無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

今頃レーガノミクスを礼賛できる出来の悪いコント作家の落合信彦

 次の日曜は参院選という事で、我が国防論みたいなものをやろうかなと思っていたら、時間が無くなってしまった。

 おそらく書き始めたら、軽く3時間以上はかかりそうな気がする。長文入魂系統の投稿となる事は間違い無いし、そうでなくては、ワザワザこの時期にやる意味も無い。

 これで、ここの閲覧者が千人とか万人いるなら、もっと前から気合いを入れて準備するが、20人にも満たない閲覧者のうち、おそらく1割も見ないであろう国防論など、流石に徒労というものだ。

 だが、そう遠くない時期に書いておこうとは思う。それはいつもの通り、今の日本人もどきに宛てて書くものではない。

 

 今号のSAPIOで、落合信彦レーガノミクスを礼賛していた。笑えないほど出来の悪いコントなので、少し触れてみるか。今頃レーガノミクスを賞賛するって……(苦笑)

 当時でも根拠の無いブードゥー経済と揶揄されたものを、既に結果を見ているこの時代に、ああいう書き方が出来るって、もう犯罪的な無知だろう。

 膨大な双子の赤字を生んで、その歪みで結局どれだけ世界経済が毀損されたか、もう忘れたのだろうか。もしかすると、年齢的にも認知に問題が生じているのかもしれない。

 と言うか、その毀損は根本的にまだ根治されておらず、いつ牙を剥いてくるか世界中が戦々恐々としている直中に、今だっているのである。

 あんな連載に多額の原稿料を払う小学館も阿呆だが、買って読む奴はご愁傷様だ。ワタクシはdマガジンだから、まだ諦めもつくが。

 

 レーガンが(富裕層に)減税を実施したのは信念というよりは、彼がハリウッド出身の政治家だからである。もう少し突っ込んで言えば、彼は今日まで続くウォール街偏重政治の発端である。

 日本人には知らない人も多いかもしれないので一応書いておくと、ハリウッドもウォール街も、ユダヤ勢力の拠点である。

 富裕層に極端な減税を実施して富の偏在をもたらしたという点が、レーガンの人類に対する判り易い罪の一つなのだが、落合は「減税」とだけ書き、その点には触れていない。

 

 そんなものはもう、世界中でその目論見を見破られて、反新自由主義的主張が力を持ってきており、当のお膝元たるアメリカですら、今回の大統領選で反ウォール街が勢力となり始めていたではないか。

 と言うか、そういう動きに危機感を持っての文章なのだろう。陳腐な程に背景の知れる紐付きだ。でなければ桁外れの、度外れた馬鹿か、やはり老人の症状が生じているのであろう。

 レーガノミクスを契機として富の再分配構造が大きく崩れ、アメリカも日本も、世界中の社会に歪みが出ているのに、それを直視できないばかりか目を逸らさせる売文屋なのか。はたまたお気の毒なご老人に過ぎないのか。 

 本当は、なんとなく判る気がするけどね(笑)。

SAPIO(サピオ) 2016年 08 月号 [雑誌]

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