎さんにお願いして、2ヶ月位あとに歌詞ができ…