恥痴呆談「将棋連盟会長辞任」ほか
谷川浩司将棋連盟会長辞任
Gさん(仮名)「将棋連盟の谷川浩司会長が辞任という事ですが」
ごいんきょ「本当にお粗末な運営だったなあ。それにしても、三浦弘行九段は、竜王挑戦権を失う事をよくあんな易々と承諾したなと、そこが不思議というか、解せないんだ」
G「タイトルなんて幾つも取っているから、そんなに執着が無いんじゃないですか(笑)」
ご「そんな馬鹿な(苦笑)。彼も、もっと足掻かなかったのが謎だし、渡辺明竜王の言い分も、おかしいな」
G「でも、渡辺竜王に同調した有力棋士が多かったから、ああなってしまったわけでしょう」
ご「それにしても運営が幼稚だよ。あそこまで幼稚な運営は、近代麻雀誌の第五期最高位戦以来だな。最高位戦なんて世間になんの影響力も無いから(笑)、出版社の恣意的運営でもそんなに問題無いけど、将棋界が麻雀界とどっこいどっこいの体制じゃ困るよ」
G「谷川会長の人間性は、誰人からも文句の無い、素晴らしい人品のようですがね」
ご「故芹沢博文九段のエッセイ本で、わしが好きだったものが有るのだが、その中でも谷川浩司の人間性はベタ褒めだった。中原誠については、『(棋界の)太陽もくもる時があるようだ』とか書いていたんだが、当たったんだかどうだか(笑)。とにかく、芹さんがあそこまで誉めていたのだから、わしも彼の人間性は素晴らしいものなんだろうと思う。
だがなあ、同じ本で芹さんは、こうも言っていた。将棋指しの頭を振れば、カラカラと駒の音がするはずであるというような事をな(笑)」
G「要するに、子供の頃から将棋の事しか知らないから、世間知らずの人間ばかりだという事でしょうかね」
ご「だな。そこを客観的に理解していた芹さんは凄いわけだが。今回の件で、正にそういう世間知らずの悪い部分が露呈してしまった。一部にも声が有るようだが、外部の人間に会長をやって貰った方が良いよ」
G「でも、また互選になるみたいですよ」
ご「馬鹿馬鹿しい。現役で谷川以上の適任者がいるはずが無いだろう。羽生世代はまだ勿体ないし。
わしの案としては、会長に誰か適当な人物を招聘して、谷川は将棋会館館長に降格という名目とし、以後は棋士の最高職は館長とすべきだろうと思う」
G「空手の極真会(館)みたいですね(苦笑)」
イギリスEU離脱
G「イギリスのメイ首相がEUからの完全離脱を宣言しましたね」
ご「わしが、”安倍晋三の改憲と同じで口だけなんじゃないの”なんて言ったもんだから、”あんなのと一緒にしないで頂戴!”ってキレたのかもな(笑)」
G「流石に、これでイギリスの完全離脱も決まったでしょう」
ご「どうだかなあ。まだ不確定要素は多いと思うよ。そもそも国民投票だって、圧倒的に離脱派が多かったというわけではない。ジョージ・ソロスは、メイの在任中には無理だろうと予測しているが」
G「でも、今年の他の国の選挙でも雪崩を打って離脱派が勝っていけば、自然崩壊の様相になるんじゃないですか」
ご「そうなればな。だが、他の国だって離脱派が圧倒的に多いというわけでもないだろう? そんな情勢だったら、そもそもからしてEUなんて実現してないわけだから」
G「あなたは、ずっと昔からアンチ・グローバリズムだから、今の情勢は嬉しいんじゃないですか?」
ご「わしは他の国は基本、どうでもいいんだよ。ヨーロッパがEUでまとまりたいなら、それはそれでいいんじゃないかと思っている。わしが断固として訴えているのは、日本をグローバリズムの呪縛から解放せよという事でね」
G「すると、トランプ大統領の勝利は、どちらかと言えば嬉しいわけですよね?」
ご「あれを喜んでる奴って考え足りなすぎだろ(苦笑)。アメリカがEUくらいに日本から離れているなら、”ああ、見ている分には面白そうだね”で済むよ(笑)。だが、アメリカの大統領という事は日本の頭領でもあるんだぞ。あんな不安定な人間を喜ぶ奴の気が知れん」
