無駄じゃ無駄じゃ(?)

すべては無駄なんじゃよ

第34回フェブラリーステークス

第34回フェブラリーステークス

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  うーん。枠連2-5の一点で買おうかとも迷ったんだけどなあ。軍資金900円だと、どうしてもなるべく高くなるように狙ってしまう。

 

 ま、今回は同志の方が見事に当ててくれたので、いいんだけど。

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  今回、両方とも受付No.が0001になっているのは、金融機関を替えて投票し直したから。

 しかし、彼は去年から調子が上がってきたな。今年はかなりの浮きだぞ、今のところ。

 36200円勝ちだから、6200円はくれるだろう。つまり、本日は5000円以上の浮きだったという事だ。OKOK。

 

挿しす世相史「力道山による日本初のプロレス本格興行が行われる」

 昭和29年2月19日(金)18時15分、蔵前国技館に於いて、日本初の本格的なプロレス興行が行われました。

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   力道山木村政彦組とシャープ兄弟が闘った伝説的な試合がトリですが、上のように、計5試合が満員の観衆を前に行われました。

 まったくの新興業であったにも関わらず、いきなり蔵前を満員に出来たのは、シャープ兄弟が世界選手権保持者と喧伝された事が大きかったのでしょうか。

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 リングサイド席が1500円、一番安い席で300円というのは、当時としてはかなりの高額だったかと思われ、しかも初日は金曜日で、当時の日本人では18時15分に自由な大人はむしろ少なかったと思われるのに、満員盛況だったというのは凄い事です。

 関脇のまま廃業した力道山が率いている事と、元プロ柔道で著名な柔道家だった木村政彦や山口利雄、遠藤幸吉らが参集していたのが利いているのでしょう。

 

 読売新聞記者による観戦記が、非常に冷静というか面白いものだったのでご紹介します。

 アメリカではプロ・レスリングはショウとして非常に人気を博しているが、投げる業はともかく打つ、なぐる、ける、飛び上がって踏みつけるジェスチュアは見た目には効果満点。とくに”二人組レスリング”では力道、木村ともに日本ファンのなじみは深く、相撲、柔道で鍛えた業をそのままリングの上のシャープ兄弟との熱戦ははなはだ面白かった。 

  「ショウとして」とか、「見た目には」という書き方に、抑えている記者の本心が滲み出ている感じです。

 後に日本テレビとの関係が非常に強くなる力道山でしたが、この時の後援は毎日新聞だというのも関係しているのでしょうか。

 

*1:昭和29年2月20日付読売新聞

*2:昭和29年2月17日付読売新聞夕刊

恥痴呆談「金正男暗殺」

 

金正男暗殺事件

Gさん(仮名)「とうとう正男さんが殺られてしまいましたねえ」

ごいんきょ「まあ、いつ殺されてもおかしくないという状況だったと思うんだけど、なんで亡命しなかったのかなと、それが不思議なんだな。やはり家族という人質がいたからか」

 

G「ですねえ。助命嘆願までしていたらしいですし。それにしても、異母兄とはいえ自分の兄貴を白昼堂々暗殺するって、北朝鮮という国の恐ろしさを感じた人は多いのではないでしょうか」

ご「権力側にとって都合の悪い人物を殺してしまうこと自体は、それほど珍しい事ではないけどな」

 

G「ああ。プーチンに逆らった人間もどんどん死んでますもんね」

ご「アメリカだって、そういう面では無謬ではないし。大抵の国は脛に傷を持っているから、あまり大上段から非難する声明も無いね」

 

G「まあ他人事なんでしょうけどね。でも、日本とか韓国は他人事でもないですよねえ」

ご「でも、この事件が直接、日本を含めて他国に影響するというものでもないんじゃないかな。そもそも北朝鮮というのは、仲間内の暗殺で成り立っている国だから」

 

G「正男氏の後ろ盾だったという親戚も、何年か前に殺されましたっけ」

ご「正恩に限らず、そもそも北朝鮮という国の成り立ちからしてそうなんだ。建国の祖である彼の祖父の金日成が盤石の体制を築いたのは、周りの人間を徹底的に殺しまくったからだという事だからな」

