【喧嘩稼業仕合予想】 三代川祐介 対 反町隆広 を予想する
入江文学対桜井裕章の戦いが、もうじき文学を愛する者たちの嘆きの哀号と共に決着するのだが、ここでは三代川対反町を予想してみる。
非常に多くの者が、二回戦で反町とカブトの戦いが実現すると決めつけていて、それが故に三代川と里美賢治をやられ役と固定しているのだが、ワタクシに言わせれば全く逆で、その者たちは木多の幻術に惑わされているとしか言い様が無い。
反町は、あまりにも底が見えすぎている。伸びしろが無い。
実際、観戦していてもまともな感想や予想はまったく出来ていない。それでは、この難物ばかりの大会で勝ち上がっていく事は不可能である。
技にも、これだけの超人たちを相手に優勢となれるようなものを見出す事は出来ない。
一方の三代川は、サンダーマスク張りの二段変身を駆使する男である。通じづらい例えなのは百も承知だが、トリプルファイター張りと言っても通じないのは同じだろう。
形勢不利な戦いが続くと別人格が出て来て、火事場の馬鹿力的な強さで相手を駆逐してしまう。しかも、三代川の変身は更にこの次の段階が有るという設定なのだが、それがまだ披露されていないのである。
最初の変身の段階で、日本一のしょうりんじ拳法使いと目される男を下してしまったのだから、二段目の変身でどのくらいの強さとなるのか、想像する事も出来ない。
勿論、二段目の変身で弱体化するという、まさかの展開も無いわけではないが、これだけ大事に展開してきた漫画で、幾ら木多でもそんなくだらない事はしないだろう。
従って、展開は非常に読み易い。
三代川の素の打撃は反町のタフネスさに全て吸収されてしまい、転がされてからの総合格闘技の組技に落とされかかる。
そこで三代川の第二の人格が目覚め、相手の急所に貫手のように滑り込ませ、組みを外し、そこからしょうりんじの打撃技を繰り出す。
だが、それでも反町のタフさはKOまで至らない。
手負いと化した反町が、本気で三代川を殺すつもりで打撃を絡めてくる。
三代川も打ち返すが、体格差は如何ともし難く、渾身の数発の応酬の末、三代川は昏倒、悶絶する。
手応えを感じた反町が、止めを刺しに三代川にのしかかろうとした刹那、三代川の第三の人格が目覚め、反町の金的を痛打。第三人格による桁違いの力で金的を撃たれた反町は、堪らず悶倒。
三代川の第三の人格は、しょうりんじ拳法の反則技も厭わぬ、徹底的に強さを極めた人格であった。
悶絶する反町に止めの一撃を加え、三代川祐介の勝利で終わるだろう。