無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

ラッパー漢 対 シバター 部外者乱入という面白くない落ち

ごいんきょ「漢(かん)とシバターの一件、おもろくない終わり方になっちまったねえ」

 

Gさん(仮名)「一応説明しますと、漢さんというのはヒップホップ界の重鎮で、カリスマ的なラッパーの人ですね。

  シバターさんというのはYouTube周りでは知られた人物で、プロレスラーでありながらYoutuberとして稼いでいるという、YouTube周辺では毛色の変わった人物ですね。

  そもそもは、漢さんが自分の番組にシバターさんを呼ぼうとしたけど、けんもほろろの対応をされたというのが発端という事ですが」 

 ご「わしはヒップホップはまるでわからないんだけど、漢っていうのは、かの世界で”ビーフ”と呼ばれる手法、言ってみればラップバトルを仕掛けるものでのし上がったと。恐らく、ヒカキンなどの人気Youtuberを相手にした露骨な炎上商法で成り上がったシバターに、親近感が有ったのかもしれないな。

  ところがシバターは、以前から”俺は100万人登録者が居る奴しか美味しくないから相手にしない”って公言している屑の中の屑系の炎上屋だから(笑)、YouTubeを始めたばかりで登録者も十万もいない漢を、ハナから相手にしていなかったと」

 

G「それで漢さんが、シバターの得意とするリング上で決着を付けようと持ち出して、あげくにスポンサーも見つけて、都合4500万の懸賞金を用意しちゃったんですよね(笑)」

ご「”お金大好きシバターくん”に合わせてな(笑)。

  それでもシバターは動かなかったんだが、ここで瀬戸弘司が橋渡ししてしまうんだな」

 

G「100万人登録者がいる瀬戸さんの仲介って事で、シバターさんも漢さんを相手にする自分としての大義が出来たって事でしょうけどね」

ご「うん。多分、シバターとしては、純粋な好意で、見世物としての煽り合いを受けてやろうと思ったと思うのね。

  それは彼がプロレスを愛す性向って事でわかるし、わしもプロレスはかなり好きだったから、そういうのが嫌いじゃないし、わかる。

  ところが漢は、ビーフと言っても”リアル”が身上の人らしいから、どうもシバターの考え方とは根本的な部分で食い違いが有ったようだな。

  プロレスは、”アンリアル”を如何に”リアル”にするかの見世物だからさ。プロレスラーが”リアル”にプロレスやったら、却って愉しめなくなる。松居一代を見てれば解るだろう」

 

G「いや、松居一代さんはプロレスラーではないので(苦笑)」

ご「YouTubeというプロレスリング上に、愉しめない”喧嘩”を持ち込んでいるって事ね(笑)。

  で、漢って人は、恐らくだけど、そういう”アンリアル”を”リアル”に見せかけるのは好きではない人だと思うのよ。

  じゃあ、なんでシバターに興味を持ったのかって話だけど(笑)、シバターが人気Youtuberたちに炎上を仕掛けている姿が”リアル”だと思ってたのかねえ?」

 

G「ヒカキンさんの本を燃やしたり、えげつないやり方やってましたね(苦笑)」

ご「わしは、あれはシバターの言う通りだと思うんだけどね。

  きちんと本を買って、読んで、その上で要らないと思ったら、鍋敷きにしようが燃やそうが、それは買った人の自由だよ。わしも個人誌を出す時はそういう気持ちでやってるし。

  口先だけ体裁の良い事を言う人より、実際にお金を出して買ってくれる人の方がはるかにありがたい(笑)」

 

G「でも、内容がどうしようもないとか殊更に言い触らして燃やすのは、営業妨害行為でしょう(苦笑)」

ご「まあな(笑)。だから、ヒカキンの本は確かにシバターの言うように、実写ルパン三世とか剛力彩芽CDのように、見ずともわかる内容だとは、わしも考えるんだけどさ(笑)。でも、シバターは輪を掛けた屑野郎だとも思うのよ。

  ただ、奴は自分が屑野郎だという事を自分で公言しながら炎上させて、そしてのし上がったという、最大の卑怯者なんだけどな(苦笑)」

 

G「でも、ヒカキンさんとかを実際に碌でもないYoutuberとは思ってるんでしょうから、その限りに於いて”リアル”なんじゃないですかね」

ご「まあいいや。プロレスラーがリアルかどうかなんて、最も下らない論議だから(笑)。そうそう、リアルだよ。それは絶対にそう(笑)。

  とにかく漢とシバターは、上のまとめで有るように、けっこう動画の応酬をしていたんだな」

 

