【喧嘩稼業仕合予想】 金隆山康隆 対 入江文学 を予想する
Gさん(仮名)「いや~、実に久々の対戦結果予想ですね」
ごいんきょ「実は当初は、全組合せの予想をしようと思っていたのよ」
G「全組合せって、決勝までという事ですね」
ご「いやいや。それは当然として、実現しなかった敗者同士の対戦まで。トーナメント表では実現しない組合せまで含めて」
G「ああ。リーグ戦みたいに予想しようとしてたんですか」
ご「そうそう。でも途中で飽きちゃった(笑)」
G「だけど、ここで一番根強い人気が有る記事が、対戦予想なんですよね」
ご「わしだけでなく、喧稼ファン誰もが、頭の中で想像して愉しんでいる部分は有るだろうからな。そういう自分の想像を刺激される愉しみが有るのかもしれんね」
G「あなたが勝つと予想した桜井も川口も負けたものですから、文さんと金隆山の対戦は予想してなかったんですね。ついでに言えば梶原さんも負けました」
ご「主人公の十兵衛を除けば、反対率十割か。凄いな」
G「なんすか、反対率って?(苦笑) 連対率っていうのは有りますが(笑)」
ご「金隆山対文学だが、先週も言った通り、魔神・金隆山には川口の蹴りですら通じない。文学の蹴りなんか効かないよ。しかも片腕が使えない。勝てる訳が無い。従って文学は死ぬ」
G「もう少し具体的に予想してみて下さいよ」
ご「そのままだよ。文学は父譲りの足金剛で金隆山を斃そうとするが、金隆山の鋼の体には効かない。
そのまま足を取られ、足首を折られて片足も使えなくなる」
G「梶原さんと同じ状態ですね(苦笑)」
ご「正にそう。それを見て梶原がクククと笑う」
G「自分が折らないと嬉しくはないんじゃないですか?」
ご「いや、単純に、自分と同じ境遇になった事が因縁的で滑稽に感じたんだな。
金隆山はギブアップを待つが、勿論、文学はタオルなど投げない。そして足首を折られた右足で蹴ろうとする」
G「一回戦に続いて、また痛々しいですね」
ご「金隆山は読んでいた、文学の思考を。
折った右からの蹴りは封じたと自分が考えているだろうと、裏を掻いて折れた右足で蹴ってくる事を」
G「わかりづらいすね(苦笑)。要するに、折れた脚で文さんが蹴る事はできなくなったと金隆山は考えているだろうと文さんが裏を掻いて蹴ってくる事を金隆山は予想してたという事ですね」
ご「更にわかりづらいわ!(苦笑)
だが、文学は更にその裏を掻いた。折れた方の脚で蹴ると見せかけたのはフェイントで、その脚を下ろすや、反動も使って反対の脚で思い切り蹴り金剛を狙った」
G「おぉ!」
ご「つまり、足首が折れていても脛や膝で蹴る事は可能なわけで、金隆山はそのくらいは警戒していて当然。
だが、足首が折れた脚を軸足には使えないと考え、反対の脚で蹴ってくる事までは予想していないだろうという読みだな」
G「なかなか読み合いますね」
ご「折れた腕で打撃を行った文学だから、折れた足首を軸足に使う事も当然可能。そして見事に金隆山の裏を掻き、足金剛炸裂!」
G「文さん勝ちじゃないですか」
ご「んなわけねえだろ。金隆山には金剛は通じないと言ったじゃないか」
G「あれ?(苦笑)」
ご「もう片足も取られて、足首を折られる」
G「歩けないじゃないすか(苦笑)」
ご「今度こそ、カワタクはタオルを投げようとする。だが勿論、文学は拒む」
G「まだ何か手段が有るんですか」
ご「文学は、散々歩けないような素振りを演じ、金隆山を油断させた後で、いきなり両脚を使って飛び上がる」
G「今度は何をするんです?」
ご「頭突きだ! まさかの頭突き金剛が金隆山を襲ったのだ!」
G「頭突きなら効くんですか?」
ご「いや、勿論、金隆山には効かない。首を取られてしまう」
G「え……?」
ご「場内は悲鳴に包まれる。テレビを見ているルー厄充らも冷や汗を流す」
G「横綱ですもんね。首は折らないですよね…」
ご「誰もがそう考えたかった。そう考えて安心したかった。
だが、心の奥底では誰もが怖れていた。金隆山に潜む魔性を。川口の脚を真っ二つにしようとした非情さを」
G「まさかね…」
ご「金隆山はギブアップを促す。入江にも、カワタクにも。
カワタクは当然、タオルを投げようとする。だが入江文学はこう言うのだ。富田流を継ぐ男として、士として、死ぬ事より怖じけて生きる事の方が耐えがたいと。後は十兵衛が居る、十兵衛を頼むぞと。
文学の決死の訴えに、カワタクはタオルを収め、金隆山は静かに首を極めたまま文学を倒した。
”極め倒し”」
G「おぉ、決まり手まで(笑)」
ご「かくして入江文学は死に、カワタクから文学と田島の因縁を聞かされた十兵衛は、涙の中で優勝を誓うのだ」
G(わざと外しにかかってるだろ、コイツ……)