 

G「えーと、敵をという事ですか」

ご「政敵は勿論だが、将来的に自分を脅かしかねないのではないかと思われるような人間まで含めて、とにかく目障りと思う人間を徹底的に殺しまくって、あの盤石な体制を築いたわけ。

  金正恩は、そういう祖父のやり方を知っているのだろうし、学んでいるのだろう。だから今回の事件で、北朝鮮は追い詰められてるのではないかとか言っている者もいるが、もっと歴史を見ろと言いたいね。あれが北朝鮮の日常なのだ(笑)」

 

G「しかし、正男氏が狙われた理由としては、反対派や中国が担ぐ事を怖れたからだという見方も有りますが」

ご「その可能性は少ないながらも有ったろうね。だから排除されてしまい、その目は潰えたという事だよな。もう、中から壊すという事は、かなりの難度となったと考えるべきだろう」

 

G「では、アメリカや日本が武力攻撃すべきという事ですかね」

ご「わしは、本気で拉致問題を解決したいのなら、それしか無いと以前から思っているよ。ただ優先順位から言ったら、先ずは竹島の奪還が先じゃないの?」

 

G「えっと、以前に言っていた、自衛隊を使って竹島の実効支配を取り返すという、あれですか?」

ご「そうそう。本当に日本の土地だという事を譲りたくないと日本人が思っているのであれば、当然そうしないと。領土なんて、血で購わなければ、向こうから差し出してくれるなんて事は無いよ」

 

G「で、その後に北を侵攻して拉致問題を解決すると。その後は、また朝鮮半島を併合しようとか?(苦笑)」

ご「いやいや(苦笑)。くれると言っても要りません(苦笑)。そうなれば自然と朝鮮半島統一となるわけだろ。まあ中国が崩壊しないうちは全く現実味の無い話だけどね」

 

G「中国が崩壊するとか経済がおかしくなるとか識者に言われ続けて、どのくらいになりますかねえ。もう半世紀くらい前から言われている東海地震と、どちらが先なんでしょう(苦笑)」

 

 

日米首脳会談

G「もう旬な話題ではなくなりましたが、日米首脳会談はどうでしょうかね」

ご「どうもこうも、何を話したかサッパリわからない以上、なんとも言い様が無いよ」

 

G「でも、トランプがやたらと歩み寄ってきたので、大成功という論調が多いですが」

ご「おいおい(苦笑)。結局、これまでのアメリカの路線を変えないという事だろ。それって得失点が無いって事じゃないか。そりゃ失点するよりはマシなのかもしれないが、”大成功”って言葉は当たらないだろう」

 

G「しかし、米軍に関しては、なんか謙って言ってましたよ」

ご「『米軍を受け入れて下さり、感謝』ってか。日本に独自軍備なんかされたらアメリカ人が最も恐ろしがるって事を理解したんじゃないの(笑)。

  ま、わしがトランプ政権に関して”断言”していた事は、これで当たった事になるわけだ。もし”断言”した事が外れたら、わしは二度とトランプに関して言及しないつもりだったからな。取り敢えず、今後もトランプについてああだこうだ言う資格は、自分なりに確保できたわ。わしは、断言した事が外れたら、その事に関してはもう書く資格は無いと肝に銘じているから」

 

G「”米軍が日本から撤退するとか、日本に核兵器保有を認めるなんて事は絶対に無い”って事ですね。

  木村太郎が、かなり早い段階からトランプが大統領になると公言していて、その彼がトランプは米軍を日本から撤退させると言ったんで、その言葉を重視した人間がいっぱい湧きましたね」

ご「自分の頭で考えられないんだなあ。有り得ないだろうよ、そんな事。アメリカはそんな日本みたいにお人好しの国ではないよ、少なくとも今のところ。だから、そんな妄想に取り憑かれていた連中に、早くお花畑から出て来いと言ったんだ」

 

G「しかし、これで取り敢えず日米は現状維持で恙無く行くんでしょうか」

ご「さあて。そこが全くわからないって言うわけ。事前に一部で報道されていた”日米雇用イニシアチブ”というものが、どこまで本当なのか、どうなるのか。正体とか真偽は不明ながら、その語感からは物凄く嫌な香りが漂っているがなあ」

