挿しす世相史「東京裁判の東条英機被告らに絞首刑判決」
昭和23年11月12日(金)15時50分、極東軍事裁判により、東条英機被告ら25名のA級戦争犯罪人に対し、判決が下されました。
結果、以下の七名が絞首刑と宣告されました。(当時年齢)
- 元陸軍大将 元首相 東条英機(65)
- 元陸軍大将 松井石根(71)
- 元陸軍大将 土肥原賢二(66)
- 元首相 元外相 広田弘毅(71)
- 元陸軍大将 元陸相 板垣征四郎(64)
- 元陸軍大将 木村兵太郎(61)
- 元陸軍中将 武藤章(57)
その他、元内大臣 木戸幸一、元首相 平沼騏一郎ら16名に終審禁固刑が、元外相 東郷茂徳に禁固20年が、元外相 重光葵に禁固七年の刑が、それぞれ言い渡されました。
GHQ統治下の状態という事も有り、新聞紙面はこれら断罪された人々に、弁護めいた言葉は一顧だにしていません。”『侵略戦争は犯罪である』という高遠な新判例を人類平和のために記録したのである”と総括しました。
当日の新聞を見ると、訴因表や罪状判定が細かく載っており、資料検証としては欠かせない物となっています。
*1:昭和23年11月13日付読売新聞