7/4

 

7/6

  

  

7/10

G「この動画で、漢さんのトーンが少し変わって、収める方向にしたいような感じだったんですけどねえ」

ご「中で、歌で煽るのは危険だからやめろとか言ってるのは、シバターがプロデュースしている”ウタエル”とかいう奴が上げた歌の事ね。もう消しているみたいだけど。

  プロデュースって言うけど、あれも酷いな(苦笑)。仮面はラファエルのイタダキで(笑)、歌っている内容はシバターそのまま(苦笑)」

 

G「その”ラファエル”さんとも、上の7/6の漢さんの動画にも少し映っている”へきトラハウス”さんともシバターさんは悶着を起こしているわけですけど、あれはYouTubeを盛り上げるためのプロレスだっていうのは、大人はすぐにわかりますけどね」

ご「まあな。YouTube動画で盛り上がっている層は、少なからず年少層って事で、古臭い型のプロレスでも一定の話題にはなるんだろうし、ウタエルなんかもそれで或る程度はイケるだろうって事なんだろうけど。

  わしは、そういうやり方は好みじゃないけどね。テレビでのタモリやたけしの出始めのやり方も、苦々しく見ていたし」

 

G「伸びている媒体では、その内部の人間同士のやり合いが興味を惹く見世物になるっていうのは、実は文字の世界から何から、色んな分野で繰り返されてきた事ではあるんですよね」

ご「ああ。本人たちがどこまで見世物として意識していたかという問題は有るにせよ、結果としてそういう事が商売に繋がっていたという事例は、先に言ったようにテレビでもよく見かけたし、文字の世界でも有った事だな」

 

G「小さな世界の住人同士がそんな事をしても盛り上がりませんし、そういう事が計算できるようになったくらい、YouTube動画というのが大きくなってきたという事なんでしょうね」

ご「いつもながら思うんだが、なんでアメ公の土俵なんだよ、いつも」

 

G「そういう国士様的な発言はいたずらに字数が増えるので、今回は慎んで戴けますか(苦笑)」

ご「ああそう。既にけっこう長くなってるしね(苦笑)。

  でまあ、漢は軌道修正しようとしているのに、何故かシバターは突っ走っちゃったんだな(苦笑)」 

 

7/14

 

G「でも、微妙に上手いですよね(苦笑)」

ご「ああ。だからシバターとしては、シバターなりに真面目にヒップホップ流の土俵で傾いたつもりなんだと思うんだよね。漢や周辺が”リアル”な志向でなかったら、これは受け入れられていたんじゃないの?

  ただ、わしの会社にヒップホップ命の奴が居てさ。そいつはZEEBRAの超絶ファンで笑いも分かる奴なんだけど、シバターの動画はムカついたって言ってたな(笑)」

 

G「そして、ちょっと異質な出来事が起きてしまうんですね」

 

7/16

 

G「パチンコ番組収録中のシバターに気付いたヒップホッパーと思われる複数の人間(動画中5人と言っているが実際は2人だったらしい)が、イチャモンを付けだしたんですね」

ご「これなあ。件の同僚に聞いてみたら、気持ちはわかるって言ってたぞ(苦笑)。

  結局、シバターと漢は、猪木とブッチャーみたいなものだったのよ。リアルで見せたい人間と、ショーマンとして見せたい人間と組み合わせても、プロレスですら面白くない試合になってしまうの。

  本人同士は大人同士だから、幾らでも折り合いを付けられるんだけど、不特定多数に配信し、しかも若年層が多数を占めるYouTube動画となると、周辺の人間たちがどう展開していくかなんて、誰にも制御できない事なのね」

 

G「そして結局、漢さんに加えてシバターさんまでが、恐らく初めてなのかな、真面目な謝罪動画を流す事になってしまいましたが」 

 

7/17

 

 

ご「本人周辺は、もっと違う落としどころを想定したのかもしれないけれど、こうなってしまうとこうするしか無いって感じになって、非常につまらないオチとなってしまったな。

  ヒップホップファンの中にもプロレスノリがわかる人間も居るだろうけど、それよりはヒップホップ一筋って人間が多いだろうし、やはりアリ対猪木がそうであったように、異種格闘技戦というのは見た目つまらない決着にならざるを得ないんだよな」

 

G「さっきから微妙に例えベタですね(苦笑)」