挿しす世相史「東京モノレール開通」
昭和39年9月17日(木)、浜松町・羽田間を走行する東京モノレールが開通しました。
モノレールは”空飛ぶ電車”として戦前から戦後間もなくまで、その実現を何度も期待されてきておりましたが、その度に頓挫しておりました。
しかし昭和30年代に入ると、日本経済も急激に成長し、東京一極集中が進み始めると、都心の交通が半ば麻痺状態の様相を呈し始めます。
東京都が対策として模索したのが、地中を行く地下鉄と空中を行くモノレールでした。
その実現の前段として、昭和32年に上野動物園に設置され、試験的な運用をされていました。
そして東京オリンピックの昭和39年、羽田から浜松町をわずか15分で結ぶモノレールが開通したものです。
新幹線とモノレールという二つの新たな交通手段が開通した事は、日本の新たな夜明けを日本人に実感させたものです。
*1:昭和39年9月17日付読売新聞