博士噺「金杯 & シンザン記念」
第66回 中山金杯・第55回 京都金杯
正月一発目は爆死。まあ、春まではわからないレースが続くから、出だしはいつも悪いんだが。
しかし、受付番号1番のいつもの知人が、正月早々中山の方を馬連で当てて17600円勝ったから、多分、2600円はこちらにくれるだろう。
従って、総合的に考えれば勝ち。とにかくどちらかが勝てばいいんだ。
件の彼には、仕事納の飲み会で、等外とは言え獺祭を一緒に飲み、残りはお土産で持って行ってもらった。
去年一年で貰った金額からしたらタダみたいな物だが、気は心。
第51回 シンザン記念
そして日曜はシンザン記念の方に絞ってやってみたのだが、向こうは重馬場だったのだなあ。
ただでさえ読みづらい年頭のレースで、馬場までおかしくなってはどうにもならない。
どうせ良馬場でも外れたろうけどね。
ま、本番は春になってからだから、それまで、いかに出費を抑えるかが肝だな。
挿しす世相史「ドゴール大統領就任」
昭和34年1月8日(木=現地時間)、フランス大統領にシャルル・ドゴールが就任し、現在まで続くフランス第五共和制の初代大統領に就任しました。
第五共和制とは、議会よりも強力な権限を持つ大統領が君臨するものですが、戦後の混乱期にあったフランスに於いて、一度は身を退いたドゴール元将軍・元首相に、議会も国民も大権を預ける形となったものです。
ドゴールはそれを受けて、国内基幹産業を国有化し、経済を立て直すと、冷戦に入った米ソとは一線を画すヨーロッパの糾合を画策し、独自の軍事基盤を得るためにフランスを第四の核保有国としました。
一方で、アフリカの旧植民地の民族自決を認めて右派勢力に狙われるなど有りましたが、多くの国民からは現在までも国父のように慕われているかと思われます。
ドゴールの遺産を検証すれば、国を立て直すのはグローバル化ではなくナショナル化であり、更に小国に於いて軍事基盤としての核保有は欠かせないという事が、特に挙げられるかと思います。
但し、それらを一度に実現できたのは、それを為し得る強力な権限の保障を彼に国民が与えたからであり、良い独裁は即効的に国を立て直すという事なのですが、誰もがドゴールのように賢明とは限らず、悪い独裁者が現れたら最悪な結果をもたらしてしまうところが政治の難しさです。
*1:昭和34年1月9日付読売新聞
恥痴呆談「ストーカー規制法とインターネット」ほか
成人の日
Gさん(仮名)「正月休みが明けたと思ったら、また連休なんですよね~」
ごいんきょ「なんだか、だらけてしまうなあ。ここまで休みだらけにしなくてもと思うが、問題は成人の日の日付を変えてしまった事だわな」
G「成人の日だけではないですけど、連休にするために祝日の日付を変えてしまうというのはどうなんでしょう」
ご「成人の日というのは、小正月なんだよな、要するに。その日には元服を祝ったという。だから本来は旧暦正月の15日にすべきものなんだ。だが、それを言ったら正月も旧暦にすべきとなってしまうので、まあ、せめて新暦としても1月15日にやれよという話だな」
G「固定日付でない祝日を設けたのは”ハッピーマンデー制度”というらしいですね」
ご「なんと馬鹿丸出しの名前なんだ(苦笑)。なに人なんだよ。『カップヌードルでも啜ってろ、馬鹿』って話だな」
G(ふっる~~~)
「あとは海の日、敬老の日、体育の日ですね」
ご「そもそも”海の日”ってなんなんだよ(苦笑)。で、それに対抗して”山の日”作ったりして。”みどりの日”と被ってるだろ(苦笑)。そんな無理矢理で説得力無い祝日作ってまで休む必要あるか?」
G「どうも、日本人は休まなさ過ぎだと思い過ぎなのかもしれません(笑)」
ご「それって、バラバラに祝日を増やして改善する問題ではないだろう。どうも小選挙区制施行以後、政治家っていうのは本当に阿呆の集まりになったな。
