無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

毎日新聞社説を俎上にして皇統男系継承を語る

Gさん(仮名)「毎日新聞が、皇統問題で物凄い主張をし出しましたね」

ごいんきょ「これか。

  まあ毎日新聞だからな。ずっと以前から反日的主張は知られているから。朝日か毎日かって、少し下って東京かって感じだわな」

 

G「物凄く下ると沖縄の新聞とか有りますけどね(笑)」

ご「それにしても、事がここまで及んでいるのに勝手に案を頭ごなしに否定するって、皇統を全く案じていないって事だからな。反日反日、地球を何周してるんだって反日だよ(笑)」

 

G「”連合国軍総司令部(GHQ)による皇室財産の国庫帰属の指令もあって1947年、11宮家(51人)が皇室典範に基づき皇籍を離脱した”って有りますけど、確か小林よしのりが、この時の皇籍離脱はアメリカの押し付けではないとか言ってませんでしたっけ?」

ご「あのなあ。今やもう、小林一派の言う事を頭から信用してはいけない。わしは高市早苗攻撃の時に、デマゴーグと言える情報を流し、あまつさえ本にまでそれを書いていた時点で、コイツはおかしいと思っていたのだが。思えばあの頃から、民主党への色目を使っていたのだろう。

  べつに野党に色目を使おうが、結党以来天皇の存在を無にしようとし続けてきた共産党と結託しようが、中国人に日本の選挙権を与えるために外人参政権を導入しようと目論んでいた小沢一郎と同盟を結ぼうが、そのこと自体は個人の思想信条だからどうでもいいと思うよ。だが皇統問題に於いて、嘘、デマを使って工作しようとするのは絶対に認めないからな」

 

G「なんか怪しさ満点ですね(苦笑)。しかも蜜月関係の民進党の党首は、中国籍を持っているという疑惑を晴らそうとしない人って(苦笑)」

ご「GHQによる”指令”は、当時は普通に報じられていたんだ」

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G「あ、本当だ。GHQの圧力どうこうって言うより、明らかなるGHQによる”指令”ですね」

ご「これにより、結果的には11宮家が皇籍離脱となったわけ。で、その方々には当然、皇位継承の資格も有った訳だ。

  敵国であったGHQの横槍で臣籍降下された方々の汚名を雪ぎ、皇籍に戻って戴くというのが、そんなに国民から反発を喰らうかね。どうも話が一方的すぎないか。きちんと経緯を説明すれば、納得する人間の方が多いと思うが」

 

G「でも、今更皇籍に戻っても不自由だと考える方も多いそうですが」

ご「うーん。これだけ皇統の危機だというのに、情けない話だと思うが、まさか首根っこひっ捕まえて猿ぐつわさせてってわけにもいかないからな。そういう方はそういう方で仕方無いとしか言えないだろう。ただ、頭ごなしに全否定している場合では無いのではないか、本当に皇統を案じているのであれば」

 

G「あなたは女性宮家旧宮家皇籍復帰と、どちらを優先すべきと考えているんですか」 

ご「そりゃ、優劣を付けるとすれば旧宮家の方だね。皇統が男系継承に限られてきた根本というのは、要するに皇統を乗っ取らせないという事だったわけだから。天皇には姓が無いだろ。それだって、そういう事に絡んでいるわけだろうから」

 

G「姓が変わってしまうと、家が変わってしまうという事になりますからね」

ご「だから、男を皇族に迎えるという事は禁忌とされてきたんだろう。これは、あの藤原家ですら為し得なかった事なんだよ。足利家も、徳川家も、おそらく画策した事は有ったのかもしれないが、種々の事情が有っての事だろうが、歴史上、それは成就した事が無いわけ。できても権力者の娘が宮中に入るか、逆に皇女が時の権力家に入るかまでだったんだな」

 

G「藤原家の摂関政治とか皇女和宮の話とか、歴史の話で出て来ますが、ああして時の政権が皇室との一体化を図ろうとしてきた歴史が有るわけですね。ははあ。男系継承っていうのは、皇統を守る根本だったわけですねえ」

ご「それを女系派は説明しない。歴代のご皇族が、絶対に譲らなかった線が引かれている事を。

  わしは、事ここに至っては、女性宮家も選択肢として排除すべきではないと思っている。だが、その前提として、きちんと国民に包み隠さず皇統を理解させて、その上で8割9割という賛同が有った時に、初めて象徴天皇制での全く新たな宮家として正当性を持つと考えているんだ」

 

G「小林よしのり一派は、男系継承は男女差別に基づくと言ってますよ」

ご「恐ろしい連中だよな。歴代天皇・ご皇族の叡智や辛苦のご努力を、”男女差別”などという大衆迎合の一言で形容できる、その無道ぶりが凄まじく恐ろしい。どこまで狂えばそんな畏れ多い言葉を紡げるんだ。

