ブラックニッカ クロスオーバーを飲んでみた
昨日が発売日だったのだが、忘れてしまっていた。ま、一日くらいなら問題無いだろう。
案の定、やまやで、ズラリと並んだ瓶から一本を抜き取る。
BSで好評だった、つや消し仕様の高級感溢れる瓶の仕上げはそのままで、色はBSの青から黒に近い色となっている。
今宵も晩酌が楽しみとなる。
そして時は来たれり。
香りを嗅ぐと、最初はブラックニッカらしい香りが鼻腔を占領するも、すぐにゴチャ混ぜの香気がけたたましくやってくる。
これがクロスオーバーの語源となっている、シェリー樽とヘビーピートの融合によるものなのか。
惹句を見直すと、『おだやかな調和を、決して期待してはいけない』とあった。
味はと言えば、香りと同様、一口目はブラックニッカそのままの味と思えば、後追いで荒々しい力強さが来る。
シェリー樽の味わいと、力強い荒さとが渾然一体となり、確かに、そこに有るのは調和というよりは、併存。
かと言って、当たり前だが破綻しているはずもない。
そこら辺が、プロのブレンダーの技というものなのだろう。
ま、期間限定のお楽しみとして、こういうのも有りだろう。
では常飲酒に出来るかと言えば、これが通常のSPと同価格になったとしても、ワタクシはSPを選ぶだろう。
ではBSはどうかと言えば、やはり常飲酒ならSPの方を選ぶような気がする。
常日頃飲む酒って、気軽さも大事な要素だしね。
ただ、ブラックニッカSPはどうしても甘口で、コーラとかを飲んだ後だと飲む気にはならなかった。
その点、このCOは恐らくブラックニッカ初の辛口と言って良い酒で、どうしても辛口を飲みたい時には重宝しそうだ。
ブラックニッカ系列に限らず、これだけハッキリした辛口も珍しいかもしれない。
そういう意味では、晩酌の友がまた増えたという事になるのか。