無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

テレビ主題歌音盤史 ~子供向けドラマ編~(1)

はじめに

 テレビ主題歌音盤の歴史を振り返り見ようというこの企画ですが、そのうちテレビまんが編の昭和40年代までが、前回までで一応終える事が出来ました。

 次は、残る中でも最も取り扱いが容易な、子供向けドラマを扱おうと思います。

 何故それらが取り扱い容易かと申しますと、既に先人により、非常に優れた資料が残されていて、ワタクシはそれを所有しているからです。

  という事でこの稿は、上記書籍を見ながら進めて参りたいと思いますので、昭和40年代以降の番組からとなります。

 昭和30年代に関しましては、今後も精力的に調査して、いつかきちんと発表できたらと思っています。子供番組以外のテレビ音盤に関しても同様です。

 

 

昭和40年

  • 美しい明日
  • アッちゃん
  • チャコちゃんハーイ!
  • 青春をぶっつけろ
  • 若いいのち
  • 新隠密剣士
  • 宇宙人ピピ
  • ファイト君
  • ヨーイドン
  • 空手三四郎
  • くらやみ五段
  • 009 大あばれとんま天狗
  • 弁慶
  • スパイキャッチャーJ3

 

 

美しい明日

 当時、御三家プラス1(ワン)などと持て囃された、”プラス1”の三田明を主役に配した青春ホームドラマで、フジテレビ日曜19時の番組でした。当時はまだ、19時台の30分ホームドラマも普通に有ったのです。

 そういう訳で、必ずしも子供向け番組という事ではないのですが、上記書籍での規定に、当連載も従いたいと思います。

 

 三田明は、このほぼ一年前に『美しい十代』という曲で一躍スターとなった存在で、同時期に活躍した西郷輝彦舟木一夫や、レコード会社の先輩でもある橋幸夫らと、御三家、もしくはプラス1という形で、暫く注目され続けます。

 この頃、橋と三田の所属するビクターは、テレビとのタイアップによる二人の青春路線構築を狙っていたようで、橋の方はこの三年前に『若いやつ』という、TBS19時台のドラマで、同名主題歌を発売しています。

 三田明は、その路線を継承したという事になるでしょう。

 

 ドラマは、佐野周二を家長とする五人家族を描いたもので、三田明は姉二人を持つ三人姉弟の末っ子の高校生という役柄。明るくクラスの人気者という設定です。*1

 母親の風見章子は入院中で、他にお手伝いさんのひな子としてミヤコ蝶々が出ています。

 『アップダウンクイズ』と『隠密剣士』に挟まれる形ですので、かなりの苦戦だったか、1クール(13本)で終了しました。

 音盤は、当然ビクターから三田明歌唱で発売しました。

 

 

 

 

*1:昭和40年1月10日付読売新聞