無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

挿しす世相史「力道山による日本初のプロレス本格興行が行われる」

 昭和29年2月19日(金)18時15分、蔵前国技館に於いて、日本初の本格的なプロレス興行が行われました。

f:id:sammadaisensei:20170212163135j:plain*1

   力道山木村政彦組とシャープ兄弟が闘った伝説的な試合がトリですが、上のように、計5試合が満員の観衆を前に行われました。

 まったくの新興業であったにも関わらず、いきなり蔵前を満員に出来たのは、シャープ兄弟が世界選手権保持者と喧伝された事が大きかったのでしょうか。

f:id:sammadaisensei:20170212163933j:plain*2

 リングサイド席が1500円、一番安い席で300円というのは、当時としてはかなりの高額だったかと思われ、しかも初日は金曜日で、当時の日本人では18時15分に自由な大人はむしろ少なかったと思われるのに、満員盛況だったというのは凄い事です。

 関脇のまま廃業した力道山が率いている事と、元プロ柔道で著名な柔道家だった木村政彦や山口利雄、遠藤幸吉らが参集していたのが利いているのでしょう。

 

 読売新聞記者による観戦記が、非常に冷静というか面白いものだったのでご紹介します。

 アメリカではプロ・レスリングはショウとして非常に人気を博しているが、投げる業はともかく打つ、なぐる、ける、飛び上がって踏みつけるジェスチュアは見た目には効果満点。とくに”二人組レスリング”では力道、木村ともに日本ファンのなじみは深く、相撲、柔道で鍛えた業をそのままリングの上のシャープ兄弟との熱戦ははなはだ面白かった。 

  「ショウとして」とか、「見た目には」という書き方に、抑えている記者の本心が滲み出ている感じです。

 後に日本テレビとの関係が非常に強くなる力道山でしたが、この時の後援は毎日新聞だというのも関係しているのでしょうか。

 

*1:昭和29年2月20日付読売新聞

*2:昭和29年2月17日付読売新聞夕刊

広告を非表示にする