G「なるほど。たしかに、自分の会社であんな社長だったら嫌ですよね(笑)」
ご「だろ?(笑) みんな想像力というか、想定力が足りないと思う。彼がいま中国を叩いているからって単純に喜んでいたら、足を掬われかねんぞ」
アパホテル
G「今、中国と言ったらアパホテルのわけなんですが(笑)」
ご「山本一郎がガクブルしてたなあ(笑)」
G「あれ? 彼って、自分は”保守主義者”って二言目には言ってませんでしたっけ?」
ご「彼の言う”保守主義者”が”日本の保守”ではないからな。彼の言う保守ってのは形而下的なものだろ」
G「わかりづらすぎます(苦笑)」
ご「ワザとだから、いいんだ(笑)。まあ保守と言うよりは、功利主義とかプラグマティズムと考えた方が理解が早いと思うよ」
G「それでもわかりづらいですがね(苦笑)。今回の場合で言えば、諸外国にそういう眼で見られるのは損だと彼が考えているとあなたは考えているという事ですね」
ご「そうそう。山本がそう考えているとわしが考えていると君の考えている事は合っているよ」
G「わかりづらい表現大会ですか!(苦笑)」
ご「わしは、そのアパの人の本は読んでいないし、これからも読む気は無いのね(笑)。だって、どうせ誰かが書いていた事の受け売りでしょ。その手の主張の本を全く読んだ事が無いわけではないから、そんな物をお金を出してまで、と言うかお金を貰っても読む気は無いの(笑)。だから、あまり突っ込んでは言えないな」
G「南京大虐殺は無かったとは考えているんですか?」
ご「虐殺は有ったのかもしれないね。だって、便衣兵とかいたんだろ。ただ、”大虐殺”なんて表現はどうなんだとは思うね。それだったらソ連による日本侵略とか、元寇だって大虐殺だろうと。
いつまで咎め合うんだって話だな。韓国みたいに千年二千年言い続けるって話なら、中国とも縁を切った方がお互いのために良いと思うよ。
ちなみに、中国は当然として朝鮮も元寇の時に日本を侵略しているからね。まだ千年も経っていないから、日本人は謝罪と賠償を求めてもおかしくないんだ、韓国の論理で行けば(笑)」
元号問題
G「なんだか改元の話で変な報道になってますね」
ご「元日にやると言ったり、宮内庁が無理だと言ったりな。要するに安倍のヘタレが、宮内庁にお伺いを立てられないわけだろ。普通だったら、元日ではどうでしょうかとか内々に聞いておいてから情報を流すだろ。それが出来ない。陛下が恐ろしいから(笑)。
いや、陛下の御目を畏れるというのは、むしろ健全な事で、安倍が完全なキチガイではないという証明ではあるんだよ。だけど宮内庁を通してくらい、図れよと。そのために無理矢理な人事までしたんとちゃうんかいと(笑)」
G「正月改元は有り得ないんでしょうか」
ご「だから、それは密に相談すれば絶対に不可能ではなくて、やりようは有ったろうよ。まあ馬鹿なんだな。民間会社だったら折衝役がこんな失態したら、即左遷だろ。今や面の皮さえ厚ければ馬鹿でも勤まるからな、政治家は」
G「どんどん反安倍色が強まってますね、ここ(苦笑)」
ご「予告済みだ(笑)。特別法だのなんだの言っているうちは、わしは安倍の反目だよ」
ご「わしも指摘されて思ったが、一理は有るよな。ただ、一世一元制がここまで浸透しているし、それはいいんじゃないか。
竹田は、一世一元制は天皇崩御という最大の悲しみで改元するのだと言っているが、ならば最大の喜びである新帝誕生で改元するのも、なんらおかしくない」
G「そもそも改元するというのは、天皇の権限だったんですよね」
ご「そう。だから、昔の人は天皇なんか知らなかったなんて馬鹿な事を平気で口走る阿呆がテレビとか雑誌でもたまにいるけど、そんなはず無いから。昔は二三年で改元するとかザラだからね。その度に、天子様が改元されたという事は伝わらないはずが無いから」
G「災厄が有った時に改元してたんですかね」
ご「まあ、最も目立って判り易い形の改元はそういう事だよな。それで時を改めるという。
