昭和唱和ショー「長屋」
Gさん(仮名)「そう言えば長屋はかなり前に見なくなりましたね」
ごいんきょ「わしの記憶では、やはり大阪万博の頃にほぼ潰滅したよな。巨人の星でも、生家の長屋が壊されるのを飛雄馬が嘆く場面が有ったが」
G「田舎の方にはまだ有るんでしょうか」
ご「あれって東京とかの都市部の物じゃないのかね。田舎はわざわざ狭い面積に複数の家をぶっ込む必要が無いから、独立した一軒が一つの敷地に集まっているという形態が多いね」
G「長屋というのは、一つの建物に複数の家が入っている形ですよね。で、壁で仕切られていて」
ご「そうそう。こんな形な」
G「長屋と言うから、もっと長いものを思ってましたけど」
ご「5、6軒の長屋も有ったと思うよ。2軒でも長屋と言うんだな。それは、わしも意外だった。言葉の感覚から言って。
で、こういう2軒長屋こそ、わしが子供の頃に住んでいた家よ」
G「昭和何年頃までですか」
ご「昭和48年に出たんだと思う。8畳一間で、狭い玄関から上がるとすぐ畳(笑)。だから友達が来ると恥ずかしかったなあ。そんな家に住んでいる奴、わしだけだったから」
G「でも、長屋そのものは他にも有ったわけでしょ」
ご「有った有った。一緒に遊ぶまではいかない知り合いの家では有ったよ。4、5軒の長屋も幾つか有った気がするね。
だが、それも昭和45年前後、つまり万博の頃に軒並み壊されたな。飛雄馬ではないが、懐かしい情景だ」