昭和唱和ショー「囲炉裏」
Gさん(仮名)「なんだって、この蒸し暑くなってきた季節にこんな題材なんですか(苦笑)」
ごいんきょ「暑い時こそ熱い物を頂く。これ暑気払いの極意ね」
G(どうせたまたま思いついたくせに…)
「しかし、我々の子供の頃にだって、いろりなんか無かったでしょ(苦笑)」
ご「東京ではな。でも、田舎には有る家もけっこう残ってたよ、昭和40年代までは。わしの父方の田舎にも残ってたし」
G「あれって、今の家でいうリビング、お客さんが集う間に有ったんですよね」
ご「和宅の場合は、入り口からすぐの場所になるがな。客間であり、ダイニングであり」
G「天井から長い鉤が降りていて、鉄瓶とかが掛かってるんですよね」
ご「でも、わしらが子供の頃はもう、囲炉裏も飾り物でしかなくて、そこで火を燃すなんて事は無かったがな」
G「昔は、けっこう事故も多かったみたいですもんねえ。たしか野口英世博士が、それでテンボウになっちゃったんですよね」
ご「なんの囲いも無いのに裸の火が燃えていて、煮えたぎった鉄瓶がチンチン蒸気を噴き出してるんだからなあ、居間で」
G「今の居間では考えられませんね」
ご(………)
G「いや、駄洒落ではなしに(苦笑)」
*1:昭和24年12月5日付読売新聞