元SMAP3人組がネット世界に身を投じる
Gさん(仮名)「いやあ、元SMAPの草彅さん、稲垣さん、香取さんが、Web世界で活動を始めるという事になりましたね」
ごいんきょ「そこまで思い切るとは、少々意外だったけどな。仕掛人は、あの藤田晋だと言うんだな」
G「AbemaTVも、かなり健闘はしているようですけど、どうしても採算が厳しかったのが、かなり強力なソフトを入手しましたよね」
ご「本当に今年は、ネット動画にとって新時代の紀元となるような年だ。かつて、娯楽の帝王だった映画界で生き延びられそうにない俳優たちが、新たな活路を見出す場としてテレビにいち早く参入した。田宮二郎なんかも、大映を干されてからクイズタイムショックの司会者として人気を維持していたんだ。
今、テレビを干されそうな人間が、ネットの世界に来て人気を活かそうとしている。歴史が繰り返されている」
G「そもそも、彼らが独立したってだけで一年は仕事は控えろとかいう芸能界もおかしいですよね」
ご「異常だよ。わしはSMAP解散騒動の時、その辺に触れたくて仕方無かったんだが、ここは芸能は基本的に扱わないので、我慢したんだ。
何十年ジャニーズ事務所に繁栄をもたらした?
どれだけ事務所のために尽くした?
常識的な社会では、そういう人間が独立したいと言ったら、確かに会社は痛いけど君たちをいつまでも縛っておくわけにもいかないと。今までありがとうと送り出すのが人として節度ある態度だろう。
だのに最初の騒動の時、5人揃って生放送で、事も有ろうに『僕たちが今ここに立てているのはジャニーさんのお陰です』だと」
G「あれはおかしな言葉でしたね。ムリヤリ言わせているのがミエミエだったし、しかもそういう場の台詞で自分たちの社長を称えさせるって、かなり常軌を逸してました」
ご「なるほど、彼らがあそこまでになったのはジャニーさんのお陰かもしれない。でも逆に、ジャニーズ事務所があそこまでの権勢となったのもSMAPのお陰じゃないか。
わしはSMAPなんてあまり認めてないよ。歌は下手だし踊りもそんなに上手くないし。だけど、結果は厳然として有るから」
G「それより何より、ファンのお陰ですよね」
ご「ああした場で、僕たちがここに立てているのはファンのお陰でも僕らの力でもなく、事務所のお陰ですと公言させて恬として恥じない。いかに現今のテレビが異常で、狂っていて、腐りきっているかを満天下に知らしめたんだよ、あれは!」
G「かなりご立腹ですね(笑)」
ご「わしはテレビに思い入れが有ったからな。
先だって、ドラマ『やすらぎの郷』の中で芸能界の実力者である加納英吉が、『純粋な乙女だったテレビを金儲けの道具、売女にしやがって!』みたいな台詞で憤りながら逝く場面が有ったんだけど、あれは創生期のテレビの熱を知る倉本聰ならではの怒りが反映されているんだよ。
あのドラマは色々と実在の人間を反映させているけど、加納英吉は個人が投影されているわけではない。あんなに力が有って、なおかつ、あそこまで純粋に芸能を、テレビを溺愛した人間なんて、歴史上、多分いない。昨今の芸能実力者もしかりだ。どいつもこいつも、その実力を己の利権構造維持に使う事に汲々として、あげくにテレビはここまで腐った。
彼らがそんな場と距離を置いて、新たな対抗勢力であるネットを活用しようと決断した事は、非常に正しいし、そういう人間が増える事がテレビの姿勢を正す事にも繋がるだろう」
G「彼らのサイト、”新しい地図”の冒頭ムービーも、かなり攻めた言葉が鏤められていますね。
”逃げよう。自分を縛りつけるものから”、”ボーダーを超えよう”、”塗り替えていこう”、”さあ、風通しよくいこう”とあります」
ご「本当に風通し良くできるか、彼らには試練だと思うけどな。なんだかんだ彼らだって、その腐りきったテレビの世界で何十年とドップリと生きてきて、その常識が染み付いているだろうから」
G「木村さんや中居さんが色褪せて見えるような活躍を期待したいですね」
ご「特にYouTuber草彅剛には、今のトップYouTuberたちも戦々恐々としてるんだ。これを境に、テレビのタレントたちが続々と参入してくるんじゃないかとな」
G「今年は松居一代さんという超大型新人も出ましたしね(笑)」