無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

牛乳石鹸Webムービー騒動を考える

Gさん(仮名)「今日の”ネット熱闘録”では、牛乳石鹸CM炎上騒動と、ヒカルさんのVALU問題を扱う予定でしたよね」

ごいんきょ「ああ。だから先ずは牛乳石鹸の方をやってみようと思うのね。ヒカルVALU問題の方は、ちょっと本格的に扱いたいんで、今日中には書き切れない可能性が有るんで」

 

G「あと、”もう一つ有った気がする“と言っていた件は思い出しましたか?(笑)」

ご「ああ、あれね、小池一夫ツイッター騒動だった。大した事ない話なんで、これは没やね(笑)」

 

 

牛乳石鹸Webムービー問題

G「では、先ず公式動画サイトから、問題の動画を見てみましょうか」

ご「まだ消してないねえ。という事は、これ、続編が有るね」

 

G「あ~…… そう読みますか」

ご「ああ。だって、あまりにおかしな作劇だもん。しかもこれ、Webムービーでしょ。絶対に狙ってるって。ネットでこんな動画出したら、絶対に侃々諤々始まるっていうの、わからないはずが無い。

  有り得ないけど、万一そこを想定してないなら、関係者全員左遷という次元やね」

 

G「でも、これを味が有るとか感動したみたいな評価も有りますよ」

ご「そら、感覚が現代からズレてる人間は、そう感じるかもしれんね(笑) 。

  だから今回の騒動は、色々と炙り出してると思うよ」

 

G「あなたはどう思うんですか?」

ご「わしはね、単に、電通って、なんでここまで馬鹿になったんだろうと思うのよ。

  擁護者の意見を少し見てみようか」

 

赤木智弘

G「なんか、、色々と凄いですね、この人(苦笑)」

ご「何者なのか知らないが、よくまあ、ここまでパンピーを見下して書けるな。

  と言うか、今回の件の擁護者ほぼ全員に共通している事なんだけど、パンピーを見下してるのよね。そこが、色々と炙り出しているって感じたとこなんだけど」

 

G「パンピー美味しかったですけど、ここでは一般ピープル、一般人の事ですね。どう見下してますかね」

ご「 隅から隅までって言いたいけど、先ずおかしいのは、ここだな」

 

もし、この内容を母親で描いたらどうだったろうか。そうだとすれば、よくある「子育て疲れ、家族疲れ」の表現であり、母親だって家族から離れたいときもあるよねと、同情されこそすれ、母親として無責任だなどと叩く人は少なかっただろうし、叩いた側が批判されていただろう。 

 

G「え~?(苦笑) もし、このままの内容で女性版なんか作ったら、もっと炎上しませんか?」

ご「だからさ。もう、感覚が特殊なのか、色んな感覚が鈍いんだろうねえ。だから次々と変な事を書き連ねる事になる」

 

男は仕事、女性は家庭というジェンダーロールが強く批判される中で、男が家庭の面倒を見て、女性が仕事をすることが翼賛される傾向がある。そうした中で「家族や子供思いの優しい父親」は転倒した、逆サイドのジェンダーロールとして機能していないだろうか? このCMを性差別的な観点で批判している人は、その点を考慮しているだろうか? 

 批判をする人たちはあまりにジェンダーの問題について考えが浅すぎると思うが、だからといってこのCMが面白いとも思わない。それがひとまずの結論である。 

 

G「このCM、性差別で叩かれてるんですかね?」

ご「いやあ、そういう人もいるかもしれないけど、このCMで嫌な気分になる最大の理由は、”仄めかし”だからだよ。それも、凄い身勝手な。

  だって、子供より部下を優先したい時も有るだろうよ。なら電話に出て、きちんと説明すればいいじゃない。と言うか、自分から電話するでしょ、普通。それは昭和のお父さんだって、やってたはずだよ。

  それでも奥さんや子供にガミガミ言われたなら、その後の風呂で疲れを癒すって描き方も、まあ有りだったかもしれない。

  でも、電話に出ないで先約を軽視している時点で、人として言語道断でしょ。男だからとか夫だからとか父だからとか関係無い」

 

G「ですよねえ。そこでイラッとしますし、しかもそんな男の視点で、ずっと描かれてるから、”何が言いたいのかわからない”とか言われるんですよね」

ご「根本的に性差別で嫌悪されてるんじゃ無いはず。これを”ジェンダーの問題”とか捉えてる人間は浅すぎると思うね。それから”翼賛”は”賞賛”の間違いだろう。

  次いってみるよ」

 

 

常見陽平

 

G「単に”粗探し”と判断して斬り捨ててますね」

ご「”粗”じゃないでしょ。真っ向から挑んでるわけだから。

  向こうとしては、反響が有った事は、きっと狙い通りのはずなんだよね。じゃなきゃ度外れた馬鹿だし。

 

 

長谷川豊

  この男も似たようなこと言ってるけど」

 

 

G「大衆を舐めきってる姿勢が相変わらずですね~。当選する気、有るんでしょうか(苦笑)」

ご「違和感っていうのは個々人の感覚だからさ、そこは仕方無いし、と言うか、違和感持つでしょ、普通、これ(苦笑)。

  この担当者に”取材”してみて欲しいよ、いつも他人に厳しく要求するみたく。恐らく、この担当者は、”違和感”を狙って作ったはず。それが功を奏すかどうかは知らんが(笑)。

  それに、わしが見たところ、この男の方が読解力が無いよ」

 

