今回の喧嘩稼業「獅子退治の桜井が虎をも退治する」
白熱と化した入江文学と桜井裕章の闘いであるが、いよいよ決着の時を迎えつつあるようだ。
文学が梶原修人と対峙した時と奇しくも同じ、龍虎の構えが相見える事となったからだ。
文学と梶原の時は、龍の梶原が、虎の文学に喰われてしまった。
だから龍虎の激突は虎が有利、とは限らない。
桜井は、他ならぬ、ライオンと棒切れ一本で闘ったという伝説を持つ男。言わば獅子殺しである。
その前振りは、文学という虎をも退治する事に繋がっていよう。
入江文学の終焉が目前まで近づいている。
文学を愛する者たちの嘆きが、慟哭が、木霊する時が刻一刻と忍び寄っている。