無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

昭和唱和ショー「ソケット照明」

Gさん(仮名)「あ~、なるほど。そう言えば家庭の照明は、ソケット型の電球が普通でしたねえ、昭和30年代までは」

ごいんきょ「意外と蛍光灯の普及には時間が掛かって、昭和23年の時点では、日本の現状では蛍光灯の普及は困難とか言われていたんだ」

 

G「ソケット型の照明と言えば、ナショナルの松下幸之助さん伝説が有名ですよね」

ご「二股ソケットな。わしらの頃には、そのままの形では残ってなかったけど、形は二股の物が多かったな」

 

G「片方がコンセントになってるんですよね」

ご「そう。戦前までは、コンセントの数で基本料金が変わったらしいね。だから家にはコンセントが無いのが普通で、そこで電源一体型のソケット電球が普及した」

 

G「あれはコンセントとは見做されなかったんですか?」

ご「だって、黙ってればわからないじゃない、工事が要るわけでもないし(笑)。だから普及したんだよ。まさか家に上がり込んでいちいち調べて回るわけにもいかないだろ(笑)」

 

G「ああ、そういう事だったんですか。だから昭和40年代前半頃までの田舎の家には、コンセントが付いた電球ソケットが殆ど必ず有ったんですね」

ご「蛍光灯の普及が遅かった事がわかる話として、上野駅に全面的に蛍光灯が使われたのが、昭和32年12月だ。4050本使ったらしい」

 

G「確かに思っていたより遅い感じですね」

ご「明るさ10倍と、けっこう騒がれたんだぞ」

 

G「上野駅あたりでその時分という事ですから、一般的な家庭ではもう少し後になりますね」

ご「それでも、昭和40年代に入る頃には普通に蛍光灯だったろ。安アパートに住む独身者なんかは、まだまだソケット電球が多かったけどな」

 

G「手を上に伸ばして、カチッとスイッチを捻るんですよね」

ご「昔は、それで照明を消してしまうと、コンセントの方も電気が行かなかったらしい。で、それを改良したものがラジオソケットと呼ばれていたんだ」

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G「ラジオソケットなんて、流石に聞いたこと無いですね」

ご「我々の頃には、これが当たり前になっていたからな」

 

G「いや(苦笑)、我々の頃には既に蛍光灯が当たり前でしたよ(笑)。便所とか共同台所とか、そういう場所には残ってましたけど」

ご「上の図に有るゼンマイ仕掛けみたいな部分が、カチッと捻るスイッチだな。懐かしい人も多いだろう。

  ただ、このコンセント一体型のソケットは、危険も有ったんだ」

 

G「なんでしょう。蛸足配線とか?」

ご「正解。昭和30年代中頃になってくると、日本の景気も良くなって電化製品が増えていったろ。すると、コンセントが少なくなって、二股コンセントとかをこのソケットで使ったりした人も多かったみたいだな」

 

G「だって、元々が電源用に設計されていないわけでしょ。それを蛸足で使ったら、そりゃ危ないですよ」

ご「だから、ちょくちょく火事も起きてたみたいだ。そういうのも有って、日本の経済が良くなったら急速にこれが消えていったんだろうな」

 

 

*1:昭和28年3月12日付読売新聞

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