  知識や洞察の足りない大衆がそれを聞けば、ああ、今まで皇統が男系だけで継承されてきたのは女性を蔑視していたからなのかと誤解してしまうだろう。なにが”真の尊皇派”だよ! 世迷い言も極まれりだ。高森明勅は”男女差別”とは言っていない感じだが、あれだけ近くで看過している時点で同罪だ」

 

G「”女を産む機械としか思ってない”という感情論をよく出してきますが」

ご「あのなあ(苦笑)。皇位継承問題に於いて”子供を作る機械”として扱われているのは、むしろ男の皇族方だろうが(苦笑)。わしなんか、竹田恒泰みたいに種馬系の人間が皇族に居たら、こうはならなかったのかもなんて思っているくらいなんだから(笑)。

  そういう”女を”とかいう認識からして”男女差別”なんだよ。“差別”という事を安っぽい武器として安易に扱うと、必ず我が身に降りかかってくるんだ」

 

G「ああ、なるほど(笑)。しかし、あなたの示す8割9割なんていう条件を国民が示すわけが無いと考えているから焦ってるんじゃないですか?」

ご「自分たちだけが尊皇派だと思い上がっているから、国民と天皇との紐帯が見えないんだな。いいか。畏れ多い例えだが、万万が一悠仁殿下に男子を得る事ができなかったとしよう。このままでは本当に皇嗣が途絶えるとなったら、それこそ日本国中一体となって新たな結論を求めるよ」

 

G「あー。たしかに。でも、それって女性皇族の方々が皇籍離脱された後ですね、常識的に考えれば」

ご「そういう事態になったら、皇籍復帰だって難なく決まるよ。だが小林一派は、この皇籍復帰という事も頭から全否定している。皇統の危機を訴えながらも、打開策を悉く潰して回っているんだ」

 

G「毎日の社説ですが、つくづく酷いですね。

  ”しかし、離脱から70年、一般の家族のもとで育ち、皇族としての教育を受けず、皇室の生活も知らない。そうした人たちが皇位継承権を持つ地位になることが国民に受け入れられるとは思えない”

  ”旧宮家皇籍復帰後に生まれた子どもの世代から皇位継承の対象とする案や、いまの宮家が旧宮家から養子を受け入れる案などがあるが、それほど簡単ではないだろう”

  って、お前が決める事ではないだろうってだけの話ですねえ」

ご「そう。本当に“受け入れられるとは思わな”くて、”それほど簡単ではない”ならば、選択肢の一つとしてやらせておけばいいじゃないか」

 

G「何が何でも女系継承に持って行きたいって下心が有るって事でしょうかね」

ご「だろうよ。でなければ、やる前から社説を使って潰す必要なんて無いんだから」

 

G「”皇籍復帰などの後に天皇に即位した例は平安時代の2例しかなく、皇室の伝統に照らしても異例だ”って、例が有るって事じゃないですか(笑)」

ご「仮に例が無いとしたって、事ここに至っては全否定すべきでないと、わしは思うがな。例が有るのなら、尚のこと、なんでそんなにムキになって否定するんだって話だよ。それを言ったら女帝だって例が少ないじゃないか。女系派が言う事は、いつも恣意的な理屈の並び替えなんだ」

 

G「皇統の事は皇室にお任せすべきという案も有りますが」

ご「それねえ、皇室内部の話だって、時の政権や宮中、その他の周りの人々の意見が或る程度を決めていた時代も多いから。

  で、ここでもそういう連中ほど”私たちの天皇”とか言い出すのよ。おかしくないか? ”私たちの天皇”だったら、私たちが話し合ったっておかしくないだろう。連中の言う事は芯が通っていないから、その場その場で言っている内容がコロコロ変わるんだ(笑)。

  わし個人としては、宮内で決めて戴いても構わないと思うし、本来ならそう有るべきだと思うよ。ただ、そうであるなら”象徴天皇”制もやめて、占領軍憲法の頸木から皇室を解放して差し上げるべきだと思うね。
  以前にも言ったが、結局、”憲法天皇”、”天皇と人権”まで語らないと、それぞれの論者の性根を曝く事は出来ないんだ。女系派連中、と言うか小林一派だが、連中の言っている内容を筋通りに展開していくと、じゃあ”天皇制”は悪制度ではないか、となる。彼らは、そこから目を背けているね。

  さもなくば、女系継承で別系統の勢力を天皇にしたいのかという邪推をするしか無くなってしまう。わしは、小林という人間にそこまでの悪意を見たくはないし、それは無いとは信じている。ただ、今の彼はデマゴーグも辞さない姿勢に感じるのが悲しいところだ」

 

 

*1:昭和21年5月24日付読売新聞