ま、海の日や敬老の日はともかく、体育の日とか成人の日は、日付に意味が有るんだからなあ。特に成人の日は、小正月に由来するのだから、ハッピーマンデーなんて訳の解らないものに迎合させるべきものではないだろう。それで、なんで”山の日”ごときが日付固定なんだよ(苦笑)」
G「ま、そちらも将来的にはハッピーマンデーになるらしいですけどね」
ご「しかし、つくづく言葉にするのが恥ずかしい名称だなあ、"ハッピーマンデー"って。”Yahoo!かんたん決済”とか”はこBOON”に匹敵するぞ」
G「あ、理由も無しに特定企業をdisるような事をしてはいけません」
ご「だって、オークション仲間の間では凄く共感されるよ、この話(笑)」
皇室問題
G「ご譲位に関する政府側の方針が決まったようですが」
ご「なんじゃ、こら……」
G「なんじゃって、何がです?」
ご「何がですって、隅から隅までだよ。そもそも特例法というのがおかしい。そこが大前提として有るが、中身も非礼無礼で塗り固めたようなものだな」
G「えっと、秋篠宮殿下を皇太子待遇というのは、あなたも賛成なのではないですか?」
ご「そんな小馬鹿にしたような案に賛成するわけが無いだろうが! なんだ、”待遇”って? ”課長待遇”ってポスト貰って喜ぶような小物おるんかい」
G「ああ。皇太弟にせよって事ですね」
ご「そう。”皇太弟”なり、名称はなんでも良いと思うが、きちんと”皇嗣”としてのお立場を整えて差し上げなければ」
G「皇嗣とはなんですか?」
ご「”皇嗣”というのはお世継ぎ、言ってみれば皇位継承順位が最上位の方だな」
G「御譲位が実現したら”皇太子(弟)”という歴とした存在がいなくなるわけですよね。それって、いいんでしょうか」
ご「小林よしのりなんかは、実は知っているくせに”皇太子不在だと安定的でない”なんて書いているが、これだけ長い皇室の歴史だから、皇太子不在の時だって珍しくないわけよ。だから、そのこと自体は、実は大した問題じゃないんだ。
問題なのは、”待遇”という扱い。このような場当たりの扱いで皇嗣を扱うというのは、時の政権としてあまりに不遜だろう。なんだよ、”待遇”って。それより、森喜朗を早く”五輪組織委員会会長待遇”にしろよ」
G「やはり典範を改定せよという事になりますね。悠仁殿下を皇太孫とはできないのですか?」
ご「それだよ。過去の週刊誌報道などから畏れながら推察すれば、今上陛下、皇太子殿下、秋篠宮殿下がお考えなのは、そういう事なのだと思う。
ただ、皇太子殿下のお孫様ではないのだから、それでも”皇太孫”という名称はおかしくなるのだがな。その場合が”皇太甥(こうたいせい)”という事になる。小林よしのり一派の高森明勅が提示した典範案には、何故か皇太甥は書いてないがな。悠仁殿下が皇嗣におなりになったら、敬宮殿下が皇嗣におなりになる可能性が無くなるのが嫌なのだろうが。
いずれにしても現典範に規定が無いので、典範を改定しなければならない時が今なのだ」
ご「そう。いまだに改憲勢力を糾合しようとしていないだろ。実数がどれだけいるのか見当もつかない。わしはとっくの昔に看破しているが、奴は解釈改憲した時点で、改憲なんか眼中に無いよ。アイツが改憲改憲言っていたのは、アメリカがうるさくて困ってるんですよって事だったんだよ。解釈改憲してアメリカが何も言わなくなったから、アイツにとっては『改憲? 何それ、食べられるの?』って話だよ。とにかく怯懦な坊ちゃん体質だから、面倒な事にはなるべく関わりたくないんだ。改憲だって、アメリカがやいのやいの言ってきて面倒だったから俎上に載せていただけだよ。
この特措法に関しては、まだまだ糾弾したい事は有るが、それもおいおい指摘していこう」
G「日刊ゲンダイなんか生温いくらいの反安倍ブログになると宣言してましたが、徐々にエンジンがかかってきてますね(苦笑)」
ストーカー規制法とインターネット
G「ネット民にとって、もしかしたら影響が有りそうな報道が有りました」
ご「改正ストーカー法でネット上も規制対象になるという話な。
これ、物凄く時機を得たと言うか、丁度いま、わしのブログがストーカーじみた人間のお陰で面倒な事になっているんだよ」
