挿しす世相史「冷房電車登場」
昭和45年7月31日(金)、国鉄(現JR)による初の冷房電車が、一編成の試作車として登場しました。
では、それまで夏場はどうしていたかというと、ドア付近の天井に、扇風機が付いていたのでした。勿論、更にその前はそれも無く、ただ窓を開けていただけです。
扇風機付き電車に関しては、「昭和唱和ショー」の方ででも扱いましょう。
この試作車はあまり評判が良くなかったようで、まるで「暖房車」という声すら聞かれたのでした。
そして、本格的な導入は昭和48年からと、結構な時を必要としました。
確かに冷房車導入の初期は、冷房車が来ると「当たり」といった感覚になって嬉しかったものです。
そのくらい、当初は稀少な列車でした。
*1:昭和45年7月31日付読売新聞夕刊