朝日ソノラマはなぜ鉄腕アトム主題歌を独占できたのか(53)

 昭和47年放送開始のテレビまんがを見ていきましょう。

 

樫の木モック

 『みなしごハッチ』の後番組で、泣かせ路線を引き継いだものの、世界名作の『ピノキオ』をそのままアニメ化したものでした。「樫の木」をきちんと漢字で書いているところが、今の幼児化したテレビでは考えられないものとなっています。

 主題歌は小野木久美子(現かおりくみこ)が歌いました。

 小野木も『ちびっこのどじまん』出身歌手で、フジテレビちびっこのどじまん・タツノコプロ日本コロムビアという繋がりは続きます。

 

 音盤はコロムビアのレコードのみで、この時期、朝日ソノラマすらタツノコ作品とは関われない事態が続きました。

 これはコロムビアが独占契約をしていたからと推測できますが、これは完全にワタクシの推測ではあるものの、フジテレビ関係者の意向も関わっていたのではないでしょうか。

 かつて『マグマ大使』の主題歌をちびっこのどじまんのチャンピオンに歌わせてくれと、朝日ソノラマ橋本一郎氏にフジテレビ側から要望が有ったらしいのですが*1、その要望を橋本氏は反故にしました。

 それでも『ちびっこのどじまん』関係者は他のツテを辿って、朝日ソノラマがあまり関係を深くしていなかった竜の子プロに目を付けたのではないかなと、ワタクシは踏んでいるのですが。

 そして、コロムビアが引き受けた『ちびっこのどじまん』出身歌手がタツノコ作品で主題歌を担当するようになったのではないか、というのが現時点でのワタクシの仮説です。

 

 かつてはソノラマにも音源を貸し出していたコロムビアですが、この頃から関係は悪化し、特にタツノコ関連は暫くコロムビアの完全独占となっています。

 それには、先のフジテレビ関係者によるソノラマへの怨念も有るかもしれないとも、ワタクシは推測しています。と言いますのは、フジテレビ&竜の子プロ以外の音源に関しては、この時期もコロムビア音源でソノシートが普通に出ているからです。

 また、コロムビアとソノラマの関係悪化の最大の要因としては、ソノラマがレコードも発売しだしたというのが最も大きかったでしょう。元ソノラマの村山実は、特に『レインボーマン』が契機で対立の度合いが深まったと回想しています。*2

 シートはレコードとは別物という見方で音源を貸していたレコード会社側としては、ルビコン川を越えてきたという思いだったに違いありません。ソノラマがレコードから撤退してパンチシートという中途半端な形にしたのは、この辺の事情も有るのでしょう。

 

 

ムーミン(第二期)

 『ムーミン』は非常に評判が良く、フジテレビ日曜19時半からのカルピス提供枠の価値を大いに上げました。

 それを受けて名作路線という事で作られた『アンデルセン物語』は、期待ほどには盛り上がらず、視聴者からの要望も強かったと思われる『ムーミン』の復活となりました。

 開始主題歌は第一期とまったく同じものでしたが、終了主題歌は、当初は第一期と同様に開始主題歌と同じものが使われたものの、途中からスノーク広川太一郎)が歌う「スノーク家のしつけ」、ミイ(堀絢子)が歌う「ちいさなミイ」、そして「ムーミンはきのう」と、都合4曲が使われています。

 

 前回の時は新興CBSソニーの専属だったと思われる藤田とし子の歌唱が、他の多くの盤に収録されずに大多数の子供たちがテレビの歌声を聞けないという事態となってしまいましたが、この時は藤田の専属も切れていたようで、コロムビアが無事にレコード化しています。

 藤田歌唱ではない他の3曲の終了主題歌は、開始主題歌との4曲組合せで東宝レコードが音盤化し、朝日ソノラマも同じく4曲でソノラマレコードとして発売しました。

 但し、ソノラマレコードの方の開始主題歌は、前作の時に作られた松島みのり歌唱版が収録されています。

 

 

*1:昭和テレビ探偵団

*2:1960年代 懐かしの漫画ソノシート大百科(レコード探偵団)

