無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

挿しす世相史「美空ひばりと小林旭が結婚式を挙げる」

 昭和37年11月5日(月)15時、歌手の美空ひばりと俳優の小林旭という、超大型の芸能人同志が結婚式を挙げました。

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 仲人は、なんと小林旭が所属していた日活の社長 御自ら。出席者五百人、費用二千五百万(現在の三億円程度の価値は有るか?)という、破格の挙式となりました。

 しかし、それも当然の話で、美空ひばりと言えば現在までの日本芸能史上でも、不動の一位を占めるのではないかという、時代を、日本を代表した大歌手であり、相手の小林旭も、石原裕次郎と共に日活アクション映画を盛り上げた、大人気俳優でした。

 

 そうした二人の式は、現在であれば通常のニュース報道、新聞紙上でも非常に大きく扱われるはずですが、当時は”報道”と”芸能”は明確に区別されており、一般紙が芸能人の私的な事を報じるという事は、通常では有り得ない事でした。

 これはベタ記事と呼ばれるものに過ぎませんが、それですら、読売という一般紙で芸能人の結婚が報じられるという事は、かなり特別な話だったのです。

 

 

*1:昭和37年11月6日付読売新聞