無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

テレビ主題歌音盤史 ~子供向けドラマ編~(4)

ヨーイドン

 フジテレビ金曜19時半からの30分番組で、19時『忍者部隊月光』、20時『天下の学園』という割と人気だった番組に挟まれていたわりには、全く知名度の無い番組です。

 湯河原の実家を離れて、親が建ててくれた都会の一軒家で暮らしている岡村三兄弟(高島忠夫、藤山陽子、吉田次昭)の生活ぶりを描いたホームドラマでした。

 両親役は益田喜頓轟夕起子で、長男の会社に留学してきた東南アジアの青年という役どころで渥美清が出演しています。

 

 この番組題が何故「ヨーイドン」なのかと言いますと、実はこの言葉、この当時の”流行語”だったのでした。

 前年の東京オリンピックの頃に、この言葉が非常に注目されたのです。

 城山吉之助が恐らく彼として唯一のテレビ主題歌を担当し、音盤も彼が所属していた東芝から出されました。

 

 

バックナンバー333

 『隠密剣士』という大役を終えた大瀬康一が、その30分前、TBS日曜18時半からの枠で始めた現代劇でした。

 昭和33年『やりくりアパート』以来という、伝統あるダイハツ提供枠でしたが、この頃は視聴率も稼げなかったようです。

 

 大瀬が演じたのはレンタカー会社の青年社長で、特命で社会治安も担っているという役でした。

 バックナンバー333のスポーツカーを颯爽と乗りこなし、毎回違った悪人と対決していくというものだったようです。

 開始音楽に歌は無かったようで、最後の部分だけ「スリースリースリー」という女性コーラスが入ったとの事です。*1

 従って音盤も発売されていないようです。

 

 

空手三四郎

 大正時代の東京は越中島の高等商船学校で、空手によって世の立て直しを図ろうとする英語教師と、その教え子たちが、空手に敵対する者、或いは空手を悪用する者どもと対決していく話でした。

 NETの毎週金曜19時半という事で、先の『ヨーイドン』の真裏でした。

 

 主人公の三四郎は沖縄出身という設定で、亀石征一郎が演じ、その師・正木を中山昭二が演じました。

 日本空手道協会八段だった祝嶺制献が技を考案して指導していたらしいです。

 主題歌は勝三四郎という人物が歌っているのですが、この人物も大学空手部出身だったようです。*2

 音盤はビクターから発売されました。