挿しす世相史「奄美群島日本復帰」
昭和28年12月25日(金)、敗戦以来アメリカに占領されていた奄美群島が、この日の午前0時をもって日本に全て復帰する事となりました。
前日の24日に日米で調印が行われ、それに先だって衆参両院も事前承認を与えており、日付の替わる事をもって、日本への復帰となったものです。
これはダレス国務長官の「クリスマスプレゼント」として報じられ、日本の戦後復興は、また一つ大きく進んだのでした。
但し、東西冷戦の真っ直中でもあり、日本は「防衛の特異関係を認める」として、アメリカの影響が完全に排除されたわけではありませんでした。
小笠原諸島、そして沖縄の復帰が残っていましたが、それが果たされた現在でも、この「防衛の特異関係」は配慮されていると考えられます。
*1:昭和28年12月25日付読売新聞