無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

ドテラマン 本放送時 開始・終了部

 ここ二回連続で、ビデオ整理の発見物を出してみたが、既にかなり前にアゲている動画も有る。今回は在庫整理の如く、それをご紹介してみよう。

 竜の子プロが活動の本拠をフジテレビから日本テレビに移してからの動画で、大人気にはならなかったが、そこそこ親しまれたかと思われる『ドテラマン』である。

 

  主題歌部は一寸聞くとわかりづらいかもしれないが、音声多重になっていて、片側ではカラオケが流されているのだ。

 これはなかなか画期的な事で、もっとこの形式が増えると良いなと思っていたのだが、少なくとも昭和時代には他には例が無いだろう。

 

 で、この番組は主題歌部のみならず、本編もずっと音声多重で放送されていた。

 思えば日本テレビという所は、初めて放送予備免許を取得した、初の民間テレビ局という自負が強烈に有る所で、カラー放送の実用化もNHKを陵駕する勢いだったし、昭和50年代前半に実用化されたステレオ・音声多重・二ヶ国語放送への対応も、非常に精力的だった。

 ルパン三世の第二シリーズでは、アニメ番組として初のステレオ放送を実現させている。

 

 そして、この『ドテラマン』では、アニメ番組初の音声多重放送を実現させている。

 ウィキペディアでは、文字多重放送の方を初としているが、ワタクシの記憶では、文字多重は火曜サザエさんの方が先にやっていたのではないか。

 だが、音声多重は、間違い無くこれが最初のアニメ番組のはずだ。

 

 どのように音声多重機能を使っていたかというと、この番組にはオンタオニゾウという主たる登場人物がいて、彼が普通の音声では常人に理解できない言葉を喋っているのだが、それが副音声だと、普通の日本語で放送されるというものだった。

 このオンタオニゾウは、出番が無い時は画面の状況を解説したりして、副音声ではほぼ喋りっぱなしだった。上の動画や下の動画に、少し入っているのでお分かり戴けよう。

 

 で、筆頭提供会社のサンクテールという所が、このオンタオニゾウの形をした音多チューナーを発売していて、そのCMが番組中で流されていた。

 音多チューナーとは何かと言えば、ステレオ・音声多重放送を受信できない古いテレビを見ている家庭のため、副音声を受信して流すという物だった。

 ただ、そんな物を欲しがった家が有ったか非常に疑問で、少なくともワタクシは所有家庭を見た記憶が無い。

 丁度この頃からハイファイビデオが普及し始めており、それが有れば音多チューナーをワザワザ買う必要も無くなっていた。

 て事で、見事にオンタオニゾウくんもサンクテールもコケたようである。

 

 そして、これが終了部。 

  後番組の『ナゾの海底探検』も少しだけ見た記憶が。『マチャアキ海をゆく』みたいな番組だなあ。

 しかし、同時に表示されている二光は名前を呼ばれているのに、なんでアキレスだけが「ご覧のスポンサー」なんだと。二光は少しだけ広告料を上乗せしてたんだろうけど。