【重要】本サイト閉鎖の可能性の報告 - 私的 昭和テレビ大全集
G「なんなんでしょうね、FC2の対応は。どんな出鱈目なクレームでもいちいち”閉鎖”を脅し文句に使うなんて」
ご「しかも今回は、12月28日に問い合わせが来て、1月4日までに返信が無いと閉鎖の可能性があるなんて一方的に言ってきてさ。そんな忙しい時期にネットをやっていない人間だったらどうするのよ」
G「しかも、自分たちはいまだに返信してこないという。人として、企業として、最低ですね」
ご「こんな事をやっていたら、ちょっと気に食わないブログが有れば、なんでもかんでもデタラメのクレームを付ければいい事になる。
最低でも今回のわしのように、膨大な時間と手間暇を浪費させられてしまうし、上手くすれば一方的に閉鎖に出来るんだぞ」
G「ブログ運営主も表現に関わっているわけですから、もう少し腰を据えてもらわないと困りますよね」
ご「放送もそうでね。初期には”表現”という事をもっと真摯に考えていたのだが、花形産業になって、底の浅い連中ばかりになってしまい、どんどん表現が狭められてしまった。インターネットもそんな危険性がそろそろ出て来たな」
G「今度の改正で、あなたの事例も当て嵌まってくる可能性も出て来ましたね」
ご「このくらいだと流石に有り得ないだろうが、もう少し事態が進めば有り得なくもないな。なにしろ、勝手にブログ閉鎖までさせられそうになったのだし、そのためにこちとら、貴重な休日をブログ保全に費やしたりしてるんだ」
G「訴えるんですか?(笑)」
ご「いや、わしが怒っているのは、その程度の判断もできず、事情も聞く前から”ブログ削除”を脅し文句に使ったFC2の方なんだよ」
G「確かに、”昭和の人になりすましているおそれ”って、それがなんなの?って話ですよね、普通。仮に高校生が昭和の人になりすましてブログやっていたとして、それが閉鎖に追い込まれるような事なのか。
それに、ブログってほとんど匿名なんですから、年齢での成り済ましも何も無いですよね。それによって詐欺行為をしているとか、そういう事でもない限り」
ご「まともなブログ運営会社だったら、あんな理由で問い合わせないと思うよ。FC2の運営が桁外れの丸々だったんだよ」
G「なんです、丸々って?」
ご「伏せ字だ(笑)」
G「ああ…(笑)」
ご「だから、件の彼も、まさかこんな事を公開されるとは思っていなかったんじゃないかな。わしも馬鹿馬鹿しいし、彼が可哀想だし、できるだけ表沙汰にしたくなかったんだよ。FC2が丸々だから、どうしようも無かったんだ(笑)」
G「でも、今度の改正法では非親告罪とか書いてありますよ」
ご「そこなんだよ、問題は。わしが、ああいう風に、ネット上とかメールとかでやられていたと書いたろ。それを警察が読んで、勝手に立件とかし始めた場合、被害者側であるわしが面倒な目に遭う訳よ。これって、なんなのよ」
G「あなたの場合は、ハッキリと拒絶してからも執拗に来たわけではないですから、まだ大丈夫でしょうけどね。でも、そういう場合はどうなるんでしょうね」
ご「非親告罪とは言っても、少なくとも現状の警察はそんなに強権的ではないから、事前に被害者側の意向を聞くとは思うがな。それで、被害者側が能動的に訴えると恨みを買ってしまうが、表向き警察が勝手に立件したとなれば、それは防げるだろうという事なのだろうが」
G「でも、それも警察側の姿勢次第になりませんか?」
ご「と言うよりもな、非親告罪がもっと恐ろしいのは、相手を嵌め易くなるんだぞ」
G「と言いますと?」
ご「それこそ成り済ましでストーキング投稿をしまくれば、相手も警察の取り調べを受ける事になるわけだから」
G「あれ。例えば権力側が気に食わないブログが有ったら、仲間を使って嫌がらせ書き込みをしまくって、それを警察に見せれば、そのブログ主は警察に取り調べを受ける事になるって事ですかね?」
ご「建前としては、被害者として、だがな。だが、非常に面倒な目に遭う事は間違い無いだろう」
