洗濯板
記事題を見て、ドキッとする女性も少なくなったろう。
昭和時代には、胸が豊かではない女性の代名詞でもあった言葉である。
何故ならば、こういう外観だからだ。今でも普通にAmazonとかでも売っているのが意外だった。
段々になっているのが肋骨のように見えて、しかも全体は平らだからそのような表現となる。男でも、痩せっぽちには使われていたかもしれない。
タライに水を張り、この板の上で洗濯物をゴシゴシと洗っていたのである。
洗濯機が普及していない時代は勿論だが、昭和40年代中頃までは、結構な家で洗濯機洗いと手洗いを使い分けていたかと思う。だから,その頃までは大抵の家にこの板が有ったはずである。
こんな段腹の板に布を擦りつけるのだから、生地もけっこう痛んでいたのではないかと思う。
だが、その頃までは電気代や水道代を少しでも節約したいという家が有ったので、手洗いも廃れていなかったのだ。
『ど根性ガエル』の中でも、ピョン吉は必ずタライと洗濯板で洗われていた。洗濯機だと目が回ってしまうからだ。ひろしの家とタライでの手洗いは、よく合っていた。