昭和唱和ショー「御用聞き」

Gさん(仮名)「御用聞きなんて言葉、平成生まれにわかりますかね?」

ごいんきょ「サザエさんには出て来ないのかな? 昭和のサザエさんには、三河屋の三平さんってのが出て来て、よく御用聞きしてたけど」

 

G「三河屋ですよねえ、御用聞きと言ったら(笑)。あれは何屋さんなんでしょうか」

ご「サザエさん三河屋は酒屋みたいだけどな。要は、配達でお届けする注文を各戸に聞きに回っていたんだな、昔は」

 

G「電話が有りませんでしたからねえ、ほとんどの家に」

ご「そう。それと車も無かったから、酒のまとめ買いなんかは、配達してもらうって事になっていたわけだ」

 

G「酒屋さん以外ではどんな商売が配達してましたっけ」

ご「んー、ほとんどの商売で御用聞きやっていたんじゃないかな。町の本屋だって、昭和50年代までは普通に配達していたしな。

  スーパーマーケットが進出する前、昭和40年代前半までは、本当にほとんどの商売でやっていたと思う。八百屋、魚屋なんかは勿論、米屋、味噌屋。もう少し前になると、靴屋だの寿司屋、パーマ屋なんてのまで御用聞きに回っていたんだ」

 

G「は~。電話も無い時代、足で稼ごうとしていた人々がいたんですねえ」

ご「足だけじゃないさ。御用聞きで一番大事なのは、なんと言っても弁舌。て事で、御用聞きコンクールなんてのが開かれた事も有るんだ」

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G「ほー。写ってるのは米屋さんみたいですねえ。これは、どんな感じで行われたんです?」

ご「所は有楽町ビデオホール。江戸家猫八…、近年亡くなった元の小猫の親父さんの方な、を相手にしての御用聞きやり取りを競ったみたいだな」

 

G「ああ、相手役の、背中が見えてるのは猫八さんですか」

ご「審査員は小林桂樹とか中村メイコなど、当時の人気スターが何人も集まってのものだったんだな」

 

G「ですねえ。メイコさんとか猫八さんと言ったら、当時は大人気者ですもんね」

ご「で、優勝は履物屋、二位は寿司屋、三位は靴屋だったようだ」

 

G「ん? 履物屋と靴屋って違うんですか?」

ご「履物屋っていうのは、雪駄だの下駄だの草履だののあれだな」

 

G「あー。そう言えば履物屋さんも商店街に有りましたっけねえ」

ご「それにしても、靴の御用聞きなんて有ったんだと、わしも意外だったよ。昭和40年代には、完全に無くなっていたな。

  と言うか、ウチには御用聞きが来たっていう記憶が無いんだ。既に昭和40年代には絶滅状態だったんだろう。やはりスーパーマーケットや電話の普及が大きかったんだろうな」

 

G「今やインターネットで、消費者の方からネット上の店舗に御用聞きよろしく、何か買いたい物は無いかなと立ち寄る感じですねえ」

*1:昭和32年2月25日付読売新聞

タツノコプロ創始者・吉田竜夫の娘たちが歌う『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』

 タイムボカンシリーズガッチャマンなどを生み出した竜の子プロダクションを作ったのは、漫画家・吉田竜夫の三兄弟、竜夫・健二・豊治(九里一平)であった。

 初代社長で、漫画家としても『チャンピオン太』その他の人気作を持っていた吉田竜夫は、4人の子供を授かった。

 「世界の子供たちに夢を」と口にしていた竜夫は、自らの子も溺愛していたようで、サン企画という所が出していたソノシート本の幾つかで、自分の子供たちに吹き込ませている。正に溺愛していたのだろう。

 

 ハンナ・バーベラという日本人にも大いに懐かしいアメリカのアニメ制作会社の作品の『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』という、ちょっとマニアしか覚えてなさそうな番組が有ったのだが、サン企画によるその番組絵本付属のシートで、その吉田三姉妹が番組主題歌を歌っているというのに気付いたので、YouTubeにアゲてみた。 

 