竹田が言うには、喜びの時にも改元したという事だから、新帝誕生での改元で何も問題は無い。あとは、時期についても陛下のご意向が有れば伺うのが筋だろ、普通。安倍って、自分の記事のコメント欄を読めないガラスのハートのブロガーみたいなヘタレで役立たずなのよ(笑)。
ただ、それは彼が完全なキチガイではないという証左でもあるので、そこに於いての救いは有るんだがな」
G「ヘタレだけどキチガイではないからマシって、ちっとも嬉しくない救いですね(苦笑)」
朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(49)
決断
『〇戦はやと』以来の戦争テレビまんがと言えますが、こちらは漫画と言うよりは、ドキュメンタリーの性質の濃いものでした。真珠湾やミッドウェイ海戦、マレー、シンガポールなど、その時々の戦局を左右する「決断」を描いたものです。
日本テレビ系での放送としては初となるタツノコロプロ制作テレビまんがで、平素から写実的だったタツノコの画調が、こういう所でも活きる事となりました。
提供はサッポロビールと矢崎総業で、製菓会社が単独で提供を担えなくなったこの時期は、如何に大人までを視聴対象とするかが命題だった事が伺えます。特にサッポロは、フジテレビでの『みなしごハッチ』を提供した流れで、タツノコに強い発言力を持っていました。
この番組も、コロムビアの独占音盤化となりました。この時期、タツノコプロはコロムビアとのみ音盤化展開をする事が続きます。
しかも、コロムビアは『アンデルセン物語』に続き、この番組でもEP大量発売攻勢を仕掛けました。枚数としてはそちらよりは少ないですが、それでも10枚前後発売されています。これらEPは、正副主題歌は除くと、軍歌を収録したものとなっています。
日本テレビもサッポロビールも広告代理店もコロムビアも、勿論、なんの成算も無くこのような展開を企画したものではないでしょう。
その背景になったものとは、軍歌ブームでした。
軍歌は、GHQの存在した当時は、公的な場所で聞けるものではありませんでした。従って、放送ではまったく流されない日々が、かなり長く続きました。
しかし、軍隊生活を過ごした男たちにとって、軍歌は、青春時代の歌でもありました。故に、日米講和となるや、レコード会社はすぐに軍歌ものを企画したものです。
その後も、ちらほらとレコード企画やラジオ番組などで軍歌特集はありましたが、テレビのカラー化が成った昭和40年代中頃、東京12チャンネル(現テレビ東京)が放った軍歌企画は、特に力の入ったものでした。
12チャンネルは、『歌謡百年』『なつかしの歌声』など懐メロブームを呼び起こす番組を放送していました。これは、東京ローカル局のため、予算的にも勢力的にも売れ線歌手を集めることが難しかったのを逆手に取った、非常に上手い展開でした。
その流れの中、軍歌を扱う場面も出て来たのが、更に高まり、昭和45年には、日本武道館に関係者を一万人集めた「軍歌祭」まで開催、放送する勢いとなっていました。
呼応するようにレコード会社も軍歌企画ものを量産し、昭和45年は軍歌ブームとも呼ばれる年となっていたのです。シングル、LP合わせて30数枚、百万枚は出たと言いますが、従来の再販ものでこれだけ捌ければ、レコード会社としては嬉しい事だったでしょう。
コロムビアが『決断』関連音盤として軍歌を収録していった事には、このような流れが有ったのでした。当然、そもそもの番組企画の起こりも、この流れに沿ったものだったでしょう。
さすらいの太陽
新生児の時に看護婦によって入れ替えられた女の子二人が、それぞれ金持ちの家と、それほど恵まれない家とで育つことになるのですが、共に歌手を志し、運命の糸は一層複雑に絡まっていくという、ドラマ性の強い漫画でした。
