無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

昭和唱和ショー「煙草屋」

Gさん(仮名)「煙草屋って言葉も、いつの間にか聞かなくなりましたね」

ごいんきょ「いつからかはハッキリしてるよ。コンビニがタバコを売り始めてからだな」

 

G「昔は結構、あちこちに有りましたよねえ」

ご「♪ 向こう横丁の煙草屋の 可愛い看板娘~なんて流行り歌も有ったが、丁目丁目に最低一つは有ったかな」

 

G「カウンターというか、狭い窓口が有って、そこに大概おばちゃんが座っててって感じでしたよね」

ご「そうだな。下の写真は、一時的に開いていた屋台の煙草屋さんだが、店の雰囲気は大体こんなものだったよな」

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G「タバコって専売だし、値引きが絶対に無いから儲かりそうですね」

ご「専売事業だから、煙草屋の小売り手数料はきちんと定められていたんだ。昭和44年に手数料が改定される事になったんだが、その時の決まりでは、年間売上高が192万円を超えなけれれば、手数料は10%。しかし超えると、そこからの手数料は7.9%という具合に、更に600万を超えると5%という具合に、三段逆スライドで手数料が少なくなるという仕組みだったんだな」

 

G「10%とは意外に少ないですね」

ご「だけど、その頃は成人男性の結構な割合が、結構な本数を吸っていた訳だから。馬鹿にならないと思うよ。

  それに我が家のそばに有った”煙草屋”なんかは、雑貨も売ってたから。パンとかお菓子も売ってたし、洗剤とかも有ったもの」

 

G「それって雑貨屋さんじゃないんですか(苦笑)」

ご「いや。上の写真のような煙草コーナーを持っていれば、それは煙草屋。うちでもそう呼んでたし(笑)」

 

G「そういうお店がコンビニになったんですかね」

ご「そういうとこも多いだろうけど、煙草販売の免許だけ、コンビニ業者に売っちゃったお店も多いと思うよ。うちのそばに有った”煙草屋”は、もう何も無くなってるもの。どこかに免許売っちゃったんだろうね」

 

G「その辺の話は、”酒屋”の時にやりましたね」 

 

 

 

*1:昭和45年4月22日付読売新聞