G「大丈夫なんですか、ゲンダイより反安倍のブログだなんて言ってて」
ご「いや。ボカァ安倍総理、尊敬しているなァ(笑)」
G(やっぱ覚悟ねーじゃねーか)
「でも、それなら権力者だけがそうするとは限りませんね。市井のくだらない人間も、自爆覚悟で嫌がらせしてくる奴が出てくるかも」
ご「完全に自爆テロになるがな。まー、非親告罪化というのは、常にそうした危険性が有る。著作権だってそうだよ。きちんと多くの意見を集約して考えないといけないと思うよ」
朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(47)
いじわるばあさん
長谷川町子原作の四コマ漫画をアニメ化したものですが、原作にはいない 駄犬ペケという犬が、結構な活躍をしていました。
これは、『もーれつア太郎』でニャロメ猫がウケていたのに対抗しようとしたものですが、ペケは喋る事は出来ません。しかし、人語は解し、ばあさんの子分格である立夫が、ペケの意思を通訳して伝えます。
ばあさん役は、昭和40年から放送していた実写版の『意地悪ばあさん』で、青島幸男、古今亭志ん馬に続いて婆さんを演じた高松シゲオが、この漫画でも声を演じました。
提供は森永製菓とノーシンで、やはり製菓会社単独での提供とはならず、この番組企画も、大人も対象にしていた事が伺えます。
開始主題歌の「いじわるの唄」は、実写版主題歌を編曲して、子供に歌わせていた気がします。
ばあさんがホウキに乗って地球を一周していたような絵を覚えていますが、なにしろ本放送で見たきりなので、あまりよく覚えていません。
再放送もあまり無かった上に、長谷川町子関連は版権が厳しいため、このCS・DVD時代でも放映やソフト化が滅多にされないので、ほぼ本放送時の記憶で語るしか無い現状です。
終了主題歌の「さすらいのいじわるゲリラ」は、サトー・ベベという正体不明の男児が歌うもので、こちらはフィリップスレコードから音盤化されています。
おそらく開始主題歌も、このサトー・ベベの歌唱だったのでしょう。
前年の昭和44年末から、皆川おさむの歌う「黒ネコのタンゴ」(フィリップスレコード)が200万枚級の大当たりをしたため、45年には児童歌唱の歌が、印象として急増しました。
それまでビクターと提携していたフィリップスレコードは、この大当たりを受けて45年8月に日本フォノグラムとして独立し、10月放送開始のこの番組の主題歌を、児童歌唱で発売したのでした。
そもそも長谷川町子作品は、作者が商品化を非常に避けていたので、音盤と言えどもあちらこちらが許諾を得られるというものではありませんでした。
それまで読売テレビ制作のテレビまんがは、音盤を出したい会社に等しく許諾していた流れでしたが(黄金バット、巨人の星、タイガーマスク等々)、この番組の終了主題歌はフィリップスレコードの独占となっています。
なぜ、子供番組主題歌と縁もゆかりも無かったフィリップスが、いきなり音盤化権を獲得できたのかは、大いなる謎です。
いなかっぺ大将
東北の純朴な小学生が、柔道の志を抱いて亡き父の友人の柔道家の家に世話になるため上京してくるという設定で、雑誌連載の初期では熱血柔道漫画の部類でした。
『巨人の星』人気を当て込んだ川崎のぼるへの依頼だったのでしょうが、連載の長期化と共にスポ根人気が落ち着いたためか、ズッコケギャグ路線へと変貌し、テレビ版はそちらの趣で作られました。
独自企画が特色だったタツノコプロが、初めて挑んだ原作ものでもあります。
音盤としては、コロムビアが完全独占を果たしました。先の『いじわるばあさん』といい、ついにこの年の秋頃から、テレビまんが音盤を主導してきた朝日ソノラマが、音盤化にすら漕ぎ着けないという番組が頻出し始める事となります。
その最たる要因は、なんと言ってもステレオの普及でしょう。これにより、ソノシートの音質の悪さが歴然としてしまったのです。
