麻雀回顧「岸田今日子」
第61回 阪急杯
いやー、今日のはどちらも難しすぎ。それも、特に難しい方を選んでしまった。
GIIIは難しいなあ。同僚なんて、勝ち分の4万を一気に複勝にぶち込んでやられてしまった。
あれだけ突出した人気だった3頭が、みんな4着以下なんて出来過ぎだろ。出来レースじゃないのか(負けた誰もが思う事)。
麻雀回顧「岸田今日子」
Gさん(仮名)「岸田今日子さんの牌譜が残ってるんですか」
ごいんきょ「結構な女雀豪だったんだよ。週刊ポストの麻雀でも、見事に五週勝ち抜きしたというんだから」
G「へー。で、どんな麻雀だったんでしょうかね」
ご「女性にしては固い打ち方だったようだな。矢崎泰久、ばばこういち、大西信行と打った時の牌譜が有るんだが」
G「いつもの面子って感じですねえ、矢崎さんの(笑)」
ご「なんでも、矢崎がその連載『雀狂放談』を始める時に編集部に出した条件が、岸田今日子を出してくれって事だったらしいんだけど。で、連載開始から三年経って、ようやく実現した対局だったんだな」
G「結果はどうだったんですか」
ご「結果は、ノー和了。でも、ノー放銃」
G「ふーん。牌勢が動いてなかったんですねえ」
ご「しかし見せ場は作っていたぞ。特にわしが感心したのは、ばばこういちが3巡目に6ソと東のシャンポン待ちでリーチをかけた時、岸田今日子は索子の一色手に行って、ホンイツ一向聴まで漕ぎ着けたんだよ。
で、東を切ればチンイツって手だったんだけど、『切れない牌が有るもんね』と言って降りたんだ」
G「ほぉ~。それは凄い。きちんと牌の搾りが出来ただけではなくて、手に溺れない冷静さも有ったという事ですね。手に溺れる人が多い女性雀士の中では、確かに傑出した技量だったのかもしれません」
ご「ま、多くの対局を見たわけではないから本当の実力はわからないけれども、上級者だった事は確実だな」
G「ノー放銃だったのも、たまたまって事ではなかったんですね」