無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

逆徒の実例

 尖閣近辺に中国船がワラワラと寄って来ていて、対処しあぐねているようだが。

 あれはもう何年前になるだろうか。たしか民主党政権の頃だと思ったから7年前になるのか、ネット上で、中国が日本を侵略するなんてことが有るわけないだろうという人が、その頃は結構いたものだ。

 いかにも泰平極楽気分の日本人らしい物の考え方だが、中華人民共和国の国境闘争の歴史を少しでも知っていたら、正常だったらとてもそんな認識は持てまい。

 ワタクシは非常に優しさを含んだ厳しさで(笑)、あなたの書き込みは数年後に恥を晒してしまうことになりますよと指摘してさしあげたものだ。

 今その人は、現状をどの様に認識しているのだろうか。

 

 少し前にも、現状は局所的には軍事衝突も有りうると書いたけれども、日本は軍事を用いる気は無いから、中国の姿勢次第で遠からず竹島のようになってしまうのがオチである。

 本当は、ガス田にしてもなんにしても、中国と歩み寄った解決法が有るはずなのであるが、例によってアメリカ様に却下されているのに違いない。

 太平洋の利権は日本のものではなくてアメリカ様のものであるから、それを少しでも減らすような事を勝手にするなよという事なのだと思う。

 だからと言って、米軍が先頭切って中国船を蹴散らすかと言ったら、それも現実味が無い。

 

 改憲の気など皆無と以前からワタクシが喝破する安倍晋三参院選大勝で何か動いてますか彼?)を、必要以上に過大評価して怖れている人々もいるが、そんな張り子の虎より習近平を警戒しないでどうするのだと。

 中には、尖閣なんて取られたって仕方無いと思う人もいるかもしれない。

 だが、中国が狙っているのは尖閣までではない。沖縄だって、公言しているわけだ。

 ワタクシは、沖縄の自治は沖縄の人に任せても良いと思っているが、仮に中国が沖縄を支配下に置いたとして、それで終わりではない。 

 取れると思ったら、どんどん蚕食するのが中国である。

 

 従って、尖閣防衛というのは単に島嶼地域の防衛という話にはとどまらない。

 今(と言うか7年以上前から)、中国は日本とアメリカの出方を測りながら、取れるところまで行ってみようと確認中である。

 アメリカはどのように、どのくらいまで介入してくるか。日本はどのように、どのくらいまで抵抗する気が有るのか。

 隣接する数々の大国と諸々の国境紛争を経験し、二大大国当時の一方の雄・ソ連を相手に引かなかった連中である。

 彼らはアメリカを最後の敵と捉え、周到に力を貯めてきたのだろう。そして非常に慎重に、力関係を測っている。

 その長期展望は、日本人も見習うべき点が非常に多いのだが、きっと多くの日本人は、まだ中国をナメていると思う。

 

 だから、その民主党政権当時に小沢一郎が、畏れ多くも天皇陛下を政治利用し、やんわりと拒絶していた(と思われる)宮内方面の意向を完全無視して、政権を掌握する直前の習近平に拝謁せしめてしまった。

 おそらく習近平としては、天皇の威光を自分の権力浮揚に結びつけたかったのだろう。宮内側としてもそうした政治利用を怖れて、やんわりと拒絶していたのであろうに、逆徒・小沢一郎は、力尽くで会見を実現させてしまったのだ。

 きっと、中国は自分たち民主党にいい顔をしてくれているという事で、なんの警戒心も無かったのだろう。日本の政治家は、隅々まで愚か者ばかりである。尤も、骨の髄までの売国奴だった可能性もかなり高いが。

 そうして目論見通りに政権の座に就いた習近平が、少しずつ自分の国でも、そして日本に対しても、隠していた牙を剥きだし始めている。

 小沢一郎の罪は万死に値するものとなったが、あの逆徒を当時、そう糾弾した者が(2ちゃん以外で)どれだけいたのだろう。検索してみたが、どうも芳しくない。