ステレオの普及は、当然レコード盤というソフトの普及も促し、かつては10万枚も売れればレコード大賞候補になったものが、この頃にはヒット曲と呼ばれるものは数十万枚規模となっていました。
ソノシートのレコード盤への優位性は、ここに於いて完全に瓦解していたのです。
それでも、ソノラマには黎明期に世話になったという事でしょう、うちはソノラマだけで充分という会社もずっと有ったわけですが、事が商売ですから、ソノシートの売り上げが鈍化するに従い、そうした意識だけでは、勢いを得てきたレコード勢、分けてもコロムビアの進撃は止められませんでした。
特にタツノコプロは、『みなしごハッチ』での大成功を経て、コロムビアとの関係が強固なものとなりました。
『ハッチ』ではLPも売れたとみえて、続くこの『いなかっぺ大将』でもLP盤が製作され、いよいよテレビまんが音盤でもLPが普通に出される時代となっていく事となります。
コロムビアによる、タツノコプロのまんが主題歌で『ちびっこのどじまん』出身者を育てる路線は継続しており、この番組では吉田よしみが歌いました。
この吉田よしみが、現在の天童よしみであることは、今ではかなり有名な話です。
のらくろ
明治百年にあたる昭和42年に、講談社が出版した「のらくろ漫画全集」が大当たりした事がテレビ化の背景に有ります。
それは昭和44年までで70万部にも達し、加えて、この昭和45年は戌年でもありました。
但し、原作で軍隊・戦争を描いていた点は、時節柄なるべく軽く扱われる方向となり、そのための措置として、ミコという原作にはいない看護婦犬を出して、のらくろの憧れの対象とさせました。
また、『みなしごハッチ』の大当たりを受けて、母恋ものの要素も入れ、のらくろが母親を恋しがる場面などが流されました。
この時期、母恋ものは子供番組に次から次へと溢れてきます。
音盤は、キングレコードから出されました。『のらくろ』が講談社の作品である以上、それは当然の事です。
他に、キングとは関係の良好だった朝日ソノラマが、二種類のシートを出しています。
正副両主題歌の他に、のらくろが母を想う場面で流れる『どこからぼくは』という印象的な挿入歌が流れましたが、これはキング盤のみに収録されています。
つまりキングから出されたEP盤は、三曲収録のものでした。
魔法のマコちゃん
人魚姫に題材を取ったもので、人間の男性に憧れた人魚が、人間の姿になって探しに来るというものでした。
『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』に続く、NET・東映動画による魔女もの路線で、胸のペンダントにマコの涙が光ると魔法が使えるという内容でした。
同路線が数年続いている事を考慮して、対象年齢を少し引き上げ、マコの外観を中学生っぽくしたり、お色気や恋愛要素も取り入れています。
音盤としては、正副主題歌を収録した盤が、コロムビアから出されました。
コロムビアが子供番組歌手として育てようと白羽の矢を立てた堀江美都子が、初めて出身のようなフジテレビ以外の番組で主題歌を受け持ちました。
この辺から、コロムビアとNET(テレビ朝日)の関係も、非常に強力なものとなっていきます。
元々、東映動画は『狼少年ケン』以来、音盤展開はソノラマを中心としており、『魔法使いサリー』の頃は、コロムビアはその壁に阻まれて、ダイヤモンド・シスターズによるカバー歌手盤しか出せませんでした。
それでもコロムビアの木村英俊は、レコード化を許されただけでありがたかったと回想しています。*1
それからわずか5年でシートとレコードの関係は逆転し、コロムビアが主導権を握るようになったのでした。
とは言え、ソノラマのそれまでの繋がりが有るのでシート化は出来て、クリスマス企画を含めて都合3冊の盤を出しています。
昭和唱和ショー「羽根突き」
Gさん(仮名)「羽根突きなんて、我々の子供時代でも有ったかなという感じですが」
ごいんきょ「たしかに、街中でやっている子はいなかったな。凧揚げだの独楽廻しだのは普通にやっていたが。ただ、テレビの中では正月となると、必ず描写されていたよ」
