グローバリズム対ナショナリズムの戦闘時代
イギリスの国民投票でEUからの離脱が決定したと言うけれど、本当に実現するのだろうか。
そもそも、事前の世論調査で残留派が優勢とかなっていたのに、実際には離脱派が勝つとか、どうも胡散臭い(笑)。
有力投資家が一儲けするために情報操作してないか?
ワタクシには関係無いからどうでも良いけど。
けれどイギリスのEU離脱は、まったく無関係とはいかないだろうけれど、当然。
非常に長い目で見たら、現在の形でのイギリスの分裂の引き金を引いた事になっているのかもしれない。
ワタクシはウヰスキーのスコッチ党なのでスコットランドは応援したいところだが、しかし独立の誇りと、現実の運営とを考えると、果たして独立がスコットランドにとって真の幸福なのか、外部の人間には計り知れないところだ。
もしイギリスの離脱が本当に実現したら、他にも追随したがる国民が次々と出てくるのではないか。ヨーロッパは、かなりの流動時代に入ったと思える。
これ即ち、急進人造的グローバリスト左翼への、自然保守的ナショナリスト右翼の反撃ののろしである。
このグローバリスト対ナショナリストの対立構造は世界中の至るところで火種を抱えており、中東を始めとしたイスラムの反乱もそうであるし、日本人にとっても切実で身近な問題なのだ。
それはアメリカでも同様で、おかげで幸か不幸かTPPもポシャりそうなのは、個人的には結構な事なのだが。
どこも、その左右の鬩ぎ合いが予断を許さないが、中国では当然、左翼が独走している。
但し、中国のグローバリズムは勿論、アメリカングローバリズムに対立するものであるから、こちらはこちらで戦乱の火種となっている。
習近平の保身のために、ごく局所的な戦闘は充分に起こりうる状況となっている。
実際、インドでは起きているらしいし。
日本は改憲しなければこれ以上の立ち入りは絶対に不可能だから、アメリカとしても日本の改憲に協力して欲しいと突っぱねるべきだったのだ。
勿論、アメリカお得意の裏工作をも含めてだ。
アメリカに、なんとか黄色い猿の透明な足枷の鍵を解かせるべきだったのに、調教師の鞭が怖いものだから、自分から進んで透明な腕輪まで付けてしまった。
おかげで、折角いい具合にまで日本人の理解度が進んでいた改憲意識が、また否定的な方向に行ってしまった。
今度の参院選で改憲を正面から訴えようが訴えまいが、どうせ実現不可能なのだから無意味な話だ。
そもそもそういう意図を持っていたら、余程の馬鹿でない限り解釈改憲などするはずが無い。改憲が頓挫してから解釈改憲をするべきなのだから。