無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

タツノコプロ創始者・吉田竜夫の娘たちが歌う『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』

 タイムボカンシリーズガッチャマンなどを生み出した竜の子プロダクションを作ったのは、漫画家・吉田竜夫の三兄弟、竜夫・健二・豊治(九里一平)であった。

 初代社長で、漫画家としても『チャンピオン太』その他の人気作を持っていた吉田竜夫は、4人の子供を授かった。

 「世界の子供たちに夢を」と口にしていた竜夫は、自らの子も溺愛していたようで、サン企画という所が出していたソノシート本の幾つかで、自分の子供たちに吹き込ませている。正に溺愛していたのだろう。

 

 ハンナ・バーベラという日本人にも大いに懐かしいアメリカのアニメ制作会社の作品の『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』という、ちょっとマニアしか覚えてなさそうな番組が有ったのだが、サン企画によるその番組絵本付属のシートで、その吉田三姉妹が番組主題歌を歌っているというのに気付いたので、YouTubeにアゲてみた。 

 

 長女のすずかは特に父親の才能を受け継ぎ、イラストレーターとして活躍しており、『よばれてとびでて!アクビちゃん』というハクション大魔王のスピンオフ作品でキャラクター原案もしている。

 吉田竜夫は、アクビちゃん始め、女の子は何を描いてもすずかに似てしまうと娘に言っていたというが、たしかに歴代タツノコ女性キャラクターの特徴を含んだ人物だ。

SUZUKA MUSEUM

 45歳という働き盛りで、会社も軌道に乗ってきた頃に、子供たちを遺して病に倒れた吉田竜夫の無念は察するに余り有るが、みな父親の遺志を受け継いで創作に関わっている。 

世界の子供たちに夢を~タツノコプロ創始者 天才・吉田竜夫の軌跡~

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