G「あれって、負けると顔に墨でバッテン書いたりするんですよね」
ご「そう。それを女の子がやるから面白いのであって」
G「でも、どうやっても打ち返せないよって打ち方される事が多かったですね」
ご「そうなんだよ。続かないから面白くなくて。だが、きちんと現代風のやり方を作った時期も有るんだよ」
G「ああ、間にネットを張っているんですね。たしかに、これなら続かせられますね」
ご「4m×8mくらいのコートの中で、ネットを張って大会をしたりしていたんだよ」
G「なんだか、一層バトミントンに近づいてますね」
ご「日本がバトミントンでも好成績を挙げるのは、羽根突きの伝統が有るからだろうな」
G「本当ですかぁ?」
ご「勿論。それから、生理用品の羽根付きってのも有るな」
G(正月早々最低だな、お前)
*1:昭和33年1月20日付読売新聞
プレイリスト『1960年代テレビ音楽』 Amazonプライムミュージック
Amazonプライムミュージックに、ワタクシのようなおっさんが聞きたくなる楽曲が増えてました。
それにしても、折角プレイリストを作成しても、YouTubeみたく他者に公開できないんですね。
お仕着せのプレイリストしか提示されず、後は各人でって事なんだけど、様々なリストの中に、あの曲が有るんだって見つけるって事は多いと思うのですが。
ま、前置きはこのくらいにして、昭和3、40年代生まれのおっさん向けになるであろうワタクシのプレイリストを、これから何回かに分けて公開してみます。
プライム会員の方でプライムミュージックを使っていない方、折角のサービスですから聞きたい曲を見つけてみて下さい。
今回は、1960年代のテレビ番組で使われた歌を集めてみました。アメリカドラマ全盛期ですので、ほとんどそうなってますけど。
- 柔(美空ひばり)
日本テレビドラマ『柔』開始主題歌
テレビ主題歌がレコード大賞を初めて受賞。 - 柔道一代(村田英雄)
TBSテレビドラマ『柔道一代』開始主題歌
東京オリンピックの前に柔道人気を盛り上げた番組。 - サンダーバード(ロイヤルナイツ)
イギリス人形劇『サンダーバード』終了主題歌
日本での安定人気を決定づけた日本独自主題歌。 - モンキーズのテーマ(ザ・モンキーズ)
アメリカドラマ『ザ・モンキーズ』開始主題歌
大橋巨泉ナレーションなど、時代の先端だった番組。 - ハワイアン・アイ
アメリカドラマ『ハワイアン・アイ』開始主題歌
当時いくつか有ったお洒落な雰囲気の探偵もの。 - ピーター・ガン
アメリカドラマ『ピーター・ガン』開始主題曲
ヘンリー・マンシーニの名を轟かせたヒットモダンジャズ。 - サーフサイド6
アメリカドラマ『サーフサイド6』開始主題歌
これもお洒落な雰囲気の探偵ドラマ。 - ルート66
アメリカドラマ『ルート66』開始主題曲
バズとトッドが走るアメリカ国道66号線に起きる騒動。 - 奥さまは魔女
アメリカドラマ『奥さまは魔女』開始主題曲
日本版と少し編曲が異なるが、再放送の終了曲で使われたかも。 - かわいい魔女ジニー
アメリカドラマ『かわいい魔女ジニー』開始主題曲
『奥さまは魔女』との現在の人気差は、再放送の少なさによる。 - 母さんは28年型
アメリカドラマ『母さんは28年型』開始主題歌
番組は有名ではないが、この音楽はよく使われる。 - サンセット77
アメリカドラマ『サンセット77』開始主題歌
これまたお洒落な探偵もの。 - ボナンザ
アメリカドラマ『ボナンザ』『カートライト兄弟』開始主題曲
アメリカ西部劇全盛時代の人気番組の一つ。 - それ行けスマート
アメリカドラマ『それ行けスマート』開始主題曲
スパイドラマ全盛時にドジなスパイを描いたコメディー。 - 宇宙家族ロビンソン
アメリカドラマ『宇宙家族ロビンソン』開始主題曲
これはカラーになってからの音楽みたいね。
60年代はアメリカドラマ全盛期で、ほとんどの曲を思い出せる人が多いと思います。