そもそもは少女コミックという雑誌の編集長が、新人漫画家を育てる原作を藤川桂介に依頼したもので*1、それまでテレビドラマの脚本を中心に活躍していた藤川が、初めて自分の原作をテレビまんが化されたものでした。しかし、この番組での藤川脚本はフジテレビによって没になってしまうのですが。
主たる提供はハウス食品で、他に週替わりでカネボウハリスや金鳥などが加わっていました。
音楽界を描いた作品という事ででしょうか、開始主題歌はスリー・グレイセスとボーカル・ショップという男女の実力派コーラスグループ共演で、テレビまんが主題歌としては豪華な顔触れでした。
終了主題歌は堀江美都子が歌う『心のうた』でしたが、主人公の声を担当していた藤山ジュンコ歌唱のものも、途中の数話で使われたようです。*2
藤山ジュンコは、主題歌作曲の いずみたくの秘蔵っ子ですので、そのような特別措置が執られたのでしょう。
音盤としては、堀江美都子を擁するコロムビアがレコードを発売しました。
シートの朝日ソノラマは二種も出しましたが、どちらも終了主題歌を藤山ジュンコ版で収録しています。
また、番組中で歌われた「鎖」という歌で、藤山ジュンコ本人が東芝から歌手デビューしています。
新オバケのQ太郎
旧『オバケのQ太郎』はスタジオゼロによる共同作業での制作で、藤子不二雄の他に石森章太郎らも描き手として参加していたものです。
それが、どのような理由か藤子F不二雄によって小学館学習雑誌で『新オバケのQ太郎』名義で連載され、テレビまんがともなったものです。
おそらく、テレビ化に際して雑誌でも盛り上げようという事になったのでしょうが、それにしても、なぜ局をTBSから日本テレビに替えての再テレビ化となったのかは不明です。
提供には、白黒時代からの流れで不二家が就きましたが、他にプリマハムも加わりました。『あしたのジョー』の伊藤ハムといい、製菓会社を補う旦那として、広く食品会社が参加してくるようになっていきます。
局が替わった事もあってか、声優も正副主題歌も完全に違うものとなりましたが、作品の出来が良かったので、リメイクものとしては珍しいくらいに貶されていないものです。
主題歌作曲は山本直純で、終了主題歌は絵描き歌となっていました。絵描き歌による主題歌というのは、初めてだったかと思います。
レコードとしては、すっかりテレビまんが音盤の雄となったコロムビアが発売しました。
そして、朝日ソノラマも音盤を出しているのですが、これが「ソノラマエース・パピイシリーズ」という新手の形態となりました。パピイシリーズは『ミラーマン』『シルバー仮面』の後、この『新オバQ』がテレビまんが作品としては初めて発売されたものです。
これは、従来のソノシートより厚みをいくらか増したもので、感触としては、よりレコード側に近くなったものです。音質向上の意図が有ったと言いますが*3、厚さが0.25mmから倍の0.5mmになった事に拠り、耐久性の向上という長所も出ました。
この時期(昭和46~47年)、朝日ソノラマは、ソノシートの売り上げ落ち込みを打開するために、本当に様々な形の商品展開を試みています。
完全なレコード盤での展開であるソノラマレコード、レコードとシートの中間的なパピイシリーズ、そして絵本を主体にしたEMシリーズ、更に従来からのソノシート路線と、多角的に方向性を模索していたように見えます。
結局はパピイシリーズが昭和50年代半ば頃まで残って健闘し、完全に絵本が主体で、書店を対象としていたであろうEMシリーズのみが、小さなシートが申し訳程度に付いていただけとはいえ、昭和時代を完全に全うしてソノシートという媒体を残し続けました。
昭和唱和ショー「ドブ川」
Gさん(仮名)「昭和30年代の東京下町というとワタクシが思い浮かぶ絵面が、ドブ川なんです」
ごいんきょ「たしかに多かったなあ。道の端の方に、下水用水堀が剥き出しになってる部分がそこかしこに有ってな。東京に於ける公共の蓋無しドブ川は、延べ851km有ったそうだ*1」