とても幸せなのに、
とても恵まれているのに、
なんだか疲れてしまって、なんだか道を踏み外しそうになって
自暴自棄になるような感覚に襲われて

本当はとっても素敵なパパなのに、
なんだかちょっと鬱気味になっちゃって…

そんな疲れたパパがお風呂に入りましたよ、と。
牛乳石鹸を使いましたよ、と。

すると、少しだけ元気が出た。
周りの家族にも素直に謝った。

牛乳石鹸って、体を洗うものだと思っていませんか?
牛乳石鹸は、そんな疲れた「心のヨゴレ」も洗い流せる存在になりたいんですよ

疲れて、働いて…
そんな「素敵なパパさん」牛乳石鹸で色々洗い流してくださいね 

ってCM。
超簡単。
これに「違和感が~」とか言ってる連中がいるらしい。
なんでこの程度読み解けないかな?

 

G「前から感じているんですけど、この人、おかしいでしょ、いつも言い方が」

ご「あれだけの騒ぎで散々反省した素振りを見せてもこれというのは、もう、”そういう人間”なんだね。でも、そういう人間こそが成功しやすいって事も有るだろう。少なくとも、政治家はそういう仕事ではないがな(笑)。

  機会が有ったら言おう言おうと思ってたんだけど、絶対に政治家なんかやめた方がいい。今の立ち位置でタレントとしてやった方が、本人は勿論、関係者のためにもなるよ。

  それはそれとして、言っている内容も酷い。妄想全開だし」

 

G「長谷川さんが言っているようなCMだったら炎上するわけないですよね(笑)」

ご「みんなが読み解けないつー前に、あんたがみんなの感覚を読み解けてないっつーの(笑)。解釈も変だし。

  これは昭和の父親像(=自分の父親の振るまい)に愛着を持っている男を描いた図だよ、最大限に好意的に解釈して。第一、わしが書いたような、このCMで不快を呼ぶような部分を一切説明していない。以前からの洗脳方式がそのままだな。

 ま、こんなもんか。小林よしのりは動画予定日を変えて逃げたし」

 

G「あなたから逃げたわけじゃないでしょうけどね(苦笑)。

  で、なんで電通が馬鹿になったと思うんですか」

ご「あのさあ、これって、CMなんだろ。コマーシャルメッセージ

  ちっとも役割果たしてないじゃない」

 

G「確かに、これを見て”牛乳石鹸使おう!”とか、”牛乳石鹸って、いい会社だな”って気になるのは、ちょっと特殊な人でしょうね(笑)」

ご「んまあ、精一杯好意的に解釈して、その特殊な層を標的にしたんだろうな。現代に付いていけない石頭な男。

  本来、牛乳石鹸に購買力を持つ層って、どう考えても主婦。でも、それとは違う層を開拓したかったんだろう」

 

G「でも、肝心の主婦層に違和感とか嫌悪感を持たれたら、なにもならないじゃないですか(苦笑)」

ご「だから馬鹿になったなと。

  味が有るだのなんだのは個人の感想だからべつに構わないんだけどさ、CMである以上、見ている人が楽しくないと駄目だと思うんだよね。決定的に。

  映画なら、泣かせるとか、怒らせるとかまで見世物に出来るよ。でも、CMはそういうものじゃないから。主役は”表現”ではなくて、商品価値だから。

  商品に好感度を抱かせるためには、負の感情を想起させたら致命的でしょ。それは、商品そのものに対する負の感情にとどまらないよ。ムービーに負の感情を抱いてしまっても駄目。映画じゃないんだから何かを訴える必要は無いし、大体の場合、それは商品価値を訴える事を阻害するのよ。

  むしろ何も訴えないCMの方が、商品を浮き上がらせるくらい。馬鹿丸出しのCMね。昭和後期、関西系で多かったけど」

 

G「本当に、何を意図したのかわかりづらいし、そもそもこんな感覚にさせること自体が企業イメージを毀損しそうですね」

ご「だから、電通に阿ったわけではないんだろうけど、擁護している人々ってさ、これがCMだって大前提をすっぽかしてないか?

  これが、ただのミニムービーだったら、今時ずいぶん金かけて、意味の無いアナクロ動画作ってる馬鹿が居るなあって感想を抱いて終わりだけど、CMとして見たら、”なんなの、これ?”ってなるでしょ、普通」

 

G「しかも、”なんなのこれ”が楽しさとか感動に繋がってないという(苦笑)」

ご「ごく一部を除いてな(笑)。アナクロ親父の中には感動した人間も居たようだけど。

  とにかく、これは電通の大失態。最初に言ったような続編が有るとしても、もう、この時点で牛乳石鹸から心が離れた視聴者の中には、わざわざ続編を見る気にならない人が多く居るだろう。テレビCMではない。Webムービーなんだからな」

 

G「擁護する人々が、いくら視聴者を”理解力が無い”と貶したところで、牛乳石鹸に好感を持つ人は増えないでしょうしね」

ご「CMは直感的に訴えないとね。理解力が無い人にも購買意欲を与えないと、名CMとは言えない。

  煽ってる人間は、これまた贔屓の引き倒し。むしろ牛乳石鹸離れが狙いなのかな?(笑)」

 

G「ところで、もう23時になっちゃいましたが」

ご「う~ん… 本当は、ヒカルVALU問題の方を語りたいんだけどなあ(苦笑)。

  明日、号外的に語ろうかな」

 

G「ああ、いいんじゃないですか」

 (べつに待っている人もいないから、どうでもいいんじゃないですか)