一方の日本ドラマは、まだ音楽面がそれほど重視されていなくて、ここで挙げた『柔』からテレビ主題歌が大いに見直されていくんですね。
『サンダーバード』を「終了曲」としたのは、あくまでも推測です。でも、状況証拠から判断するに、間違い無いと思ってます。TBSで再放送の時に開始曲に昇格して、誰もが知る音楽となったんですね。
次回は、ごくごく普通の歌謡曲をご紹介しようと思います。
【喧嘩稼業仕合予想】 三代川祐介 対 里見賢治 を語ってみる
Gさん(仮名)「いよいよ当サイト予想結果に基づく2回戦予想の最後となりますが。これも漫画になるのかと疑問が湧きますけどねえ」
ごいんきょ「どうして?」
G「だって、召琳寺拳法と玉拳とかいう、訳のわからない闘技の対決ですよね」
ご「いや(苦笑)。字面は召琳寺とかなっているけど、要するに少林寺拳法だから。わかるだろ、それくらい(苦笑)」
G「なんでワザワザ字面を替えてるんです?」
ご「そりゃ、お前、大人の事情に決まってるじゃないか」
G「納得。でも音はそのままで大丈夫なんですかね」
ご「あと、玉拳は要するに進道塾空手だろ。それに中国拳法だの投げだの色々な要素が加えられているだけで」
G「それにしたって拳法対拳法ですし、しかも少林寺拳法なんて、実戦的に描けますかね」
ご「確かに太極拳と少林寺拳法の戦いだと、なんか舞踏みたくなりそうな気もするがな。そこは木多だから大丈夫だろう」
G「で、どんな感じになりますかね」
ご「里見は、桜井の戦いを見ていて、シームレスに変わる事に恐怖していたよな。一方、三代川は対照的に、それまでの戦い方との変換点がキッチリしているだろ」
G「はあ」
ご「里見にしてみれば、これはやり易いんじゃないか。まして里見は、世界中の拳法を研究している感じだから、少林寺拳法も当然、徹底的に研究しているだろう」
G「では里見が勝つと」
ご「当然。先ずは研究し尽くしたやり方で少林寺拳法の逆を取り、門を決める」
G「門が炸裂しますか」
ご「ああ。だが、そこで三代川の第一変身が訪れる。これに、里見は流石に、やや面喰らう」
G「三代川は第一変身の時でも、驚異的な能力を発揮しますよね」
ご「しかし、それでも拳聖と呼ばれる里見は、なんとか躱して致命傷を避けるだろう。そして再び門を決めようとする」
G「里見の必殺技って、門しか見えてないですからねえ(笑)」
ご「ここで三代川の第二変身が訪れ、背負いの体制に入った里見に投げられながら、その首に巻き付き、目潰しを敢行しようとするな」
G「ああ。三代川の第二変身は、反則技の権化という予想をしましたね」
ご「裏を掻いて弱体化の可能性も有りうるとは書いたがな(笑)。ところが里見は勿論、その程度の対応は研究済みで、そのまま自らの頭部を相手の体の方に落とし、落下の勢いを付けた頭突きを相手の水月に見舞う事で相手による拘束を解き放つ」
G「なんか、そこまで入り組んだ予想なんか誰も欲してないと思いますが、続けて下さい(苦笑)」
ご「すぐに立ち上がろうとする三代川の機先を制して、里見の華麗な蹴り技が宙を舞うように三代川の顎に炸裂し、勝負は決するだろう」
G「すると三回戦は、芝原剛盛 対 里見賢治ですか。なんか、これも有りそうに無い組合せだな~(苦笑)」
ご「いやあ。だって、上杉対里見じゃ進道塾同士の対決で何も面白味が無いだろう」
G「そういう観点なら、芝原は一回戦で進道塾の上杉とやってるんだから、また進道系の里見となんてクドくないですか」
ご「いいんだよ。今度は、芝原は里見に負けるんだから」
G「ああ。そういう流れね」
ご「しかし、進道さんって誰なんだろうな?」
G「は?」
ご「進道塾って、進道さんが始めたからって進道塾なわけだよな、当然。そのわりに開祖は山本陸だし、陸の元の流派や師匠にも進道名義っていなかったろ? なんで進道塾って言うんだ?」
G「知りませんよ~。講釈はあなたに任せてますんで(笑)」
ご「うーん。課題にしておこう。もしかしたら、木多の課題でもあるのかもしれないが(笑)」