 長女のすずかは特に父親の才能を受け継ぎ、イラストレーターとして活躍しており、『よばれてとびでて!アクビちゃん』というハクション大魔王のスピンオフ作品でキャラクター原案もしている。

 吉田竜夫は、アクビちゃん始め、女の子は何を描いてもすずかに似てしまうと娘に言っていたというが、たしかに歴代タツノコ女性キャラクターの特徴を含んだ人物だ。

SUZUKA MUSEUM

 45歳という働き盛りで、会社も軌道に乗ってきた頃に、子供たちを遺して病に倒れた吉田竜夫の無念は察するに余り有るが、みな父親の遺志を受け継いで創作に関わっている。 

世界の子供たちに夢を~タツノコプロ創始者 天才・吉田竜夫の軌跡~

世界の子供たちに夢を~タツノコプロ創始者 天才・吉田竜夫の軌跡~

 

 

漫画投句「涼宮ハルヒの憂鬱 就中 25~26話」

Gさん(仮名)「前回の続きって感じですね」

ごいんきょ「ああ。あれから最後まで見たからな(笑)」

 

G「で、どうでした」

ご「いやー、凄いね、この実験精神というか、新しい表現を模索する姿勢。わしは、こういう奴は好きだよ」

 

G「映画制作の話でも、BD影響下にありますね」

ご「そうなんだが、あれは行き過ぎだな。猫が人語を喋ったりまで出来るなんて、様々な法則をも捻じ曲げてしまうわけだろう。そんな世界は有り得ん。もし有るとすればそれは…」

 

G「夢の中だけ… って、BDじゃないですか(苦笑)。

  でも、たしかに現実世界でああまで世界を捻じ曲げてしまうのは付いていけませんね」

ご「ただのコンタクトからレーザービームが出るなんて、現実の世界をぶち壊し、ひいてはハルヒが立脚している世界をもぶち壊しているんだがな。

  ついでだから言っておくと、エンドレスエイトで水着や浴衣など服装が毎回変わるのはおかしいからな」

 

G「特定の日にちだけを繰り返しているのに、なんでそんなに衣装持ちなんだというね(笑)」

ご「そんな訳で映画編はつまらなかったが、でも、完成映画だけで絶対に一話取るよな、コイツらっていうのは読めたし、少し期待したのね(笑)」

 

G「で、25話『朝比奈ミクルの冒険』と」

ご「そう。ここから最終回の28話までは、漏れなく凄いわ。ま、この25話は、ちょっと気が利く人間なら誰でも思いつくものの羅列だけどな」

 

G「最初の放送の時には第一話として放送したらしいですよ(笑)」

ご「それが信じられんわ(苦笑)。それは流石に奇をてらいすぎだろう」

 

G「でも、OP主題歌の作りとか、よく出来てましたね」

ご「いかにも安っぽい音になっててな。ま、あれでも高校生が作ったにしては出来過ぎなんだけど、その辺の世界観は説明してあるからいい。とにかく、発想そのものはわしでも考えつくが、ああして発想通りの形に出来たというのは、やはり新しい事だったと思うよ」

 

G「次の26話がライブアライブですか」

ご「これはねえ、作画だよな、先ずはなんと言っても。ドラム、ギター、そして歌唱の画造りが、現実の動きをきちんと準えていると言うね。狙っていたらしいけど、正に歴史に残るテレビ動画」

 

G「ハルヒ、歌も上手いっすね~(笑)」

ご「平野綾な(笑)。ああいう場面で歌が上手くないと、全ての演出が興醒めになってしまうから。ハルヒ役の条件として、歌の上手さは有ったんだろう」

 

G「この回の作画はテレビまんが史上画期的なものですけど、最後の締めも余韻が有って良かったですね」

ご「なんだかんだ言って、凄い作り手たちだな。わしは昭和末期の、所謂ヲタク受け狙いのビデオアニメが量産された時期に、一応は見ないと批判も出来ないと思って片端から見ていったんだけど、それはもう酷いものだった(笑)。あれで完璧にヲタク向けアニメに先入観を持つようになってしまったんだけど、いつの間にか凄い作り手たちが出て来ていたんだな」

 

G「この後の27、28話もなかなか面白い回ですが、それは次回に語りましょう」