G「蓋が無いのに、今の地方でよく見る側溝なんかより、ずっと幅も深さも有りましたよね」
ご「だから子供の格好の遊び場になったし、又、子供の悲劇も非常に数多く生じている。それこそ無数の事故が報道されていたな」
G「なんで、そんなに事故が多かったのに対策をされなかったんでしょう」
ご「そりゃ、お金が無かったからだよ。昭和30年代までは、日本も非常に貧しかったんだ。家だって木造アパートが多かったからな、都心でも」
G「元々が水田地帯だった葛飾、足立、江戸川なんてとこは、田圃用水がそのままドブ川になっていて、特に多かったようですね」
ご「あとは大田区などの工業地帯にも有ったな。流石に、東京の本当の中心部では見かけなかったんだろうが」
G「完全な地下化は予算がかかるとしても、せめて蓋くらいは出来なかったんですかね」
ご「それだって金がかかるわけだが、あとは耐久性の問題も有る。当時のドブ川というのは、そんな補強されたものではないからな。そんなとこに、しっかりと蓋をすると、却って崩れて危ないのではないかとか。それに、経費節減で木製の蓋をしたら、腐って危険なんだな、これも」
G「蓋をしようにも、そのためにはドブ川全体を作り替えるくらいの手間と経費が必要になったんですね」
ご「あとは、ドブさらいが出来なくなるという点も有った」
G「そう言えば、その頃はドブさらいをしている人がいましたねえ」
ご「当たり前だ。やらないと詰まって、大変な事になるから。そんなこんなで、ドブ川には蓋や柵をしないというのが原則だったんだ」
G「え? 仕方無しに無かったのではなくて、それが原則だったんですか」
ご「そう。だから、何十件と子供の事故死が有っても、一向に改善されなかった。今ではとても考えられないがな」
G「あの頃の東京のドブ川って、子供が遊ぶのに持って来いなんですよね(苦笑)」
ご「ああ(笑)。広すぎず深すぎず、飛び跳ねたり潜ったりの冒険心をそそられる格好をしていたんだよな(笑)」
G「やはり東京オリンピックで無くなっていったのでしょうか」
ご「中央部はそうだと思うが、周辺部はむしろ大阪万博の頃だな」
G「乞食もその頃にいなくなった事はやりましたね」
ご「東京では、その頃が美濃部都政なわけよ」
G「ああ。後楽園競輪を無くした人ですね(笑)」
ご「そうそう(笑)。左側の知事だから、ちょっと潔癖な所が有って、でも、それが環境方面では良い方に行ってたのかもな。借金は膨大に残ったらしいが(苦笑)。
そんな美濃部都知事が、ドブ川対策も厳重に指示しだして、昭和40年代後半には東京からドブ川が見えなくなったな」
G「今度の東京オリンピックを前に、今度は電柱の地下化が言われてますね」
ご「これも、かなり厳しいだろうなあ。ドブ川同様に、オリンピックが終わってから、暫くかかるだろう。しかし、その頃の日本にそれだけの余力が有るかは難しいとこだな」
G「今度の東京オリンピックで無駄にかかっているように見える予算を、そういう方面に回した方が、まだ都民のためになったんじゃないですか?」
ご「そういう話は、まず政界のドブさらいをしてからだな」
G「なんだか落語家みたいなまとめ方ですね(苦笑)」
*1:昭和37年3月19日付読売新聞
テレビジョンドラマ誌を振り返る(4)
少し間が空いてしまったが、第四回の今回は通巻13号~16号をご紹介する。
特に15号「特捜最前線PartⅡ」は、中古市場でもあまり出回らない部類である。
14号の「ザ・ハングマン」も目にする事が少ない方だが、焦らなければ二千円台までで入手できるはず。
第四巻第一号(通巻13号)
特集 太陽にほえろ! テキサス、ボン、スコッチ&デューク編
巻頭カラーグラビア
完全再現!!フィルム・ストーリー
第112話 テキサス刑事登場
第168話 ぼんぼん刑事登場
第206話 刑事の妻が死んだ日
第216話 テキサスは死なず!
第244話 さらば、スコッチ!
