澱痛でござる
かの東京五輪にまつわる種々の不手際以来、電通の神通力が衰え気味なんでしょうか。
それにしても、今時これだけの超大企業で、ここまで「コンプライアンス」とやらをガン無視した会社も珍しいんじゃないでしょうか。
おそらく、戦中戦後の体制が、悪い意味で残ってるんでしょうね。
何故そんな陸の孤島然としてしまったかと言えば、それこそ、その威勢の故に、なんでもかんでも罷り通っていたからでしょう。
経済の成長ばかり追い求めて、質的な成長は蔑ろにされていたんですね。
それにしても、これ、超勤100時間って次元じゃないでしょう。
更に酷いのは、手前らで身支度を調える時間すら奪っておきながら、女子力が無いだのの揶揄をするという。
新人の女の子が、それに不快感を表せるはずが無い。
抵抗できない相手に笑いながら平手打ちを食らわせ続けていたに等しい所業で、非常に許しがたいものです。
この女性が勤務していたらしいインターネット広告の部署は、トヨタの逆鱗に触れて、不正請求も暴露されました。
凄いですね。
タコ部屋同然の労務環境で労働力を搾取して、更に客に請求する金まで水増ししてたんですよ。
これだけの極悪企業が、まるで超一級の大企業としてふんぞり返っている世ですから。まともなはずがありません。
その不正請求が暴露される過程について、やまもといちろうが面白いことを書いてます。
もしかしたら、文句を言っても事態の改善がまったく進展しないことに腹を立てたクライアントの誰かが国内メディアではダメだから海外メディアに事の次第をリークして外圧をかけたという可能性もあったりするのでしょうか。
きっと、そうなんじゃないかな。誰かつーか、トヨタでしょ(笑)。
トヨタくらいの大物になって、初めて電通に喧嘩売れたんでしょうね。
喧嘩っつーか、成敗なんだけど、今回は。
べつにネット広告時代の前から、昭和時代でも、テレビの広告でも、こういう問題は有りましたね。
契約した数のスポットを流してないんじゃないかとか、誰も見てない時間帯にまとめて流して数字だけノルマクリアしてるんじゃないかとか、色々。
つまり、広告依頼している側も、当たり前ですが査察しているんですね。
電通の罪深さは、これが初めてではないという事です。
以前にも過労死させていて、その時に表向きは塩らしいことを言ってるんですね。
だから今回も表向きは塩らしいことを言っていても、まったく信用できないという事です。
立件、厳罰、当然ではないでしょうか。