無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

昭和唱和ショー「半ズボン」

Gさん(仮名)「なるほど。半ズボンって言葉は聞かなくなりましたね(笑)」

ごいんきょ「だろう。今も似たようなのは有るが、言葉は無いよな」

 

G「あれって、小学生男児が着ていましたね。今の小学生はもちろん着ないんでしょうね」

ご「今は聞かなくなったよな。しかし、元々はあれ、大人の着衣だったんだぞ」

 

G「ああ、そうなんですか」

ご「昭和24年頃から、ちょっと砕けた服装をする若い連中が、夏にポロシャツとかアロハシャツに半ズボンって格好になって、当時はけっこう嘆かれていたんだが、そのうちに一時的に定着したんだな。そして、長ズボンって言葉も出来た。昭和30年代に入ると、一部では”ショートパンツ”って言葉も出てくるな」

f:id:sammadaisensei:20170129080900j:plain昭和31年7月7日付読売新聞

 

G「なんで男児の定番になったんでしょうね」

ご「流行り物だからなあ、確かな理由はわからないが、とにかく、昭和26年頃から男児の半ズボンも定着しだしている感じだな。当時はまだ日本人も貧しいから、少しでも生地を少なくしたかったんだろう。まして男の子は、よく膝を破いたりするからな」

 

G「膝をすり切るから危ないので保護しようではなく、どうせ破いちゃうから半ズボンを着せようという発想ですか。いかにも当時の親って感じです(笑)」

ご「男の子はそのくらい元気で当たり前って感じだったからな。擦り傷なんかは当たり前の話で、それより、貧しいから着る物の心配の方が強いわけよ」

 

G「なるほどぉ。それが半ズボン定着の理由だったんですね。これは大発見かもしれないですよ(笑)」

ご「その証拠に、経済的に上向いて、着る物の心配をしなくても良くなっていくにつれて、半ズボンの男児が姿を消していったろ」

 

G「たしかに、そんな気が。これは学会に発表した方がいいですよ」

ご「何学会? 半ズボン学会?(笑)」