レコードグラフィティー
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日本の作曲家シリーズ② 大野克夫
ただいま出演中 賀来千香子 『幸せさがし』で先生役
プロダクション探訪⑥ 柊企画
テレビジョンドラマ放映作品リスト
1985年7・8月
第四巻第二号(通巻14号)
特集 ザ・ハングマン
巻頭カラーグラビア
ハングマン人名鑑
名場面
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日本の作曲家シリーズ③ 若草恵
ただいま出演中 渡辺篤史
プロダクション探訪⑦ ヒロプロダクション
テレビの街かど 冗談ストリート
レコードトピックス
影の軍団、誇りの報酬 他
なつかしの名盤珍盤廃盤
鳴門秘帖(LP)
テレビジョンドラマ放映作品リスト
1985年9・10月
第四巻第三号(通巻15号)
特集 特捜最前線 PartⅡ
巻頭カラーグラビア
人名鑑
名場面集
資料館
放映リスト
プロデューサー インタビュー
ただいま出演中 有森也実
テレビの街かど スポーツ大将
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なつかしの名盤珍盤廃盤
木枯らし紋次郎 さすらいの譜
テレビジョンドラマ放映作品リスト
1985年11・12月
第四巻第四号(通巻16号)
特集 キーハンターからスーパーポリス
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名場面
キーハンター、アイフル大作戦、バーディー大作戦、Gメン75、Gメン82、スーパーポリス
日本の作曲家シリーズ➃ 菊池俊輔
プロダクション探訪➇ 沢井プロモーション
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なつかしの名盤珍盤廃盤 火曜サスペンス劇場(LP)
テレビジョンドラマ放映作品リスト
1986年1、2月
【喧嘩稼業仕合予想】 入江文学 対 川口拳治 を語ってみる
Gさん(仮名)「て事で、改めて勝ち上がりが決定した入江文学と、ここで勝ち抜き予想をしている川口拳治が闘ったらどうなるかを予想したいのですが」
ごいんきょ「でも、これ、予想にならないよ」
G「と言いますと?」
ご「だって、片腕を完全に折ってるのよ、文さん。折ってるだけではなくて、その骨が皮膚を突き破ってるのよ(苦笑)。とても闘える状態じゃないでしょ」
G「でも、無極が有りますから」
ご「無極というのは、要するに工藤化なんだけど、当の工藤も十兵衛に足をやられた時、まともに歩けなかったからね。対工藤の王道的勝ち方としては、四肢を一つずつ奪っていくという形が有って、十兵衛は最初の戦いでは、それを狙ってたのよ」
G「すると、無極を使っても折れた腕は完全な腕のようには使えないと」
ご「そらそうだよ。そんで、川口拳治の蹴りは防御不能なのよ。片腕でどうやって凌ぐのよ」
G「躱すとか」
ご「あのなあ。ブロックした肩まで破壊する力というのは、それだけの速度が無ければ得られないよ。そんなに簡単に躱せるなら、誰も喰らわないって」
G「すると川口は、まず文さんの健常な腕を狙ってきますね」
ご「いやいや。普通、痛めた方を狙うでしょ。それで、カワタクが『かつてモハメド・ラシュワンは!』と泣き言を吠えるのまで見えるよ(笑)」
G「ああ。腕が折れてるんだから、まともに防御にも使えないですもんね」
ご「そう。そんな状態で、この人外ばかり集まってる大会で勝ち抜けるわけが無い。十兵衛に後を託して棄権というのが、有りうる選択だろう」
G「で、もし闘ったら川口が勝ちますか」
ご「勝つねえ。頭に喰らったら、死ぬだろう」
G「また入江文学を愛する者の嘆きが聞こえてきそうですね(苦笑)」
挿しす世相史「横浜マリンタワー開業」
昭和36年1月15日(日)、横浜の山下公園前に、ヨコハマ・マリンタワーが開業しました。
これは開港百周年事業の一環として、市民からの発意により建設が計画されたものです。*1
それを受けて民間運営会社として横浜展望塔株式会社が設立され、総工費3億5千万円で建設されました。
高さは106mで、103m部分に船舶用の灯台が作られ、60万カンデラの赤緑色による燭光は、「世界一高い灯台」として名高いものでした(現在は灯台としては引退)。
前日の1月14日に披露式が行われた、この新名所は、横浜の顔として長く親しまれていたものです。
展望台が100m部分に有り、そこには、時の皇太子ご一家(現在の天皇陛下)が訪れる程の名所となっていました。
この時、現在の皇太子殿下(当時浩宮殿下)は、4月から小学校ご入学というご時分でした。
恐らく皇太子両殿下が、お子様の小学校のご入学お祝いに、横浜の新名所へとお連れになったものかと思われます。