漫画投句「涼宮ハルヒの憂鬱 就中 25~26話」
Gさん(仮名)「前回の続きって感じですね」
ごいんきょ「ああ。あれから最後まで見たからな(笑)」
G「で、どうでした」
ご「いやー、凄いね、この実験精神というか、新しい表現を模索する姿勢。わしは、こういう奴は好きだよ」
G「映画制作の話でも、BD影響下にありますね」
ご「そうなんだが、あれは行き過ぎだな。猫が人語を喋ったりまで出来るなんて、様々な法則をも捻じ曲げてしまうわけだろう。そんな世界は有り得ん。もし有るとすればそれは…」
G「夢の中だけ… って、BDじゃないですか(苦笑)。
でも、たしかに現実世界でああまで世界を捻じ曲げてしまうのは付いていけませんね」
ご「ただのコンタクトからレーザービームが出るなんて、現実の世界をぶち壊し、ひいてはハルヒが立脚している世界をもぶち壊しているんだがな。
ついでだから言っておくと、エンドレスエイトで水着や浴衣など服装が毎回変わるのはおかしいからな」
G「特定の日にちだけを繰り返しているのに、なんでそんなに衣装持ちなんだというね(笑)」
ご「そんな訳で映画編はつまらなかったが、でも、完成映画だけで絶対に一話取るよな、コイツらっていうのは読めたし、少し期待したのね(笑)」
G「で、25話『朝比奈ミクルの冒険』と」
ご「そう。ここから最終回の28話までは、漏れなく凄いわ。ま、この25話は、ちょっと気が利く人間なら誰でも思いつくものの羅列だけどな」
G「最初の放送の時には第一話として放送したらしいですよ(笑)」
ご「それが信じられんわ(苦笑)。それは流石に奇をてらいすぎだろう」
G「でも、OP主題歌の作りとか、よく出来てましたね」
ご「いかにも安っぽい音になっててな。ま、あれでも高校生が作ったにしては出来過ぎなんだけど、その辺の世界観は説明してあるからいい。とにかく、発想そのものはわしでも考えつくが、ああして発想通りの形に出来たというのは、やはり新しい事だったと思うよ」
G「次の26話がライブアライブですか」
ご「これはねえ、作画だよな、先ずはなんと言っても。ドラム、ギター、そして歌唱の画造りが、現実の動きをきちんと準えていると言うね。狙っていたらしいけど、正に歴史に残るテレビ動画」
G「ハルヒ、歌も上手いっすね~(笑)」
ご「平野綾な(笑)。ああいう場面で歌が上手くないと、全ての演出が興醒めになってしまうから。ハルヒ役の条件として、歌の上手さは有ったんだろう」
G「この回の作画はテレビまんが史上画期的なものですけど、最後の締めも余韻が有って良かったですね」
ご「なんだかんだ言って、凄い作り手たちだな。わしは昭和末期の、所謂ヲタク受け狙いのビデオアニメが量産された時期に、一応は見ないと批判も出来ないと思って片端から見ていったんだけど、それはもう酷いものだった(笑)。あれで完璧にヲタク向けアニメに先入観を持つようになってしまったんだけど、いつの間にか凄い作り手たちが出て来ていたんだな」
G「この後の27、28話もなかなか面白い回ですが、それは次回に語りましょう」